
開封しないまま20年近くが経過してしまい、賞味期限も切れてしまったので今後もそのままコレクションとして持っていることになりそうですが、手元に「Windows Vista Beta 2 日本語版」のインストールメディアの未開封品を未だに所有しています。
Windows Vistaは現在のWindows 11にも継承されているNT 6.0世代最初のOSとして2006年1月に発売したOSです。コードネームは「Longhorn」で、Windows XP(NT 5.1)がRTMに達する直前の2001年5月から開発がスタートして本来は2003年あたりにリリースされるはずだったものの、いろいろゴタゴタしていったん開発がリセット、当初実装されるはずだった機能も大幅に機能削減されて結局リリースされるのに5年かかってしまいました。
Windows XP以前は雑誌付録でベータ版や製品候補版(RC)が付属してくることはあったものの、基本的に開発版ビルドは一般ユーザーには提供していなかったのですが、自ら進んで木偶人形になれるド変態なパワーユーザーからのフィードバックを目的に一般ユーザーにもベータ版をオンラインで一般配布し始めたのはWindows Vistaからになります。
ただし、2005年8月に公開されたベータ版はまだ英語版しか存在せず、日本語含む多言語版が用意されたのはBeta 2からになります。
どういう経緯で入手したのかもうだいぶ前なのでうろ覚えになってしまったのですが、たしかまだ日本語版のベータ版が一般ユーザーでも普通に入手出来るようになるか曖昧だった時期にMicrosoftが公式サイトでベータ版OSのインストールディスクを抽選プレゼントするというキャンペーンを行っていて、それで見事当選したものの、その頃には既にBeta 2どころかRC1・RC2も無償ダウンロードが始まってしまっていたため、未開封のまま放置していた記憶があります。
OSビルドは6.0.5384.4で、Beta 1がまだWindows XP風味のテーマ(Aero Plex)を採用していたのに対し、製品版(RTM)とほぼ同じUIに変更されていました。日本語化もほぼ完了していましたが、一部翻訳できていなかった箇所も残っていたような・・・
半透明ウィンドウを採用したAero GlassやWindows 8以降削除されてしまったFlip 3Dは新鮮で楽しかったものの、この時点ではまだシステム要件が異様に高かったため、「クソ重い最駄作OS」とか散々叩かれていました・・・が、当時かのあゆがメインPCとして使用していた富士通のらいふぶっきゅん 830NU/L(Celeron M 340/512MB RAM、内蔵GPUはDirectX 9どころか7・8すら非対応のIntle 852GMなので当然Aero非対応)でも特に重さは感じませんでしたし、今のWindows 11 2024 Update(24H2)のほうがよっぽど酷いので最駄作OSとも思ったことすらないのですが、いかがでしょうか・・・?
既に試用期限が過ぎていますし(2007年5月31日まで)、製品版用のソフトウェア・ドライバの動作保証もない(ドライバは多分流用できない)ので、正直今更開封しても使い道がありません・・・Vistaそのものがとうの昔にEOL迎えていますし・・・
だいぶ前に秋葉原の「秋葉原最終処分場」さんで500円程度で投げられていたのをみて「そういえば持っていたな・・・」と久々に引っ張り出してきましたが、今後プレミアが付く可能性はあるものの、今現在では「500円」にしかならないものなので、今後も開封せず保管しておこうと思います・・・
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