カプエスシリーズがついに現行ハードでも!「カプコン ファイティングコレクション 2」発売決定!

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初代スタグラも収録してほしかった・・・

8月27日に開催された任天堂のオンラインイベント、「Nintendo Direct+ Indie World」にてカプコン最新作、「CAPCOM FIGHTING COLLECTION 2」が正式発表されました。タイトルが異なりますが、念願の家庭用初移植となったウォーザードやコラボ作品でキャラクターがドモン・カッシュっぽくなってしまった(上にコンシューマー版サイバーボッツのCVがアムロ・レイ)ジン・サオトメのデビュー作であるサイバーボッツを収録した「CAPCOM FIGHTING COLLECTION」の続編で、今回は主にPS互換基板のZN-1、ドリキャス互換機版のNAOMI、PS2互換機版のSYSTEM246でリリースされていたタイトルを収録しています。

任天堂のイベントなので今回発表されているのはすいっちっちー版となりますが、数時間後にすちむーにてWindows版の商品ページも公開されています。

CAPCOM vs SNK Millenium Fighting 2000 Pro

夢の共演、第一弾

2000年以前は(既にDOS版がリリースされていた)非公式格闘ゲームエンジンの「M.U.G.E.N」でしか実現しなかった、SNKとCAPCOM夢のコラボレーション作品一作目です。今回収録されているのはオリジナル版に調整を加え、後述する「CAPCOM VS SNK 2」で正式参戦することになった「ジョー・東」と「ダン」を追加した最終バージョンです。

NAOMI基板で稼働していたタイトルなので、当然ドリームキャスト版もアーケード稼働と同時リリースされましたが、最終バージョンとなる「Pro」はなぜかハードウェアスペックが明らかに足りない上に、元々スプライト処理が同世代のセガサターンと比較しても弱かった初代PSにも移植されています。当時ドリキャス・NAOMI基板の吸い出し環境がまだ出そろっていなかった関係でM.U.G.E.Nのキャラ素材としてPS版CVS Proから吸い出したスプライトが良く使われていましたね・・・出来も悪くはなかったのですが、アーケード版そのままのドリキャス版が出ていた上に、続編のリリースも近いタイミングだったので購入したユーザーはかなり少なかったような記憶があります。

ゲームシステム的には続編「CVS2」のほうがより完成されているのですが、初代CVSはこれまで移植に恵まれていませんでしたし、今プレイするとかなり新鮮に見えるかもしれません。一部CAPCOMキャラとSNKキャラは新規ドットで、特にKOFキャラは原作とは異なるかっこよさなので必見です。無論草薙京と八神庵は当時演じられていた野中雅弘さん、安井邦彦さんが演じられています。やっぱこの二人はこの声やな!

ケッ・・・ケスゥ・・・キョオオオオオーーーーー!!!

CAPCOM VS SNK Millenium Fighting 2001

画像はドリームキャスト版

こちらはドリームキャスト・PS2、XBOXだけでなく、XBOX360やPS3版や、簡単操作を追加したゲームキューブ版「EO」もリリースされていて、現在でも現役でアーケード版が稼働しているゲームセンターも多いのでなじみ深いという方も多いのではないでしょうか。CVSシリーズ最終作にして今でも輝き続ける名作がついに現行ハードでもプレイ出来ます。

CVSに収録されていたキャラクターに加え、「ヴァンパイア」シリーズのモリガン様、「月華の剣士2」の響、「ジャスティス学園」シリーズの鏡恭介といった魅力的な新キャラクターが追加され、カプコン・SNK両社の格闘ゲームに準じたゲームシステムを選択できるなど、対戦ツールとしての完成度が高まりました。CVSもそうですが一部キャラは元作品のドットをそのまま流用しているので、新規ドットが用意されたキャラとの差異が目立つのは当時から気になりましたが・・・

コンシューマ版はKDDIのネットワークを活用することにより、世界初となるドリキャス版・PS2版とのクロスプラットフォームオンラインプレイをサポートしていたのも印象に残っています。

ラスボスは「殺意の波動」まで取り入れてしまった「ゴッド・ルガール」と逆に死にゆくルガールの手により、オロチの力を注入されて暴走してしまった「神人・豪鬼」。残念ながら本作に収録されているのはアーケード版なので、プレイヤーが使用することは出来ませんが、ゴッド・ルガールは「CVがKOF94〜2002と同じ新井利光さん(UMのみ、オリジナルはCVS・CVS2でベガ様を演じられているCV若本)のエフェクトがボイス」と「G・エンド」のかっこよさがかなり印象に残っていて今でもルガールの中では一番好きなキャラだったりします。コンシューマー版では隠しキャラとしてプレイヤーも使用出来ますが、キャラ調整されていて装甲が紙になってしまっていたのがアレではありますが・・・「勝利など・・・たやすい!」

ストリートファイターZERO3↑

今回「収録する意味あるか?」とおもったのがこのストZERO3↑です。

PS・ドリキャス・SS版で追加されたディー・ジェイ、T・ホーク、フェイロンが使用出来る上に、ドリキャス版「ストリートファイターZERO3 サイキョー流道場」のデータをビジュアルメモリ(メモリーカード)を介して連携させることが出来る・・・というのが売りだったのですが、当時CPS2基板を採用していたオリジナル版「ZERO3」が現役で稼働していた上に、なぜかわざわざCPS2版をNAOMI基板でエミュレーションするという、意味不明なことをやっていた関係で処理落ちが発生し、ディップスイッチ設定が必要だったとはいえ、ボス性能そのままの「ファイナルベガ」「真・豪鬼」がデフォルトで使用出来るバランスが壊れた使用だったこともあり、これをわざわざ導入するゲームセンターはあまりありませんでした。少なくともかのあゆはリアルタイムで本作が稼働しているのを見たのは一回だけだった記憶があります。

PS2でリリースされた「ストリートファイターZERO ファイターズ・ジェネレーション」に収録されているZERO3↑は「CPS2版を↑風味にしたもの」だったので、ちゃんとした形で移植されるのはこれが初になりますすが、「NAOMI基板をエミュレーションしてさらにその上でCPS2基板をエミュレーションする」というさらに意味不明な事態が発生している上に、オリジナルのZERO3も現行ハードに散々移植されているので、正直誰得・・・こんなものを入れるのであればPSP版「↑↑」を収録してくれた方がありがたかったです・・・

カプコン・ファイティングジャム

PS2互換基板の「SYSTEM246」で稼働していたタイトルです。こちらはカプコンオールスターが一堂に集っているのが特徴で、ロリばば・・・イングリットたんが登場したのも本作からになります。おぬしの負けじゃかわいい。ZERO3↑↑移植してくだちい・・・

元々は3D格闘ゲーム「カプコン ファイティング オールスター」としてリリースされる予定だったのですが、諸事情で開発中止となり、かわりにリリースされたのが本作になります。ストリートファイターシリーズ、ヴァンパイアシリーズの人気キャラだけでなく、当時コンシューマ移植版がリリースされていなかった「ウォーザード」のキャラクターも収録されているのが魅力的でした。

なぜか「オロチの力を注入された」設定になっている神人・豪鬼が引き続き登場しています。まぁ単純に強いからこの人選なのでしょうが・・・

スターグラディエイター2ナイトメア・オブ・ビルシュタイン

見た目はダースベーター・・・だが中身はだいぶ違う

オリジナルはPS互換機版のZN-1で稼働していたタイトルです。なぜか同じ基板を採用していた初代「スターグラディエイター」は収録されていません。謎。

タイトルを見ればわかるとおり、ジョージ・ルーカスの名作「スター・ウォーズ」シリーズにモロ影響された世界観・キャラが特徴の3D格闘ゲームですが、独特のゲームシステムと魅力的なBGMが素晴らしい、隠れた名作だと思っています。

今は無き鄕里大輔さんが演じられている「ビルシュタイン卿(ナイトメア・ビルシュタイン)」がマジでかっこいい・・・他作品でも登場している「ハヤト」「ジューン」だけでなく、かなりイカれている「ゴア」様や「サターン」、もふもふしてそうな「ガモフ」といったキャラは今でも魅力的です。

家庭用はグラフィックが強化されたドリキャス版のみだったので、「アーケード準拠の移植」はなにげに今回が初となりますね。さすがに現役で稼働しているゲームセンターは少なくなってきているので、これを機会に是非。

燃えろ!ジャスティス学園

こちらもアーケード版はNAOMI基板で稼働し、ドリキャス版のみリリースされていたタイトルになります。今回NAOMI作品の収録が多いですね・・・

1998年にリリースされた「ジャスティス学園」の続編です。古き良きスポ根アニメにインスパイアされた作品で、ストリートファイターシリーズの世界観ともつながりがあります(そのため、PS版初代ジャスティス学園にはゲストキャラでさくらが追加されています)。

ドリキャス版ではアーケードモードがフルボイス化され、オリジナルストーリーを楽しめるモードも用意されていますが・・・残念ながら今回はアーケード版準拠なのでそのような追加要素は一切用意されていません。気になる人はドリキャス版を買おうね!

パワーストーン

カプコンのドリキャス参入第一弾で、格闘ゲームと言うよりはアクションゲームに近い作品です。後述する続編の「2」含め、リアルタイムでは稼働していた場所がかなり限定されていましたが、一応アーケードにも逆移植されていて、本作ではその貴重なアーケード版が収録されています。

ちなみにリリースされた1999年にはアニメ版も放映されています。あまり記憶にない・・・

パワーストーン2

2000年4月にアーケード稼働開始・ドリキャス版がリリースされた、現時点における「パワーストーン」シリーズ最終作です。主人公、エドワード・フォッカーの父親、ブライド・フォッカー(隠しキャラ)などの新キャラクターが追加されています。

PSPに1・2を収録した「パワーストーン ポータブル」がリリースされていますが、それ以降移植には恵まれませんでした。・・・正直、「パワーストーン」が発表された当時、「ドリームキャストマガジン」「ドリームキャストFAN」などの専門誌でかなりプッシュされていたものの、そもそも格闘ゲームではない上にキャラクターも特に印象に残らなかったんですよね・・・初代は店頭でも・体験版に軽く触れた程度でしたし、続編の「2」は完全にスルーしていたので、これを機会にプレイしてみようかなぁ・・・

まとめ

「ストゼロ3↑じゃなくてストゼロ3↑↑入れろ」とか「なんで初代スタグラが収録されていないんだ・・・」など、いろいろツッコミどころはあるものの、当時リリースされた家庭用は「レトロゲーム」の範疇に入ってしまった関係で移植先のゲームハード実機そのものがプレミア化してしまっていますし、中には現行ハードへの移植に恵まれなかったタイトルもあるので、当時のカプコン格闘ゲームが好きだった方はもちろんのこと、「ストリートファイター6」をきっかけにカプコンの格闘ゲームにはまってしまった方にもおすすめです。

おかえり!

ちなみに本作が発表されたNintendo Direct+ Indie WorldではMARVEL VS CAPCOM FIGHTING COLLECTIONに収録されている「MARVEL SUPER HEROS VS STREET FIGHTER(MSH)」の国内ROMに「ノリマロ」が追加されることも発表されています・・・というか、本来の仕様に戻っただけなのですが、権利関係がややこしかった上に、MARVEL側を怒らせたという曰く付きのキャラだったので今回その辺の問題をクリアできたこと自体が奇跡なのですが・・・

関連リンク

CAPCOM FIGHTING COLLECTION 2(Windows版):すちむー

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