ついに林檎デバイスでもゲームエミュレーターのストア配布が可能に

App Storeの規約が変更されたことに伴い、iOS、iPad OSでもゲーム機のエミュレーターの配信が開始されています。

以前は脱獄するか、WEBブラウザ経由でプロファイルを導入する形でインストールするなど、イレギュラーな形でしか導入することが出来ませんでしたが、これで無改造アインホホ・アイパヨでもセガサターンや初代プレイステーション、ファミコン、NEOGEOと言った往年のソフトウェア資産を楽しめるようになりました。

現時点でリリースされているのはマルチエミュレーター「RetroArch」(「コア」機能により複数機種のエミュレーションに対応。サポートされているのはMAME(アーケード)、セガサターン、ネオジオポケットなど)、PSPのエミュレーター「PPPSP」、初代PSのエミュレーター「Gamma」などで、これらのエミュレータはすべて無料で公開されています。

32bit機でありながらマルチCPUを採用することで「64bit級」と名乗っていたセガらしいド変態ハード、セガサターンなど、一部それなりにハードウェアスペックを要求される場合もありますが、基本的にはApple A10 Fusion以降の端末であれば問題なくエミュレーションできるので、サポートが終わった古いアインホホ・アイパヨを携帯ゲーム機として再活用するのも面白い使い方だと思います。よかったな、これでセキュリティリスク下げる脱獄するメリットなんて消滅したぞ!

ただし、当たり前と言えば当たり前ですが、エミュレーターを動作するために必要な実機BIOSやゲームソフトのROMイメージは自分で用意する必要があります。

現行ハードであるすいっちっちーのエミュレーター「yuzu」が任天堂に訴えられて開発中止になるなど、アングラなイメージもあるエミュレーターですが、以前からスマホ向けに配信されている「アケアカ」シリーズもエミュレーターそのもの(メーカーが公式で配布しているROMイメージ、BIOS ROMとエミュレーターがセットになっています)ですし、すいっちっちーの場合は「現行ハードカツ、ソフトにかかっているプロテクトを解除するための暗号化キーまで配布されているが故に海賊版の温床になることを危惧した上での対応なので、手持ちのソフトを吸い出してエミュレーターでプレイする分には特に問題はありません(なんなら任天堂がすいっちっちー向けに展開している「Nintendo Switch Online スーパーファミコン」などもエミュレーターそのものです)。

古いハードだと実機でプレイ出来る環境を構築するのも難しくなっていますし、構築してきた想い出のソフトライブラリをどこでも楽しめるという意味でも、林檎デバイスでエミュレーターを公式で配布できるようになったのは喜ばしいことです。

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