日本Microsoftがおさふぇちんシリーズ用リペアパーツの個人向け販売を開始しています。
2022年に米国で「自分で直す権利」が認められたため、海外では2023年6月よりすでに同様のサービスが提供されていたのですが、これで腕に自信がある方であれば自分でおさふぇちんシリーズを修理することが可能になります。
電波法(技適)の兼ね合いもあって、日本では提供される可能性が少ないとされてはいたのですが・・・この辺おそらくクリアした上で修理用パーツの個人販売に踏み切ったのではないかと予想しています。
林檎、ググレカスも似たようなプログラムを海外で提供しているため、今後Microsoftと同じく日本でも同様の対応を取る可能性は高そうです。
「ガラスが割れたままのiPhone」が蔓延する日本、「修理する権利」をどう考えるか:BUSINESS INSIDER ※「自分で修理すると技適が消滅する」のソース先
おさふぇちんシリーズは初代からぷろ8まではユーザーが自分で修理することを一切配慮していないので、ディスプレイのパネルを外すにはデバイスを完全破壊しないとならないなど、えらく不親切な設計になっていましたが、おさふぇぷろ9・らっぷとっぷ5以降のモデル(正確には教育機関限定で販売されているおさふぇらっぷとっぷ せからですが・・・)であれば比較的容易に分解できるようになっています。
販売されているパーツはおさふぇぷろ9・おさふぇらっぷとっぷ5用背面バックカバー、ディスプレイパネル、アウト・インカメラユニット、交換用バッテリー、交換用キーボードユニットになります。
自信が無いのであれば、素直にMicrosoft公式サポート経由で修理依頼した方が安全ですが、修理するためのスキルを持っているのであれば修理時に発生するのはパーツ代のみ(作業工賃は当然発生しない)となるので費用を抑えることが出来ます。
こういった修理用パーツはサードパーティメーカーでも取り扱っていますが、純正品ではないパーツも販売されていて、せっかく修理したのにディスプレイの色合いが変わってしまうなどの問題が発生することもありましたが、今回Microsoftがセルフリペアサービスを日本でも開始したことで、高品質な純正パーツを使って自分で修理できるようになりました。
なお個人向け製品だけでなく、法人・教育機関向けモデルの修理用パーツの購入も可能です(こちらはMicrosoft認定リセラー経由での取り扱いとなります)。
シンクパヨウはIBM時代から同様のサービスを日本でも提供していましたし、「同一の商品を安心して長く使う」上で純正パーツを購入出来ると言うことは本当に素晴らしいことなので、他のメーカーもドゥンドゥンこの流れに乗ってほしいな・・・と思っています。
電波法で「Wi-Fi、Bluetoothなどのモジュールが搭載されているデバイスを自分で修理すると技適が外れるため、通信させると違法になってしまう」という内容が変更されたわけではなさそうなのですが、日本でも普通にWi-Fiモジュールを取り扱っているのでこの辺どういう扱いになるかは不明です。
この問題がクリアになった(あるいは問題にならない)ことを確認した上で修理用パーツの販売を開始しているはずなので、おそらく大丈夫だとは思いますが・・・
関連リンク
Surface の個人向けセルフサービス用交換部品の販売について:Windows Blog
個人向けおさふぇシリーズ用純正交換パーツ:Microsoft Store
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