ファンのために書いてくれたサインを転売目的でもらう香具師に思うこと ー 「金」は得られたがそれ以上に大事なものを失ってキモティか?

Twitterにてとある声優さんがファンのために書いてくれたサイン色紙をわざわざ名前を消してYahoo!オークションに転売している香具師が現れて腹が立ったので勢いで記事にしています。

もともと転売ヤーという存在自体、大嫌いなのですが、今回はあまり酷すぎたので・・・

そもそも本当のファンなら家宝にすべきものではないのか

例えばザ・ビートルズやエリック・クラプトンといった海外アーティストや日本国内でも昔のアイドルのサイン色紙がオークションサイトなどで出回ることは昔から良くあります。

この場合、「大事にするつもりだったが、金銭的な余裕がなくなってしまった」「サイン色紙を所有していた人物が亡くなってしまったため、遺族が遺品整理で売却した」といったやむを得ない事情で出品されているケースがほとんどです。貰った本人からすれば「憧れている人が自分のために書いてくれたサイン」なんて家宝にするくらい大事にしたいものですし、実際大事にされている方も多いかと思われます。

ただ今回の場合だと「そもそもその声優さんに全く興味が無く、最初から転売目的のためにサインをもらっている」という、声優さんだけでなく、声優さんが出演している作品のファン、開発スタッフなどの想いも躊躇するような形での出品だったので、個人的にも無性に腹が立っています。

転売ヤーにとって相手の心理などどうでもいい。金のことしか考えていない

それがはっきりとわかるのが商品ページに記載されている「名前記載を要求されたので、色紙部分に偽名を入れていましたが、マジックペンで塗り直しています」という一文で、わざわざ「俺は(サインを書いてくれた声優さんの)ファンじゃねーから興味ねーし、転売目的でサインをもらったのさ。金さえ入ればいいんだよ金!」と自ら卑しい人間であると名乗り出てくれています。

当該ユーザーのプロフィールページを確認したところ、普通にエロゲとかも出品していたので今回声優さんのサインを転売した人物に関して言えば「転売ヤー」では無いのかもしれませんが、どちらにしても声優さんが関わる作品(エロゲだけで無く、アニメ、洋画吹き替えなどすべてのコンテンツ)を楽しむ資格はありません。

この相手の気持ちを踏みにじる商品説明を見て真っ先に思い浮かんだのが、ガジェット界隈で有名な某悪徳転売業者でした(残念ながら今でも存在しています)。

この業者も仕入れ元のメーカーに全く敬意を持っておらず、堂々と吐き気を催す文章を商品ページで垂れ流していたのですが、転売ヤーの心理なんてみんなこんなものなのかもしれません。

なぜならそもそもその商品・コンテンツのファンではなく、金儲けのことしか考えていないからです。

せどりなんてビジネス成立するのがおかしい

今回の件に限らず、有名YouTuberが監修したカップラーメンやマクドナルドのハッピーセットを転売“だけ”のためにわざわざ並んで購入する人間は心から軽蔑しますが、こんな卑しい行為が「せどり」として普通にビジネスとして成立し、それを紹介するブログが腐るほど存在するのを見ていると日本は貧しい国になってしまったんだな・・・と悲しい気持ちになってしまいます。

今回のサインはおそらく作品を購入したユーザーのために無償で書いてくれた物ですし、それ以外の商品についても本来であれば「メーカーが設定している本来の価格で、本当に好きな人のところに行き渡る」べきなのに、それを横取りして「ほらおめ−これが欲しいんだろ?俺が代わりに買って(貰って)やったからこの値段で買えやwwww」という行為が商売として成り立つのはおかしい話です。

ファンの心理としては「転売でも欲しい」ので仕方なく本来よりも遙かに高い価格で購入するのですが、そもそも商売目的で買っている転売ヤーがいなければこんなおかしいことにはならないので本当に害悪だと思います。

今回問題になっているサインの件に関して言えば、本来他人(しかもファンでもない転売ヤー)に向けて書いてくれた物で名前の部分がマジックで塗りされている上、書いてくれた声優さんが気分を害したポストをSNSで投稿しているため、落札したユーザーもそんなサインが手に入って本当にうれしいのかな・・・と考えてしまいます。おそらくファンであればSNSのアカウントも普通に見ているでしょうし・・・

個人的にも「せどりせどり」言う人間とは関わりたくないので、SNSでは関連するアカウントをすべてブロックしています。メルカリやYahoo!オークション側でこういう転売商品を規制してくれるのが一番なのですが、これらのサイトにとっても転売ヤーは大事な「お客様」なのでおそらく今後も積極的には対応することはないでしょう。

今後、サイン会自体がなくなる可能性も

残念なことに今回の件に限らず、ファンでも何でもない人間が転売目的で有名人のサインを入手するケースが増えているため、今後は対策として本人確認が強化されるか、場合によってはサイン会自体が消滅するケースも出てくるかもしれません。

こんな卑しい行為がビジネスとして成立してしまったが故に、本当のファンが悲しい思いをする嫌な時代になってしまいました・・・

そもそも金のことしか考えていないのかもしれないのですが、知りもしないし好きでもない声優さん・アーティストのサインをもらいに行ったり、興味が無い商品をわざわざ並んで購入して何が楽しいのでしょうか・・・金儲けは出来ても、心は貧しい人たちなんだなぁと心底軽蔑しています。

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