なぜChromeOSが合わなかったのか纏めてみた - 14年経っても中途半端

14年経っても中途半端なまま Lenovo IdeaPad Duet Chromebook
14年経っても中途半端なまま

GoogleのChromeOSは中古PC再生用OSとしてCloudReady Homeから名称変更された「ChromeOS Flex」含め何回も触ってきましたし、2年前にはLenovoのIdeaPad Duet Chromebookを購入し、本格的にモバイル端末として運用しようとしたこともありましたが、結局合わなかった・・・というよりは常用するのは「無理」と判断したので短期間で手放してしまっています。

あまりにも合わなかったので、今後もChromebookを再購入する予定はありませんし、手持ちのPCにChromeOS Flexを導入する予定もありません。

前々から書こうと思っていたのですがようやくまとまった時間がとれたので、なぜChromeOSがかのあゆにとって合わなかったのか纏めておこうと思います。

オフラインで使えるOfficeがない

ChromeOSではMicrosoft Office(Microsoft 365 Apps)が存在しません。

正確にはWEBアプリ版のMicrosoft Office OnlineはChrome OSでも使えるのですが、当然ローカルストレージにドキュメントを保存することは出来ませんし、そもそもオフライン環境では一切使用出来ません。

2年前まではアンヨヨイヨ版Office Mobile(Word、Excel、PowerPoint)、Officeアプリ(現:Microsoft 365アプリ)をGoogle Play Storeから導入することも出来たのですが、現在ではChrome OSでのサポートを打ち切っています。

「Googleドキュメント」はオフライン環境での利用もサポートされていますが、機能が大幅に制限され、Officeドキュメントの再現性も正直微妙ということもあって、そこまで使いたいとは思えませんし、アンヨヨイヨ版WPS Office、Polaris OfficeなどのOffice互換ソフトはChrome OSでも動くことには動いたのですが、かのあゆが普段行っている「Wordで作成した下書きをWordPressにコピペ」という動作を行った際にレイアウトが崩れてしまったり、そもそも文字化けしてしまったりしてしまったので、これだけで常用する気が失せてしまいました。

・・・一応Linuxコンテナを使えばLinux版WPS Office 2 Free、Libre Officeなども動作しますが、それならば最初からWindows/MacやAndroid椨(これも正直中途半端でかのあゆには合わなかったのですが、いずれ纏めたいと思っています)、アイパヨを使えばええやんという話になってしまうので・・・

しかもあくまで仮想コンテナ環境で動かしているため、やはりクリップボード内のデータやりとりに問題がある上、Linux環境にも別途MozcなりAnthyなりIMEを導入しないといけないので正直面倒です。

純粋にLinux使いたいなら最初からUbuntuを中古ノートに導入するか、Windows環境でWSL2を有効にすれば済みますし・・・

結局「原則Chromeしか動かないOSである」というのは変わらない

世界初のChromebook市販モデルである「Cr-48」の発売から既に14年が経過しています。

当初はローエンド端末がメインでしたが、現在ではCore i5/i7を搭載する高性能モデルも投入されています・・・が、結局今でも「ChromeブラウザがシェルになっているLinux」でしかないという点はまったく変わっていないので、そもそもあえて制限だらけのChromeOSを個人ユーザーが使う理由は全くないんですよね・・・

ChromeOSで動作しているChromeは他プラットフォーム向けの物と全く同じですし、WEBアプリも「ChromeOSでないと動作しない」というものは存在しません。

Chromebookであればアンヨヨイヨアプリもサポートされていますが、ほとんどのユーザーはスマートフォンも所有しているのであえてChromeOSで動かすメリットもありませんし、中古PC再生用OSとして展開されているChromeOS Flexではそもそもアンヨヨイヨアプリはサポートされていません。

2年前あたりに「ゲーミングChromebook」という意味不明なカテゴリの製品が爆誕していますが、Core i3/i5を搭載していようがプレイ出来るのはアンヨヨイヨ向けに配信されているタイトルか、XBOX Cloud Gaming、GeForce Now等のクラウドストリーミングサービスで配信されているタイトルしか現状存在しないので、そもそも「ゲーミングPC」として成り立っていません。

特に後者はサーバー側で画像処理を行っているので別にCore i3/i5を搭載する必要もありません(一応SteamがChromeOSをネイティブサポートするという話はありましたが・・・)

企業・教育機関にとっては魅力的かもしれないが、一般ユーザーは特に選ぶメリットはない。

ハードウェア自体は良かったIdeaPad Duet Chromebook

結局のところ、同時期に初代モデルが発表されているアイパヨとは異なり、「中途半端なデバイス」のままなので、個人ユーザーには全くお勧めできないかな・・・というのが正直な感想です。あと単純に使っていてまったく楽しくないんですよね。ChromeOS。

アンヨヨイヨアプリを大画面で楽しみたいというのであれば最初からアンヨヨイヨ椨を購入すれば良いだけの話ですし、PCとして本格的に使う場合、基本的にはWEBアプリとアンヨヨイヨアプリしか利用できないので、おそらく期待して購入するとかのあゆのようにがっかりすることになると思います(特にアンヨヨイヨだとGIMPやPhotoshopといった本格的な画像編集ソフトが存在しないため、かのあゆの場合アンヨヨイヨ椨も含めPC代わりに使うのははっきり言って無理です)

PCとして使いたいのであれば素直にWindowsノートかMacBook、あるいはハードウェアとOSの進化でモバイルノートとしても十分運用できるようになったアイパヨを選択した方が幸せになれると思います。

ただ企業や教育機関で使うのであればWEBベースのアプリしか動かないというのは逆に大きなメリットになると思いますし(MDMで管理すればアクセスするサイトやGoogle Play Store経由でのアンヨヨイヨアプリの導入を制限できます)、自動的に最新バージョンに更新され、ウイルス対策も原則不要というセキュリティ面での強さも強みになると思います。

端末価格もアイパヨやWindows PCと比較すれば安価なので、大量導入するデバイスとして考えた場合、ChromeOS搭載デバイス(Chromebook、ChromeOS Flex搭載中古PC)はかなり魅力的なのではないでしょうか。ただ、やっぱりこのままだと一般ユーザー向けOSとして普及するのはかなり厳しいのではないかと思っています。

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