ウインタブさんでも記事にしましたが、Microsoftが買い切り版Office 2024を今年後半にリリースすることを発表しています。
現在在庫処分が始まっているおさふぇシリーズには現行バージョンとなるOffice 2021が強制バンドルされていますが、おそらくアップグレードキャンペーンは行わない可能性が高いので、今購入してしまうと2年後にさらに4万投資してOffice 2024のフルパッケージ版を再購入するか、Microsoft 365 Personal/Businessをサブスクリプション契約するハメになりますし、そもそも5月には個人向けおさふぇぷろ10やおさふぇらっぷとっぷ6、おさふぇごー4の投入もアナウンスされそうなので、今新品で個人向けおさふぇシリーズを購入するのは全くおすすめしません。
正直海外では個人ユーザーに対してもMicrosoft 365 Personal/Familyを推しているので、1年間無料試用版をバンドルして必要であればBTOでPIPC版Officeを追加購入出来るようにしてくれればいいのですが、日本法人は未だ「サブスクリプションサービスは一般ユーザーにはまだ早い」と古い考えのままなのか、個人向けおさふぇシリーズにPIPC版Officeの強制バンドルを続けています。
その結果、円安の影響も重なって本来「買いやすい価格のエントリーモデル」という立ち位置だったはずのおさふぇごー3やおさふぇらっぷとっぷ ごー3(i5/SSD 128GBモデルで税込109,560円)ですら同スペックの他社製品と比較してえらく高い価格設定になってしまいました。
正直Microsoft製品にこだわらなければおさふぇシリーズよりも安価で性能が高いモバイルノートなんて円安が進んだ2024年3月現在でも選択肢が多数用意されています。なんならおさふぇらっぷとっぷごー3よりシンクヴォン14 Gen 6のほうがより新しい世代のCPUを搭載していてスタイリッシュで安いし・・・
Office 2024にしてもMicrosoftがえらく推しまくっているCopilot関連の機能が未実装で結局5年後にはまた新しいバージョンを4万円で再購入しないといけない中途半端な製品なので正直今となっては微妙ですし、Microsoft 365 Personal/Familyを既に契約しているユーザーにとっては「使わないOfficeのライセンスを押し売りしている」だけでしかないので、正直迷惑だと思います。
法人向けモデルであればOfficeバンドルなしモデルを選択できるのですが、個人ユーザーにはそもそも売ってくれないので・・・・
ウインタブさんの記事でも纏めましたが、「ネット環境がないからオフライン環境で使いたい!」とか「サブスクリプションなんて漏れ大きれぇだよ!」とかそういった事情があるのであれば話は別ですが、アップグレードパッケージが廃止され、OneDrive 1TB使用権やSkype Out 60分通話無料といった追加要素も付属せず、新機能の追加も遅い上に推しているAI関連の機能が一切使えない買い切り版Office 2024を今更購入するメリットは全くないと思います。どうしても買い切り版Officeを使いたいのであれば単体購入するのではなく、PCごと乗り換えてしまった方がお得です。
日本ではライセンス事情が異なる(本来は個人向けに販売されているPersonalやHome & Businessでも商用利用出来て、1ライセンスで2台まで同時インストール可能)のも理解はしているのですが、正直個人向けおさふぇへの強制バンドルも含め、買い切り版Officeはいろいろな意味で今の時代には全く合っていない、時代遅れな製品になってしまっています。
さらに言えば「純正の」Officeにこだわらないのであれば、中古PCによくバンドルされているキングソフトのWPS Office 2(無料版あり)やバージョンアップでで相互運用性(=互換性ではない)が向上しているLibreOfficeなど、安価な代用ソフトが存在しているので、正直Office 2024に4万以上投資する必要性は全く感じません。
ということで、今年もMicrosoft 365 Personalのサブスクリプションを更新する予定です。デバイス数が多いので年間約15,000円でも正直元が取れています。Macでもつかえるしね!
関連リンク
Microsoftが買い切り版Office 2024をリリース予定 ー Microsoft 365の一部機能も利用可能に:ウインタブ
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