Apple Silicon搭載MacでClassic環境を利用できる「SheepShaver」

SheepShaver ロゴマーク PC関連
SheepShaver ロゴマーク

SheepShaverはPowerPCアーキテクチャを採用するClassic Macintoshのエミュレーターです。Windows、MacOS、Linuxに対応し、PowerPCを初めてネイティブサポートしたSystem 7.1(漢字トーク7)からClassic Mac OS最終バージョン、Mac OS 9.2.2まで動作します。(Apple最大の失敗作、CoplandやMac OS X 10.0〜10.5(Mac OS X Server 1.0とその開発版であるRhapsodyも含む)はSheepShaverではサポートされていません。後者はPeerPC(Mac OS X 10.3までサポート、開発終了済み)、qemuで動作しますが、前者は現状動作するエミュレーターは存在しません)

2000年にClassic Mac OSからUNIXベースのMac OS Xに移行した際に旧来のアプリとの互換性を保つためにMac OS X上でClassic Mac OSを動かせる「Classic」環境を用意していたのですが、PowerPCを最後にサポートしたMac OS X 10.5 Leopardでは削除されてしまい、それ以降はClassic Mac OSを動かせる環境は公式では用意されなくなってしまいました。

macOS 14 Sonoma上で動作するMacOS 9

SheepShaverを使用すればPowerPC時代のClassic Mac OS向けアプリの資産をそのまま最新のApple Silicon搭載Macで生かすことが可能です。(前述の通り、MacだけでなくWindowsやLinuxもサポートされていますが、今回はMacメインで紹介しています)

利用するには実機のROMイメージ、および当時のMac OS(PowerPC対応版)のインストールメディアが必要になりますが、このアプリを導入するような方であればこの辺は問題なくクリアしているはずです。他にも68K Macのエミュレーターで20年前から存在する古参の「miniVMac」「Basilisk II」もあります(どちらもアンヨヨイヨ版あり)。

Classic Mac OS向けMicrosoft Officeでわざわざ仕事をするような方はいないかと思われますが、1984年から2004年まで実に20年間使われてきた歴史の長いプラットフォームだったこともあり、ゲームも含めこの環境でしか動かないアプリも多く、それらの資産を現在の環境で再び動かしたいのであればSheepShaverはおすすめです。

関連リンク

SheepShaver:E-Emulation Forum(※Intel CPUとApple Silicon両方をネイティブサポートするユニバーサルバイナリ版バージョン2.5が配布されています)。

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