
現在はOPPO傘下となっているOnePlusの設立者の一人であるカール・ペイ氏が立ち上げた「Nothing」のサブブランド、CMF Watch2 Proをフォロワーさんから無償でいただいてから一ヶ月程度メイン端末のXiaomi 14Tとペアリングして使用していたのでそろそろ実機レビューをまとめておこうと思います。
以前から購入したいと思っていたスマートウォッチで、癖はあるものの現在新品でも1万を切る価格で購入できることもあり、コストパフォーマンスは十分高いと感じました。
これは何?
- Nothingのサブブランド、CMFから販売されているスマートウォッチの第2世代モデル
- Android/iPhoneとのペアリングに対応
- Nothing/CMFブランドのスマートフォンのみ、ChatGPT VoiceをAPI連携・課金なしで利用可能
- 現在は第3世代目となるCMF Watch3 Proも投入済み
良かった点
- 1万を切る価格でありながら高級感があるデザイン
- 交換可能なベゼルリング
- GPSを内蔵しているため、母艦となるスマートフォンを持ち出してもワークアウト時ルート記録が可能
微妙だった点
- 残念すぎるローカライズ
- 日本語フォントではなく、中国語フォントを採用しているため一部文字がおかしい
- ウォッチフェイスは種類は充実はしているが長期間追加されていないため、場合によっては飽きてしまうかも…
- 純正ベゼルリング“単体”の販売はなし(バンドとのセット販売のみ)
スペック表
CMF Watch2 Pro スペック表
| 対応OS | Android 8.0以降 / iOS 13以降 |
|---|---|
| ディスプレイ | 1.32インチ AMOLED / 解像度 466×466 |
| バッテリー持続時間 | 最大11日間(通常モード) / 容量 305mAh |
| 防水・防塵性能 | IP68 |
| GPS・センサー | GPS内蔵 / 心拍・血中酸素・睡眠モニタリング |
| 接続・通話 | Bluetooth 5.3 / Bluetooth通話対応 |
| 重量 | 48.1g |
概要
CMF Watch Pro2は2024年7月12日に国内販売が開始されたNothingのサブブランド、CMF by Nothingのスマートウォッチで、名称からわかるとおりCMFブランドで販売されるスマートウォッチとしては2世代目となるモデルです。
前モデルのCMF Watch(2023年10月発売)ではApple Watchに似たスクエア型のデザインを採用していましたが、CMF Watch Pro2以降のモデルからは“普通の”腕時計と同じ円形デザインに変更されています。
OSはAndroidからフォークしたWear OSではなく、組み込み用のRTOSベースのものが採用されています(OS名称未発表)。
そのためアプリの追加には対応していませんが、天気予報や母艦スマートフォンで再生している音楽のコントロール機能、電卓といった便利なミニアプリは一通り標準インストールされているほか、Nothing/CMFブランドのスマートフォンとペアリングした場合のみに限定されてしまいますが、OpenAIの「ChatGPT Voice」を活用した音声メモの要約機能がAPI連携・課金なしで利用可能です。
同期アプリはNothingブランドのワイヤレスイヤホンの管理アプリでもある「Nothing X」で、母艦となるスマートフォンはAndroid、iPhone(iOS)両方に対応しています。
ただし、2026年7月に完全廃止される予定ですが、Android版同期アプリについては発売当初利用されていた「CMF Watch」アプリも現在Google Playストアで配布されており、こちらでも通常通りペアリングできますが、最新のファームウェアアップデートが配信されないなど問題があるため、これから購入する方は間違ってダウンロードしないように注意してください。
筐体

付属品はマニュアル、USB-A to POCOピン充電ケーブルのみとなっています。
充電ケーブルはXiaomi SmartBandシリーズなどと共通となっているようで、Xiaomi Smartband 10用に購入したサードパーティ製充電ケーブルでも問題なくCMF Watch2 Pro本体を充電できることを確認いたしました。万が一断線してしまった場合も比較的容易に入手出来るのはうれしい限り。

今回フォロワーさんから未開封新品の状態でいただいているため、本体保護用の紙製カバーがかぶせられた状態でした。
フォロワーさんからいただいたCMF Watch2 Proはグレーのシリコンバンドとベゼルがセットになった「ダークグレー」です。このほか「オレンジ」「アッシュグレー」「ブルー」が用意されており、選択したカラーによって付属するベゼル(細型タイプ・通常タイプ)とバンドの素材(合成レザー・シリコン)が異なっています。

右側面にはApple Watchと同じく回転式のデジタルクラウンがあり、クラウンを回転・押し込むことで各種メニュー操作を行うことが可能です。

背面には各種センサーと充電用のPOCOピンが配置されています。

前述のとおり、CMF Watch2 Proと後継モデルのCMF Watch3 Proではベゼルを交換できるのが特徴です・・・が、購入時に付属しているベゼルは当然1個のみとなっており、純正ベゼルは原則バンドとのセット販売のみとなっているため、交換用ベゼルのみ欲しい場合はサードパーティ製の互換品を購入する必要があります・・・
さらに言うと、バンドセットに付属しているのは細型タイプのベゼルのみなので、通常タイプのベゼルが欲しい場合は必然的に互換品しか選択肢がなくなってしまいます・・・
純正ベゼル + バンドセット:
かのあゆは結局Amazonで販売されている互換ベゼル(細型タイプ)を購入しましたが、このギミックを採用しているスマートウォッチはかのあゆが知る限りだとXiaomiのXiaomi Watch S4のみだった記憶がありますが、そちらはベゼルの単体販売を行っていたのでこの辺は少し残念でした・・・
ちなみにバンドについては通常の腕時計用のもの(22 mmサイズ)を流用できます。見た目的にもお値段以上に高級感があるので、レザーバンドと組み合わせるのも良さそうですね!
使用感
ディスプレイ
近年低価格のスマートウォッチ・スマートバンドでも高品質なOLEDパネルを搭載している端末が当たり前になってきた印象を受けますが、CMF Watch2 Proでも当然最大600ニトの輝度と常時点灯に対応する1.32インチAMOLEDパネルを採用しています。
前モデルのCMF Watchでは対応していなかったらしいディスプレイの自動調整機能も実装されていますし、Xiaomi Smartband 10(1,500ニト)やHuawei Band 11 Pro(2,000ニト)と比較した場合最大輝度の数値自体は見劣りするものの、実際には日光が当たる場所でも十分見やすくなっています。
解像度も466 × 466と高価格帯のスマートウォッチと同等のスペックになっていますし、ディスプレイ表示の美しさに関しては本当に”お値段以上”と言い切ってしまっていいと思います。

ウォッチフェイスはNothingの世界観に合わせたドット調のものから普通のスポーツウォッチとして使用しても違和感がないものまで100種類用意されていて、すべて無料でダウンロード出来ます。
ちなみに本体のストレージ容量に関係なく、インストールできるウォッチフェイスは最大6つまでとなっています。
種類も豊富で全体的にスタイリッシュなデザインのウォッチフェイスが多数用意されていますが・・・逆に言うと初期リリースの頃から追加も行われていないようなので人によっては飽きてきてしまうかもしれません・・・
システム

前述の通り、Wear OSではなくRTOSベースの独自OSが採用されていますが、Nothing/CMFブランドで販売されているスマートフォンと同じくとにかくUIからフォントに至るまでどちゃクソ凝りまくっていますし、ウィジェットもかっこよさと実用性を両立したものになっていて使っていて楽しくなってきてしまいます。
ChatGPT VoiceのみNothing/CMFブランド製Androidスマートフォンとペアリングしないと利用できないものの、そのほかの機能は他社AndroidスマートフォンやiPhone(iOS)でも一通り利用できます。

SMSのみとなりますが、クイックリプライ機能も用意されていますし、個人的にはあまり使うメリットは感じられないもののCMF Watch2 Pro側で電話の発信や着信にも対応しています(ノイズキャンセリング機能に対応するマイクとスピーカーが内蔵されています)。
残念ながら日本語ロケールに設定した際に表示されるフォントは日本語フォントではなく、中国語フォントなので一部文字の表示がかなり違和感のあるものになります…
Nothingはイギリスのメーカーではあるものの、CMF Watch2 Pro含め製造自体は中国のODMメーカーに委託しているという話をどこかで見たことがありますが、せっかくあれだけの世界観を構築しているブランドの製品なのでこの点に関しては少し残念に感じました…
なお、発売から時間が経過して何回かファームウェア更新を重ねてきたこともあり、他のサイトさんのレビューで見られるペアリングが定期的に切断されてしまう事象は今のところかのあゆの環境(Hyper OS 3=Android 16に更新したXiaomi 14T XIG04)では発生していません。
運動記録機能

CMF Watch2 Proではマルチモード対応GPSが内蔵されているため、母艦となるスマートフォンを持ち歩かなくても単体で運動時の走行ルートを記録することが可能です。かのあゆ個人としてはそもそも端末を持ち歩かないことなぞ全くないのですが、運動時に持ち歩く荷物を少なくしたい場合などはやっぱりGPSを内蔵してくれた方がありがたかったりします。

一応IPX5/8準拠の防水・防塵に対応していますし、ぶっちゃけお風呂に入る際につけたまま湯船につかっても(今のところ)無問題…なのですが、5ATM防水ではないので水泳などのウォータースポーツのトラッキングは非対応となりますが、ウォーキングやランニング、サイクリングと言った代表的な運動については一通り対応しています。発売当初はサポートしていなかったようですが、Androidの場合Fit Connect経由でGoogle Fitと運動データや後述する健康データを相互同期することも可能です(iPhoneの場合はヘルスアプリとの相互同期に対応)。
母艦アプリで確認できる項目も他社製品とほぼ同等で、一週間にどれだけ運動したか評価してくれる「Active Score」も用意されているので運動する際のモチベーションが上がること間違いなし!やっぱりスマートウォッチ/バンドってこれがあるから楽しくなるんですよねぇ…
健康管理機能
あくまで医療機器ではないという前置きを(いつも通り)付け加える必要がありますが、CMF Watch2 Proでは他社製品でも当たり前のように備わっている以下の健康管理機能を備えています
- 24時間リアルタイム記録に対応する心拍数測定機能
- 同じく24時間リアルタイム記録に対応する血中酸素濃度(SpO2)測定機能
- 同じくryストレス記録
- 月経管理機能
- 睡眠記録
コロナ禍が収まってきたこともあって以前より確認する機会は少なくなりましたが、血中酸素濃度測定機能についてはかのあゆが普段使用しているApple Watch Series 7と比較してもほぼ同じ数値を計測していますが、一方心拍数測定についてはまれにApple Watch Series 7と計測値が大きくずれることがあったので、この点は少し気になりました。
とはいえ前述の通りCMF Watch2 Proは医療機器としての認証は受けていませんし、中華メーカーのぁゃしい低価格スマートウォッチのように明らか適当な数値が常時記録されるわけでもないのでそこまで気になりませんが…

睡眠記録は毎回かのあゆがスマートウォッチ/バンド製品の実機レビューを公開する際に書いているとおり、採用されているアルゴリズムが異なるためレム・ノンレム睡眠の記録に関してはApple Watch Series 7やXiaomi SmartBand 10などの他社製品でも参考程度にとどめるべきだと考えていますが、入眠・起床時間については取りこぼしが発生する場合も多々あるものの概ね実際通りとなっています。
昼寝もしっかり記録できるのでこの辺も文句はありませんが、強いて言うなら他社製品でよく見られるようになったコーチング機能はちょっと欲しかったかなぁとは思っています(一応簡易的なアドバイス機能は用意されています)。
バッテリー持ちについて
基本的にスマートウォッチに限らずバッテリーを搭載しているガジェットについてはメーカーが発表している数値はあまり当てにならないと考えた方が安全です。
CMF Watch2 Proの場合、最大11日間の連続稼働が可能としていますが、かのあゆの使い方(Always Onオン、週末2時間程度のウォーキングをGPS機能を有効にして記録、リアルタイム心拍数・血中酸素濃度測定有効)の場合、概ね3日つかうとバッテリー充電が必要になってきます。
ただ同じ使い方をしているApple Watch Series 7だと昨年Apple Care+の保証を使って新品バッテリーに交換した状態でも一日に最低2回程度充電が必要になることも多いので、GPSを内蔵しながらこれだけバッテリーが持ってくれるだけでも十分魅力的だと感じています。
Wear OS搭載スマートウォッチを購入しなくなった理由も「高性能故にバッテリーが持たないので時計としても使っていると不便」というものだったので・・・
同期アプリについて

同期アプリはNothing・CMFブランドで販売されているワイヤレスイヤホンの管理アプリも兼ねている「Nothing X」アプリです。
表示される内容は概ね他社製品の同期アプリと同等ですが、ここでもNothingらしい無駄にイキッた独自のドット風フォントを用いたどちゃクソかっこいいUIが採用されています。
なお機能に関しては本当に特筆するところがないので特にいうべきことはありません(ぉ。
まとめ
CMF Watch2 Proは後継モデルとなるCMF Watch3 Proが投入されたあとも併売が継続されていて、AmazonやNothing日本公式サイトにて現在9,800円で販売されています。
中古商品を取り扱うショップやAliExpressなどの海外ECサイトだとこれよりさらに安価になっている場合もありますが、バッテリー消耗や保証なども踏まえると(おそらくバッテリー交換サービスは行っていない可能性が高いこともあり)日本国内向けに正規販売されている新品商品を購入した方が安心です。
Nothing製品自体OnePlusの中の人“だった”カール・ペイ氏が立ち上げたブランドだったことや、ドチャクソ目立つGlyphライトを背面に採用した筐体デザインが印象的なNothing Phoneシリーズも気になってはいたのですが、メイン端末がXiaomiになってしまった上に今でも銀河ちゃん推しを続けていることもあってCMFブランド含めスマートフォンの方は今のところ「えん」がなさそうですが・・・
初代モデル含めCMF Watchシリーズも何回か真剣に購入を検討したことがあったので、今回たまたまフォロワーさんから無償でいただくことが出来て本当に感謝しかありません・・・そもそも太っ腹すぎるし・・・
正直Apple WatchやGalaxy Watchと比べてしまうと癖が強い部分もありますし、ブランド立ち上げからそこまで時間が経っていないこともあって日本語ローカライズなど気になる箇所もありますが、GPSを内蔵していてなおかつこのデザインで新品価格が1万を切ってしまっているのでコストパフォーマンスは高いと思います。かのあゆもかなり気に入ってしまいました。




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