Microsoft、Windows 11 初期バージョンを実行しているユーザーを対象に最新バージョン、2023 Update(23H2)への自動更新を開始

Microsoftは2024年10月でセキュリティアップデートの配信が終了するWindows 11(初期バージョン、OSビルド22000 21H2)を実行しているユーザーを対象に最新バージョンとなる2023 Update(バージョン23H2)への自動アップグレードを開始しています。

2022 Update(バージョン22H2)からの更新であれば、更新プログラムで新機能を有効化するイネーブルメント・パッケージを適用するだけですぐ更新が完了しますが、バージョン21H2からの更新の場合、ビルドナンバーが大幅に変更されている関係で通常のインプレース(上書き)アップデート作業が必要となります。基本的には問題なく更新が終了しますが、万が一の時に備え念のためユーザーデータをバックアップしておくと安心です。

Microsoftのサポート期間は「最新のアップデートを適用している状態」を前提にしているため、Windows 11 2022 Updateを使い続ける場合は2025年10月14日を持ってセキュリティアップデートの配信が終了します。また前述の通り初期バージョンは今年の10月8日でセキュリティアップデートが終了するため、特に理由がなければ直ちに2022 Update以降のバージョンに更新することをおすすめします。

最新バージョンとなる2023 UpdateではAI関連の機能が強化され、Cortanaさんに変わる形で新たに実装された「Microsoft Copilot」が利用できるようになったほか、レイヤーの追加をサポートしたペイント、クラウド上のWindows環境を気軽に利用できる「Windows 365」といった新機能が追加されています。

2022 Updateで変更された機能も含まれているので、初期バージョンからアップグレードした場合「新UIに変更されたタスクマネージャー」、「タブ機能をサポートしたエクスプローラー」「Windowsタブレット、2 in 1 PCに最適化されたタスクバー」も利用可能になります。

なお、以前も紹介したとおり、一部の悪質な中古業者が販売している、第2~第6世代Core搭載中古PCでは配信がブロックされ、初期バージョンが搭載されていた場合Windows 10よりも先にセキュリティアップデートの提供が終了することになります(=サポート終了以降に見つかった脆弱性が修正されないため、インターネットに接続する端末として使用し続けるのは危険な状態になります)。

一応Rufusなどでシステム要件チェックを削除したカスタムインストールメディアを作成することで、2022 Update/2023 Updateにインプレースアップグレードすることも可能ですが、そもそもWindows 11を公式サポートしていない環境では様々な問題が発生する可能性があるため、出来ればユーザーデータをバックアップしてからWindows 10をクリーンインストールすることをおすすめします。

ショップ側でもこういった問題が発生することを把握していると思われますが、「売れればいい」と思っているのでおそらく返品・交換対応やアップグレードの代行などはまず対応することはないかと思われます。

さらに酷いと「有料で(再度システム要件チェックを外したインストールメディアを作成した上で)2023 Updateへの更新をサポートする」と抜かしてくる業者も出てくると思いますが、本来販売してはいけない商品を何も知らないユーザーに売りつけている時点で問題ですし、根本的な問題は解決していないので今年後半にリリースされる予定の2024 Update(仮称、24H2)やそれ以降の大型アップデートでも間違いなくWindows Updateでの配信はブロックされるので絶対に利用してはいけません。

・・・もしかしてこういう業者って在庫処分できる上にそういった「更新サポート」でも何も知らない一般ユーザーをだまして儲けられると考えた上で、システム要件を満たしていない11機を量産し続けているのでしょうか。もしそうなら害悪なので消滅してほしいところではあるのですが・・・

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