こんな素敵な子に汚れた窓なんて見せる必要はない! ー パヨウヨギ 370にZorin OS 17.3を導入しました

PC-UNIX

昨日購入したシンクパヨウYoga 370ちゃんにUbuntuベースのLinuxディストリビューション、Zolin OS 17.3 Coreを導入してみました。

以前もZolin OSそのものは試したことがあったのですが、「Windows 10環境からの移行先候補」としてのLinuxディストリビューションを積極的に紹介しているZDNETさんの記事を読んでみたところ、最新バージョンの17.3がいい感じになっていたので、今の全くユーザーのことを考えていない、しぃしょ・・・マスター・アジアもブチ切れそうないまのMicrosoftが捨ててしまった、とっても素敵なシンクパヨウ ヨギ370ちゃんを現役で使ってあげるOSとしてはこれほどなく最適だと思ったので早速使ってみることにしました。

ページエラー 404 - ZDNET Japan
ページエラー 404

導入はEasy

Zorin OSは「超」がつくほど有名になってしまったLinuxディストリビューション、UbuntuをベースにWindows、macOSユーザーが移行しても違和感なく操作できるよう配慮したUbuntu派生ディストロの一つです。本家Ubuntuもドライバ周りやサポートが充実しているうえ、関連書籍やネットのリソースも豊富に用意されているので、かつての「コマンドライン操作を覚えてないとソフトウェアの導入すらまっとうにできない」という、いわゆる「Geek」な人しか使えないという印象が強かったPC-UNIX系OSというイメージをいい意味で覆すほど初心者に配慮されたOSですが、デスクトップシェルがWindowsやmacOSと全く異なるため、だいぶ付き合いが長くなったかのあゆですら「ちょっとこれWindowsから移行するユーザーだときついかな・・・」と感じてしまうことがあったりします。

その点Zorin OSはデフォルトでMicrosoftアカウント(注:クラウドストレージのOneDriveはまだどのディストロもネイティブ同期はサポートされていないため、別途ターミナルで非公式の同期クライアントを導入する必要はあります)やGoogleアカウントなどをサポートしているだけでなく、UIをWindows 10、Windows 11、macOS「っぽい」スタイルに変更することも可能ですし、Windowsアプリを動かすためのラッパーアプリ「Wine」もデフォルトで導入済みとなっています。

Ubuntu含む他のディストロと同じく、インストーラーはGUIベースですし、実際に既存のOS環境とお別れする前に動作確認することができるLive Bootにも対応しているので、Linuxを初めて触るユーザーでもかんたんに移行できます・・・が、最新のZorin 17.3だとデフォルトで対応している表示言語は英語のみとなります。ただ、インストール完了後の設定でロケール設定を日本語に設定すればGoogle 日本語入力のオープンソース版である「Mozc」含め自動設定されるので、ブートフロッピーの作成からネットワーク設定、パーティション設定などをCUI(コマンドライン操作)ですべて設定していたPC-98版FreeBSDと比べるとめちゃくちゃ敷居が下がったと思います・・・いい時代になったなぁ・・・

ちなみにZorin OSは有償サポートが受けられる「Pro」と教育機関向けの「Education」、サポートはないものの無料で利用できる「Core」が用意されていますが、個人利用であれば基本的に「Core」を選択すれば問題ありません。

シンクパヨウ ヨギ370はディスプレイを360度回転させることでタブレットとして利用できる2 in 1モバイルノートですが、Lenovo自体がLinux対応に積極的なこと、すでに「枯れた」ハードということもあり、タッチパネルも含めinboxドライバで全て完璧に動作します。

ただし、Linux全般に言えることですが、中にはLinux用ドライバーが存在しないなどの理由により、一部動作しないハードウェアがある可能性があるというのは頭に入れておくこと必要がありますし、ガジェットなんて全く興味もない一般ユーザーにLinuxをおすすめすることがいまだできない理由の一つだったりするのですが・・・

デフォルトアプリについて

Ubuntu派生ディストロではあるものの、プリインストールされているアプリは異なっていてデフォルトのブラウザーはChromeのオープンソース版である「Chronium」をベースによりプライバシーを強化する形にカスタマイズした「Brave」、メールクライアントはZorin OSでも採用されているLinux用デスクトップマネージャー「GNOME」に含まれている「Evaluation」に設定されていますが、ChromeやMozilla Firefox、GIMPといったLinux版も存在するソフト(GIMPはそもそもPC-UNIX由来のソフト)についてはZorin OSに含まれている独自ストアアプリからかんたんに導入可能です。

Ubuntu含め、PC-UNIX系OSではデファクトスタンダードになりつつあるオープンソースのMicrosoft 365 Apps(Microsoft Office)互換オフィススイート、LibreOfficeはZorin OSでも最初からプリインストールされています。

あくまでMicrosoft Officeとの「相互運用」を前提としているため、Windows・macOS版も含めOfficeドキュメントとの互換性は若干難があったのですが、最新バージョンではだいぶ互換性も向上しているので、VBA(Visual Basic for Application)やMS365 Appsでしか利用できないマクロ・アドインが絶対に必要!という方でもない限り、コペェロットとかいうどうでもいいものを強制バンドルして無駄にぼったくろうとしている個人向けMicrosoft 365  Personal・Familyから移行しても特に困ることはないでしょう。もちろんLinux版WPS Officeも導入可能です。

OneDriveの非公式同期クライアント「OneDrive-Cli」は一応Zorin OS標準ストアでも公開されているのですが、正常にインストールできないので他のLinuxディストロ同様ターミナルアプリ経由で手動ダウンロードする必要があります・・・が、この辺もベースになっていうUbuntu用の手順がそのまま使えるので、一度設定してスタートアップ時に自動起動するようにしてしまえばあっけなくかんたんに同期できてしまいます(=オフラインダウンロードも含む)。

Windowsアプリも行けるさ!

ベースになっているUbuntuでも現時点では「デフォルト」では導入されていなかった・・・と思われますが、Zorin OSでは前述の通りWindows互換レイヤーの「Wine」がデフォルトで含まれています。ちょうどいいのでシンクパヨウ ヨギ 370と同時購入した「ダ・カーポ 5 Sweet Harmony」で試してみるつもりですが、林檎シリコン搭載Mac向けにWineから派生した商用ソフト「CrossOver Mac」が販売されていて(※オープンソースなので当然ですが、元のWineも無論動きます・・・というかかのあゆ自身M1えあえあでWindowsアプリを動かす際はWineを使ってます・・・だってCrossover高いし・・・)、Valveの携帯ゲーミングUMPC「すちむーでっく」にも採用されているLinuxディストロ「Steam OS」にもWineベースの「Proton」が採用されていることからもわかるとおり、ライセンス認証サーバーとの通信が発生する(Windowsのライセンス等も抜き出してくる)本家Microsoft Officeや特殊なアンチプロテクトがかかっている一部ゲームを除き、かなりのWindowsアプリ(32・64bit)が問題なく動くようになっています。

かのあゆがM1えあえあのWine環境で実際に動作確認したタイトルだけ見ても厳密にOSの言語設定を見ているがゆえに起動に失敗するビジュアルアーツの旧RealLiveエンジンを採用している「クドわふたー」を除き、「ハミダシクリエイティブ」「天使☆創造 REBOOT!」といった近年のタイトルに関しては問題なく動いているので、少なくとも近年のエロゲに関しては大丈夫・・・・なはずです(後ほどZorin OS導入シンクパヨウ 370 ヨギでめにょめにょとちゅっちゅできたかどうか動作確認報告します・・・)

誰にでも進められるとは言えないけど・・・・

Skylake・Kaby Lake世代のCore搭載機は正直今でも十分キラメキ続けられる子だとおもっています。

CPU自体に残っている脆弱性(Spectorなど)をOS側で面倒を見るのがめんどくさくなったから古いPCにはすべて死んでもらうという選択肢を撮ったというのが実情だと思いますし、そもそもWindows 11が登場した経緯そのものがが突発的で「ボツになった2画面用サブセット版OSのWindows 10 XのUIをマージするついでに古いPCには死んでもらおうねぇ」という狂った方針だったので、正直まだまだ行けるのであれば割れた窓なんて捨ててしまってもいいんじゃないかと思っています・・・

少なくとも個人向けESUなんて加入する必要はない・・・そもそもMicrosoft自身が販売しているおさふぇシリーズもファームウェアアップデートは短期間しか面倒見ていないので「ほらほら法人も新しいの買えや!」という意図がダダ漏れすぎて・・・あのさ、まだいけるおさふぇ捨てるならサステナビリティ名乗らないで「俺はDG細胞に侵された企業です。これからはAIの時代!古い端末など!滅びてしまええええええ!アヒャヒャヒャヒャヒャ!」って言ってくれないかな?まぁだからるぅみあもMobileも捨てたんだよね。わかるよ・・・理解したくないけどな!

企業ユーザーだとどうしてもWindowsでないと・・・という場面も多いのですが、かのあゆより若いガジェットマニアだとアンヨヨイヨすまほん・椨やアインホホ・アイパヨしか所有していないというユーザーさんも増えてきているので、別にUbuntuやZorin OSといったLinux含むPC-UNIX系OSやChrome OS(Flexも含む)やmacOSに完全移行してしまっても特に困ることはないかと思われます・・・エロゲはそもそもプラットフォームが完全にWindows依存ではありますが、前述の通りよほど古かったり、特殊なプロテクトがかかっているようなタイトルでもない限りWineでも問題なく動くので・・・

この記事は早速Zorin OS 17.3を導入して復活してもらったシンクパヨウ 370  ヨギで下書き作成・画像加工ともに作業した上で投稿していますが、ほぼWindowsやmacOS環境と同じように作業できててしまっています.

以前寄稿していた某ガジェットサイトでも記事でまとめていましたが、今のLinuxであればWindows 10の移行先の有力候補になりますし、まだ現役で使える子をただの産業廃棄物にするくらいならそうしてほしいと思っているいるのですが、あくまで一部の商業ディストロ・有償サポートが用意されているディストロを含めなにかトラブルがあった場合「自分で調べろ」というスタンスは変わっていませんし、ハードウェアによっては一部機能が利用できなくなるといったことも多々あるので、「全くパヨヨン含むガジェットに興味すらない一般人」にはまだ積極的に進めるのは厳しいかな・・・と思っていたりします。

Zorin OS搭載PCとして蘇ったシンクパヨウ 370は予想通りバッテリーのコンディションも良好で全くジャンクではない子なので、今後もLinux関連のネタは出していこうかな・・・と思っています。あとあえて良かった!最高だよ!

関連リンク

Zorin OS - Make your computer better.
Discover the alternative to Windows and macOS designed to make your computer faster, more powerful, secure, and privacy-...

コメント

タイトルとURLをコピーしました