とりあえずSysprepを使ったマスター作成が一件終わりそう

こんどこそ、今作成しているマスターイメージが完成して、次のマスター作成作業に移れそう(検証で問題がなければ)なのですが、今日も気づいたことを文章としてまとめておこうかなぁと思います。ブログって本来こういう使い方をするものだと思っていたのですが、今は違うのでしょうか・・・

1.システム設定のパフォーマンス設定関連

Windows XPで初めて実装されたシステムの設定(旧システムのプロパティアプレット)で設定できるパフォーマンスの調整ですが、基本的にマスターで設定してもユーザーごとに設定されているのでSysprepで一般化した時点でリセットされるので、キッティングの時に各自設定でもしているのかな・・・と思っていたのですが、普通にマスターで設定したものを全ユーザーデフォルト設定に固定することが可能でした。ポリシー設定でいじるのかと思っていたのですが、一通り眺めたところそのような項目がなかったので迷っていたところ、意外と簡単な方法で設定をコピーできることが判明しました。パフォーマンスオプションの視覚効果の設定は、

HKCU¥Software¥Microsoft¥CurrentVersion¥Explorer¥VisualEffects

に格納されているので、これを

HKLM¥Software¥Microsoft¥CurrentVersion¥Explorer¥VisualEffectrs

にコピーしてあげれば、回復からWindowsをリカバリしない限り、すべてのユーザーでカスタマイズした設定がデフォルトになります。作業としては、当該レジストリをエクスポートしてメモ帳などのテキストエディターで開き、「HKCU」となっている箇所を全て「HKLM」にした上でインポートするだけです。応答ファイルでCopyProfileを有効にしても、この設定はコピーされないのですが、意外と簡単な方法で共通化することができてしまいました。拍子抜け・・・

2.スタートメニューとタスクバーのレイアウト

PowerShellでExport-StartMenuLayoutコマンドを実行してXMLファイルにエクスポートし、Import-StartMenuLayoutコマンドでWindowsイメージに適用してもいいのですが、この方法だとタスクバー周りの設定はデフォルトではエクスポートされない(手動でXMLファイルを編集する必要があるようです。めんどい)上に、Windows 11ではそもそもスタートメニューの仕様が変わっていて、Export-StartMenuLayoutではスタートメニューの配列さえもエクスポートできなくなっています。そのため、Administratorアカウントでスタートメニューやタスクバーの配列をカスタマイズしたあと、

C:¥Users¥Default¥Appdata¥Local¥Microsoft¥Windows¥Shell

にあるファイルを設定済みのファイルに置き換えてしまった方が早いような気がしたのですが、いかがでしょうか(ただMicrosoftが公式で案内している方法はあくまでImport-StartMenuLayoutコマンドを使うか、Windows構成デザイナーでプロビジョニングパッケージを作成してそれを適用する手段になるので、ちょっと明日挙動を一通り見てみようと思います)。

3.UWPアプリ周り

場合によっては一般ユーザー向けのXBOXアプリやMicrosoft Solitaire Collectionのようなゲームアプリはいらないから初期段階で消して欲しいということもあると思いますが、マスターの段階で楽しようとしてRevo Uninstallerなどのツールを使って削除しても普通に復活します。面倒なのですが、PowerShellで削除したいストアアプリのパッケージ名を調べて一つ一つ手動で削除するなり、スクリプト化してバッチ処理するなりして消すしかありません。なお、リカバリイメージをカスタマイズしていなければここで削除しても、リカバリ後は素のWindows(正確にはマスター作成時に組み込んだドライバは保持される)に戻りますし、必要であればストアから再ダウンロードもできますので、ご安心ください。

4. 設定アプリの項目まわり

Windows 8以降、初代Windows 1.0時代から存在したコントロールパネルアプレットから「設定」アプリへの移行が始まっていますが、今回この設定の項目も一部非表示にして欲しいということだったので対応してみました。設定アプリの項目はポリシーをいじれば非表示にすることが可能ですが、設定項目をいちいち手動で設定しないとならず、手間がかかります。手っ取り早く、フリーソフト「Win10 Setting Blocker」を使用して非表示にしたい項目を設定してしまった方が非常に簡単です。この設定もリカバリしない限り、すべてのユーザーで有効化されます。

5. 感想

今回はSysprepでの展開なので結構めんどくさかったり、色々検証に時間をかけたりしましたが(それも楽しいwwww)現在ではプロビジョニングパッケージやWindows AutoPilotを使った展開方法もあるので、そちらを使えばもっと簡単にマスター展開や設定の配布が可能になるようです。ただ、一般ユーザーではまずなかなか触ることはないかと思われるので、どんなものか把握していても手段がなさそうな気もするのですが・・・ちょっと色々確認してみようかなと思っています。

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