時が経つのは早い物で、高速なLTEネットワークが整備され、それまで「ガジェヲタのおもちゃ」であるPDAの延長だったスマートフォンが一般ユーザーにも普及し始めた2014年という年から今年で10年が経過しました。
この頃からかのあゆもスマートフォンを本格的に「携帯電話」としても運用を開始、同時にワイモバイルよりもさらにランニングコストが安かったDMM MobileにMNPしています(2012年以前は、かつてCLIE PEG-S500 + Tu-Ka回線でWEBブラウジングしすぎた結果、通信料金が10万円に達してしまった失敗から携帯自体を所有していませんでした。スマホはWi-Fi運用で利用)。
この年はスマホもいろいろ大きな進化をした一年で、正直2024年現在よりいろいろな意味で面白かった1年でした。この記事ではそんな2014年に登場した、かのあゆの中で特に印象が残っている(今でも大好きな)名機達を紹介したいと思います(個人ブログでやるべき内容だと思っているので、今回はこちらに投稿しています)。
なお例によって特殊な端末名を使っているので「かぁっ!ヤダおめぇ、気持ち悪っ!」と思った方は無理せずブラウザバックでご退出いただければ幸いです。
おぺりぺりZ3(Xperia Z3)シリーズ
“Don’t Settle for good, demand great.”
おそらく今でも好きという方も多そうな気がするおぺりぺり(Xperia)シリーズ屈指の名機、Z3シリーズももう発売から10年が経過してしまいました。
2013年に発売したXperia Zシリーズの第3世代モデルで、“ろりこんぱくと”ことXperia Z3 Compact、こちらも“ろりこんぱくと”で未だファンが多いXperia Z3 Tablet Compact、いまではこのサイズですらちんまく感じられる、5.2インチモデルのXperia Z3が投入されています。
日本国内においては禿・・・もとい、ソフトバンクからの取り扱いが始まったのはこのZ3世代からです。
ドコモ、au版向けモデルはグローバル版に準拠する形でOSアップデートが2回提供されるようになり、ストックOSはアンヨヨイヨ 4.4でしたが、最終的にアンヨヨイヨ 6.0 “Marshmallow”までアップデートされています。ちなみに・・・禿版おぺりぺりがメーカーの意向を無視してOSアップデートを1回しかやらないスタンスもこの頃から。ならおぺりぺり販売するのやめろよ・・・
もともと、かのあゆが生まれて最初に話した言葉は「パパ、ママ」ではなく「ソニー(とTDK)」だったようで、そんなソニー(正確には初期モデルは“ソニー・エリクソン”ブランドからの発売でしたが・・・)から発売されているすまほん、Xperiaは最初から好きでした。今でははぁ銀河ちゃん!とかろぎーーー!だいしゅき!とか言ってるけど今でもおぺりぺり大好きだよ!!本当だよ!
特にZ3シリーズの「一枚の板を思わせる」美しいデザインは今見ても完成されていると思っています。特にろりこんぱくとのカッパーオレンジは最高だぜ!!(決して“ろりは最高だぜ!”ではない)
正直今の1/5シリーズよりもずっとソニーらしいと言うか、おぺりぺりらしいなぁとすら感じています。カメラも妥協していませんし、この頃からハイレゾに対応しているなど、ソニーらしさがいっぱい詰まった、使っていて本当に楽しい端末でした。
特にろりこんぱくとはかのあゆにとってちょうどいいサイズ感で、以降このサイズ感の端末に固執する原因を作ってしまった罪深い端末でもあります(あんな状態のポキゼン9を先日わざわざ購入したのもそういう理由だったりします)。
発売から1年経った2015年8月にメイン端末として後述するポキゼン5 LTEからリプレースし、2016年10月にミッドハイモデルのXperia X Compactに乗り換えるまで長らくかのあゆの相棒として活躍してくれていました。
アジャイルメディア・ネットワークさんが展開していた「Xperiaアンバサダープログラム」にも積極的に参加していて、開発者の方とお話しする機会をいただいたりと、この世代のおぺりぺりはいろいろと印象深い想い出が詰まっています(一応今でも稼働しない実機が手元にある)。
ポキゼン5 (Zenfone 5)LTE(初代)
ASUSは2012年からGoogleのリファレンスタブレット、ネクサヨ7(Nexus 7)を販売していましたし(2013年に発売した2世代目=最終モデルのネクサヨ7 2013は発売してすぐ購入しています)、大型ディスプレイにドッキングさせるとタブレットとしても使えるヘンテコかつド変態すぎる変なすまほん、Padfoneも販売していましたが、どちらかと言えば低価格で名を馳せたEee PCやマザーボードメーカーとしてのイメージがかのあゆの中ではまだ強く、スマホメーカーとしてはあまり印象に残っていなかったのですが、そんな中投入されたのが初代ポキゼン5 LTEです。
現在は完全にハイエンド路線に移行していますが、初代ポキゼンは「ちょうどいい性能のミッドレンジモデル」という位置づけで投入され、当時としては十分な性能を誇っていたSnapdragon 400と日本の「禅」をイメージしたというスピン加工を施した質感の高い筐体を採用しながら、日本国内では5万円台で購入出来るという驚異的な安さから高い評価を受けました。
この年はMVNOキャリアが提供する格安プランも普及し始め、セット販売も行われていたのでかのあゆもDMM MobileへのMNP時に購入しています。※ただしDMM MobileにMNPしてポキゼン5 LTEを相棒にしたのは2015年1月
ハイエンドモデルではない上に、前述の通り当時のASUSはまだスマートフォンメーカーとしてのイメージがそこまで強くなかったためか、ちゃんとした実機レビューを紹介していたメディアはアスキーさんやインプレスのケータイウォッチさんといったガジェット専門サイトではなく、様々なニュースを取り上げているGIGAZINEさんが最初だったような記憶があります。
レビューしていたのはグローバル版(日本未発売の3G版ポキゼン4 2014と同時レビュー)でしたが、当時日本で販売されていた、「安いけどメインとしては絶対に使いたくない」低価格機と比較するのが失敬なくらい、「普通に使えそうな」子だったので、記事を読んだ時点で気になっていました。ちなみに3Gモデルは“Clover Trail”ことIntelのAtom Z2520を搭載した、ちょっと変わった子でした。
2万円以下のSIMフリースマホ「ASUS ZenFone 5」は低価格スマホにあるまじき完成度:GIGAZINE
2015年8月にろりこんぱくとことXperia Z3 Compactに乗り換えたので、運用期間自体はDMM Mobileに切り替えた2015年1月から半年と短かったものの、「見れるだけでも奇跡」な大御所、ポール・マッカートニーのライブ(写真撮影はOKだった)でも活躍してくれました(ポール頼むからずっと元気でいてくれ・・・日本来てくれとは言わないから・・・)。
・・・まさか10年後にメイン端末が再びASUS端末(ろぎーーー!ふぉん5s)になるとは夢にも思いませんでしたが・・・(さらに言えば“ハイエンドなろりこんぱくと”の後継モデルがおぺりぺりではなく、ポキゼンになるのも、この頃は考えてもいませんでした)。
ポキゼン2以降、無印モデルはハイエンドに移行したものの、初代の「十分な性能で安い」というコンセプトは「Laser」や「Go」といったモデルに継承され・・・た結果、似たようなモデルが乱発してブランドの立ち位置がよくわからなくなり、迷走していた時期もありましたが、2019年のポキゼン6からラインナップをハイエンドモデルのみに整理して今に至ります。
値段は上がってしまいましたが、AOSP準拠ながら便利な機能が追加されたZenUIや質感の高い筐体などは今でもしっかり継承されています。
ただし今のポキゼンは「禅の心」は既に失われてしまい、「エアトリガーがない、ろりこんぱくとなろぎーーー!ふぉん」になってしまいましたが・・・(それはそれで大好きだから、今年もろりこんぱくとモデルください。期待してますお願いします・・・)
HUAWEI Ascend P6s・・・もとい、STREAM S
今ではGMSを搭載できなくなってしまった関係で実質日本国内ではスマートフォン販売から撤退してしまったHuaweiでしたが、この頃はまだ輝いていて、SIMフリーモデル含め積極的に端末を投入していました。
この頃になるとグローバル市場ではXiaomiも知名度を上げてきていて、気が狂った安さと端末性能の高さから(当時の)ガジェクラの中では話題になっていたのですが、この頃はまだ日本で商品展開を全く考えておらず(そもそもMIUIに日本語ロケールが用意されていなかったうえに、この時点では「日本参入は全く考えていない」という発言すらされていた)、「絶対国内参入はない、今後もない」とすら言われていたので、まさか当時のHuaweiと立場が入れ替わることになるとは夢にも思っていませんでした・・・
前述の通りかのあゆがスマホのSIM差し運用を始めたのは2013年からになりますが、そのとき最初の相棒に選んだのがHuaweiのSTREAM Xでした。Ascend P2のローカライズ版ですが、グローバル市場よりも先に販売が開始されていたので、いかにHuawei(Japan)が当時本気で日本市場に力を入れこんでいたかわかります。
先行販売だったが故に「使い出したらChromeが表示化けして全うにWEBブラウジングできない」という笑えない不具合はありましたし、GPU性能が低すぎたために「Asphalt 8」といった本格的な3Dゲームをプレイするにはパワー不足感はありましたが、この頃からカメラはきれいでしたし、筐体デザインも非常にかっこよくて気に入っていました。
そんなSTREAM Xの後継モデルとして投入されたのが2014年9月に発売したSTREAM Sです。ベースモデルはAscend P6sで、当時のおぺりぺりや銀河ちゃんにも決して劣らない、美しい筐体はそのままに癖が強すぎたVivante GC4000を組み込んでいたHisilicon K3V2からARMのリファレンスGPUでグラフィック性能が(当時としては)高かったMali-450MP2を内蔵するHisilicon Kirin 910にアップデートされ、より快適に使えるようになりました。
元になっているAscend P6sの時点でそのデザインの美しさから一目惚れしていたのですが、ワイモバイルからSTREAM Xの後継モデルとして投入されることが決まった際、「絶対に乗り換えよう」と心に決めた端末です。もちろん予定通り購入しました。というか好きだったので店頭で並んでいるコールドモックを保土ケ谷モックセンター(現:モックセンター)さんで購入するという意味不明なこともやっています。
結果として回線自体に不満を感じたこともあってワイモバイルからDMM MobileにMNPしたため、この子も運用期間は短かったのですが、不満は全くなかったので回線を乗り換えなければ長く使っていたと思います。
今のHuawei端末もこの頃と同じくカメラに力を入れていて、Leicaとの提携は終了したものの、今までのノウハウを活かした独自のイメージング処理システム「xMAGE」を採用)を新たに採用するなど逆に進化しているので、いつかまた日本でもまた普通に端末を購入出来るようになることを期待しています・・・いつでも帰ってきてくれていいんやで?
銀河ちゃんのーとえっちっちー
SAMSUNGの銀河ちゃんが日本で発売したのは2010年10月に発売した銀河ちゃんSからになります(一応今ではメーカー的にもこの子が初代銀河ちゃんという扱いになっているようですが、実は“真”の初代モデルはアンヨヨイヨ端末が生まれた直後、2008年に発売した“銀河ちゃん(Galaxy GT-I7500)”です)。
当時ソフトバンクが独占していたアインホホキラーという立ち位置でドコモが銀河ちゃんSを投入し、その後2011年の銀河ちゃんS2世代からはauからも(独自にカスタマイズされた仕様で)販売が開始されています。
前年2013年にはドコモが(愚かしい)「ツートップ」という形で銀河ちゃんS4を推していましたし、2014年には銀河ちゃんアンバサダープログラム(おぺりぺりと同じくアジャイルメディア・ネットワークさんがSamsung Japanさんと共同て展開していたファン参加型プログラム)経由で銀河ちゃんS5をお借りしたことがあったのですが、当時はおぺりぺりの方が魅力的に感じていたので、端末の素晴らしさは理解していましたが、そこまで注目はしていませんでした(銀河ちゃんS5を借りたのも単純に“最新フラッグシップモデルを試せるから”という理由からで、今みたいに“銀河ちゃんだから”という理由ではありませんでした)。
そんな中、2014年秋・冬モデルとしてドコモ・auから投入された銀河ちゃんのーとえっちっちーは初めて衝撃を受けました。
パネルメーカーでもあるSamsungはこの時点で湾曲ディスプレイなどを開発していて、銀河ちゃんのーとえっちっちーはその名の通りそんな湾曲ディスプレイを初めて商用モデルとして採用した製品です。いわゆる「普通の」ファブレット、のーと4もグローバルでは販売されていましたが、日本国内で投入されたのはエッジディスプレイを採用したのーとえっちっちーだけでした。
この頃採用されていた独自UI、TouchWizは後の銀河ちゃんえくすぺりえんす→One UIと比較するとまだだいぶ癖がありましたし、エッジディスプレイ採用初期モデルと言うこともあり、活用方法が各種通知表示と「はぁクーニャ(この頃からやってること変わんないね君!仕方ないねクドフィリアだもん!)!」「はぁ杏鈴ちゃん!(クロデも今年で発売10周年です・・・中の人はもうエロゲでは参加できなくなっちゃったけど杏鈴ちゃんかわいい!)」とかそんなメッセージを表示できること、ちょっと便利なミニアプリ(=現在でもエッジパネルとして継承)が使える程度で、正直プロトタイプ的な位置づけの子でしたが、とにかくそのディスプレイの美しさ(見た目だけでなく、表示も含め)と質感の高さに衝撃を受けました。
えっちっちーディスプレイは翌年(2015年)に発売された銀河ちゃんS6えっちっちーでも採用されたほか、結果として2019年から始まる折り畳めるマンシリーズ(Z Fold、Z Flip)にも繋がることになるので、銀河ちゃんとしては歴史に残ってもいい名機といってしまっても大げさではないのではないかと思っています。
意外と実機を触ったのはこのときアンバサダープログラムで借りたときだけで、かのあゆの端末としては2024年1月現在まで購入したことはないのですが(銀河ちゃんS5は数回購入)、ワールドモバイルさんなら多分3,000円くらいで拾えそうですし(一時期ワゴンジャンクコーナーの常連だった時期あり)、コレクションとして見つけたらそろそろ引き取ってあげてもいいかな・・・
ちなみに銀河ちゃんのーとシリーズは2015年に発表されたのーと5がなぜか国内ではスルーされ、2016年ののーと7は例のアレのせいでキャリアモデルとして正式発表される「直前」で投入キャンセルとなったため、国内正規モデルとしては2018年に発売される銀河ちゃんのーと8まで待つことになります(ふぇえはそもそも日本での発売なぞ最初から考慮していない)。
ちなみにGalaxyを銀河ちゃんと呼び出したのもこのころからとなります。由来はものべの(Loseのエロゲ)に登場する「ご開祖ちゃん」(星辰ひめみやちゃん)と語感が似ていたからです。今だとさらに悪化が進んで、おちゃんぎん呼びになってしまっているのでご開祖ちゃん要素すらなくなってしまいましたが・・・ひどいっスよかのあゆくん。
Galaxy Note Edge SC-01G到着しました:かのあゆブログ
アインホホ6・6たす
iOSのセキュリティアップデートがとうの昔に終了した2024年現在でも現役で稼働しているのを見かけることが多い、アインホホ6・6たすも10歳を迎えています。
アインホホ5sまでは設計に2011年10月に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏が関わっていたといわれているため、(正確にはアインホホ5ですが、5c/5sは実質マイナーチェンジモデルなので・・・)実質現行ティム・クック体制最初のモデルと言うことになります。
ちなみに実際の発売は1年後の2015年となりますが、初代林檎時計もアインホホ6シリーズと同時発表されています(このときはただのクソ高いおもちゃという印象しかなかったのですが、いまとなってはかのあゆにとっても欠かせない存在になってくれているので、本当に未来のことなんて全く読めないなぁと感じています)。
スタンダードモデルの4.7インチモデルの他、大型モデル(5.5インチ)の「たす(Plus)」が追加されています。
アインホホとしては特に何も言うことが無い、もう腐るほど見たデザインですが、4.7インチモデルの方は今となってはコンパクト端末として分類されてしまう上に、物理指紋認証センサーのTouch IDを利用できることもあって2024年現在(アインホホせ 3rd Gen)まで同じ筐体が使い回されている流用されつづけています。
SoCはApple A8。サポート対象外となるアプリが増えてきたことや、OSのセキュリティアップデートが打ち切りになっていることもあって、今から購入してSIM差し運用する気にはなれませんが、WEBブラウジングやSNSのチェックであればアンヨヨイヨ端末における今のエントリー〜ミッドレンジクラスとほぼ変わらないパフォーマンスで動いてくれるので、やっぱりこの時点でApple Siliconって凄かったんだなぁと思っています。
ただ、それ故セキュリティ的にはガバガバになってしまったアインホホ6・6たすを未だ現役で使っている一般ユーザーはまだ多いのは皮肉な話です。PCとかスマホに興味ない人にとってはただの携帯電話でしかありませんし、使えるならそのままでいいや!という感覚の方も多いかと思われるので仕方ない部分ではあるのですが・・・
まとめ
ここで取り上げた端末達は今見てもデザイン面に関しては全く古くささを感じませんし、なんなら今でも現役で使える(セキュリティアップデートとか対応アプリなどの話は別にして)子たちばかりなので、正直発売したのが昨日・・・というのは言い過ぎにせよ、数年前くらいだと思っていた端末もいるのでなんというか、振り返ってしまうと時が経つのは早いなぁなんて言うことを感じてしまいました。
正直今の端末達はもう性能面でも頭打ち・・・というか、2〜3万円台のミッドレンジモデルですら満足できるレベルに達してしまっている上に、ハイエンドモデルは近年デザインすら変化がなくなってしまったのでこの頃が追っていていろいろな意味で一番楽しかったなぁ・・・なんてことも思っています(ろぎーーー!ふぉん8は筐体含め大きく変わりましたが、変わりすぎてゲーミングスマホであるという、自身のアイデンティティーを失いかけてしまっているので、正直極端に変化してしまうのもアレですが・・・)
ちなみにもうサービスが終わってしまいましたが、完全無料で運用できる「0SIM」がサービスインしたのも2014年末で、雑誌にもSIMカードが付属していました。MVNOキャリアが次々と参入し、一般ユーザーにも本格的にスマホが普及しだしたのも2014年からだった記憶があるので、そういう意味でもいろいろ印象に残っています。
Q.ところでペリトラくん
A.もう10年たったんだ、夢は終わったんだ。もう眠らせてやってくれ・・・
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