Windows 11 Version 24H2がリリースされて3か月が経過しました。仕事でもいろいろと対応が始まっているのですが、正直個人的には「こんなもん展開したくない」と思えるほどバギーでWindowsというOSそのものに対して初めて嫌気が差してきました。
サティア・ナデラさんがCEOになってから迷走が続いているMicrosoft製品ですが、正直心証的には「Meたん」を生むきっかけとなったWindows Meや個人的には大好きだったWindows Vista、8.xよりも酷い出来だと思います。この記事ではかのあゆが確認しているWindows 11 Version 24H2の不具合をまとめています(一部マスター作成をされる方でないとあまり役に立たない情報もありますが、参考になれば幸いです)。
1. インストーラーがバグだらけ
Windows 11 Version 24H2ではクリーンインストール時にインストールメディア(USB、DVD等)から実行されるインストーラーが一新しています。
・・・一新したとはいってもセットアップ時に起動するWindows PE上で「Windows 11 更新アシスタント」を実行しているだけなので特に目新しさもないのですが、このインストーラーが現状バグだらけでかのあゆが確認しているだけでも「DISKPARTを使って手動でパーティションを設定した場合、EFI領域を事前にFAT32でフォーマットしないとセットアップに失敗する」「クリーンインストールにも関わらず、旧バージョンのバックアップファイルを格納するためのWindows.oldフォルダが作成される(中身は空なので手動削除可能)」など、正直今までだったらあり得ないような事象が発生しています。アホか!
一応現時点では旧インストーラーも選択できるので、当面そちらを使った方が安全です。というかこれならわざわざ変えなくて良かった・・・酷いよ・・・
2. プロビジョニングプロファイルを適用してスタートメニューのカスタマイズが出来なくなった
近年Microsoft製品は個人・法人問わず自社クラウドサービスを異様に推しまくっていて、オンプレ運用はあまり考慮しない設計になってきていますが、Windows 11 Version 24H2ではその方向がいっそう強くなっていて、Windows 11 Version 21H2〜2023 Update(バージョン23H2)で対応していた「プロビジョニングプロファイルを適用してのスタートメニューレイアウトのカスタマイズ」が行えなくなりました。
正確に言うとプロビジョニングプロファイルを適用するとカスタマイズされたスタートメニューレイアウトが反映されるのですが、SYSPREPで一般化するとリセットされてしまいます。環境によって新規ユーザーアカウントでは反映されるたり、全く反映されなかったり挙動がバラバラなのでもう「Microsoft IntuneなどのMDM環境、またはグループポリシーで設定しないとスタートメニューのカスタマイズをマスターイメージに設定するのは無理」と考えたほうが良さそうです。全員が全員Intuneを導入してるとか思ってくれるな!アホか!
・・・まぁWindows 11 Version 24H2そのものが現状不具合だらけなので、この挙動もただのバグという可能性も0ではありませんが・・・
追記:本当にただのバグだったようでWindows Updateで最新の更新プログラムを適用してからプロビジョニングプロファイルを適用したところ、無事全ユーザーにカスタマイズしたスタートメニューが反映されることを確認しました・・・
3. まとめ
よくこんな出来の物を「RTM」扱いで世に出せましたね。ろくにユーザーからのフィードバック聞く気ないんだったらInsider Programなんてやめたら?
本当は安定している2023 Updateのほうがいいのですが、こいつ(24H2)長期運用を前提しているLTSC版でもあるんですよね・・・
(監査モードを使わないとSYSPREPで一般化した後、起動不可になってしまうという挙動も確認はしていますが、マスター作成で監査モードを使わない作り方をするのは非常に希だと思うのでここでは取り上げていません)
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