Microsoftが個人向けおさふぇちんシリーズ最新モデル、「おさふぇぷろ11」と「おさふぇらっぷとっぷ7」を発表し、Windows 11でローカルAIを使用するための新たなシステム要件「Copilot+ PC」を発表しています。
昨年末には法人向け「おさふぇぷろ10」と「おさふぇらっぷとっぷ6」が投入されたばかりなので、もう新モデル・・・?と思われるかもしれませんが、今回発表された2モデルはそもそもIntel x86-64アーキテクチャではなく、ARM系アーキテクチャを搭載するモデル「のみ」用意しているので、法人向けモデルと差別化するためにこのようなモデル名称になったのではないかと思われます。
当然“今のところ”法人向けおさふぇぷろ11、おさふぇらっぷとっぷ7という子は存在していません。
いずれも搭載しているSoCはQualcommの「Snapdragon X Elite・X Elite Plus」です。パフォーマンス面ではCPU性能が前モデルのおさふぇぷろ9(おそらくIntel Core搭載モデルではなくMicrosoft SQ3搭載モデル)より90%向上しているほか、AI生成で重要視されるNPUの性能は林檎が先日発表した新型アイパヨプヨで採用されているApple M4より90%高速である、としています(こういうの発表しちゃうとまた荒れるなぁ・・・)
個人向けモデルなので当然プリインストールされているOSはARM版Windows 11 Home 2023 Update(23H2)で、今まで通りPIPC版Microsoft Office 2021が強制バンドルされる関係で、価格はおさふぇぷろ11が税込207,800円、おさふぇらっぷとっぷ7が税込207,680円とえらく高価になっています・・・というか、メインストリームサポートがもう2年切っているのわかっていて、いまさらOffice 2021 H&Bを強制バンドルしてくるあたり、Microsoftはわかっていてやっているように見えるのですが・・・
またえらく高価なおさふぇぷろシリーズ用新タイプカバー、「おさふぇぷろ Flexキーボード」(税込80,800円、キーボードだけでエントリー~ミッドレンジクラスのWindows PCや中古のM1えあえあ、おさふぇぷろそのもの(7たすあたり)が買えちゃう・・・)も発表されていますが、もちろんおさふぇぷろ11では従来のタイプカバー(おさふぇぷろ8・X~9用)も利用できるので無理に購入する必要はありません。
新型おさふぇとともに発表された「Copilot+ PC」はローカルAIをWindows搭載PCで取り扱えるようにするための新たなシステム要件で、「40TOPS以上の処理性能を有するNPUが内蔵されたCPU・SoC、16GB以上のRAM、取り外し可能な容量256GB以上のSSD(あるいはUFS 3.1以上をサポートするストレージ)」が必須となり、現状このシステム要件を満たしているのは前述のSnapdrargon X Elite・X Elite Proのみとなるため、6月18日から販売開始される他社Copilot+ PC対応機はすべてARM SoC搭載モデルになります(Intel・AMDも次期製品でCopilot+ PCに対応する予定です)。
Copilot+ PC対応モデルでは2024年秋に正式版がリリースされる予定のWindows 11 2024 Update(バージョン24H2)にアップデートすることですべての作業内容を記録して後でAIによるヒントの提案や過去の作業内容を取り出すことが出来る「Recall」機能や、Windows標準お絵かきソフト、ペイントでローカルAIイラスト生成機能「Cocreator」が利用できる予定です。
一応ローカルで生成しているのでプライバシー周りは問題ない・・・とはいえないのが今のMicrosoftなので、RecallあたりはサポートしているPCを使っていても有効化したいかと言われれば・・・
えらくシステム要件が上がっているので低価格PCが消滅しちゃう!と思われる方もいるかもしれませんが、そもそも現在販売されているPCはすべてCopilot+ PCのシステム要件を満たしていませんし、あくまで「ローカルAI生成機能を使いたいユーザー向けの」システム要件なので、OSとしての最低システム要件は変わっていませんし、Copilot+ PCでなくてもクラウドベースのAI生成機能は利用できます。
なお、Copilot+ PCのシステム要件を明らか満たせないこともあってか、残念ながら個人的に期待していたおさふぇごー4(Intel N200搭載)の個人向けモデルは発表されませんでした・・・・
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