中華端末メーカー製すまほん・椨を「一般ユーザー」にはまだお勧め出来ない理由をまとめてみた

ガジェット関連

偽アイパヨやアインホホを秋葉原の中華端末専門店や「赤札天国」などの通販サイトで販売していた13年前に販売されていた端末(EKENとかONDAとかその辺あたり)と比較すると確実にビルドクオリティは上がっていますし、最近ではBlackviewの「Doke OS」などの独自カスタムUIを採用するメーカーも登場するなど、今でも個人的に応援している中華端末メーカー製(おしゃみ・おっぽっぽーなどの「メジャーな」メーカーではなく、AmazonやAliExpressでのみ商品展開を行っているメーカー)アンヨヨイヨすまほん・椨ですが、現時点においてもガジェットマニアではない一般ユーザーにお勧めするのはまだ厳しいと思っています。

近年大手メディアでプレスリリースや商品レビューなどを見かける機会が増えてきていますし、「わかっている」ガジェットマニアに勧めているのであれば問題ないのですが、中には一般ユーザーに癖の強さなどを記載せず紹介しているメディア・動画もちらほら散見されるので、初期の中華端末からずっと触ってきたガジェット好きの目線から「普通のユーザーにはまだちょっとおすすめできないかな・・・」という理由を紹介したいと思います。

なおここでは書いている中華端末は偽おちゃんぎんや偽おしゃみ・偽ぽきーーーーーーー!ふぉんといった「存在自体がアウト」な物体は当然対象から省いています。というかSoCから何から全て嘘で塗り固められたやべー奴なのでネタでもそんなもん買ってはならない()

国内キャリアでの通信検証が十分ではない

国内での販売を想定して開発を行っている中華メーカー製すまほん・椨(モバイルネットワーク対応モデル)については基本(未だ本当に取得しているのかぁやしいも存在しますが)技適を取得していますし、国内キャリアの通信バンドもカバーしています・・・

してはいるのですが、バンドが対応しているだけでは実際にデータ通信や音声通信ができるわけではありません。

グローバル版おしゃみ端末などメジャーメーカーの製品もそうなのですが、特にMediaTek、UNISOC製SoCを搭載している端末だと「データ通信は出来るがデフォルトの状態だとVoLTEを有効化できない」「データ通信すら出来ない」というものが存在しており、Amazonでもガジェットマニアではない一般人と思われるユーザーによる、「実際に通信できなかった」というクレームがレビューに掲載されていることも多々あります。

その場合、(メーカーによっては機能自体が削除されている場合もありますが)電話アプリから特殊な番号を入力することで起動する「エンジニアリングモード」から設定を行うことでVoLTE通信を有効化できますが、一般ユーザーにこの作業をやらせるのはいろいろ厳しいものがありますし、そもそも設定を行っても結局正常に通信できない場合もあります。

そういった「癖」も笑って許せるガジェットマニアであれば気にもならないでしょうし、こんなの当たり前のことではあるのですが、普通に「携帯電話」として何も知らないユーザーがメイン端末として購入した場合「電話発信も着信もできない!」というトラブルに対処できない可能性があります。

OSアップデートはもちろんのこと、セキュリティアップデート、不具合修正アップデートもメジャーメーカーより配信頻度が少ない(場合によっては1回もない場合も)

メジャーメーカーの端末もアンヨヨイヨ搭載すまほん・椨が出始めた頃はそうでしたし、数年前までソフトバンク版おぺりぺり(Xperia)も「なぜかグローバル版どころかドコモ・au版と比べてもソフトウェアアップデート提供期間が1年と異様に短い」という意味不明なことをやっていましたが、ここ数年は低価格なエントリーモデル含めOS・セキュリティアップデート保証期間は長くなってきています。おちゃんぎんとか7年だしね!リントも変わry

ただ、中華端末メーカーの製品に関しては残念ながら悪い意味でアンヨヨイヨ初期製品から変わっておらず、近年では工場出荷時点で最新バージョンのOSをプリインストールして出荷するメーカーも増えてきていますが、基本アップデートはセキュリティアップデート含めは配信頻度が低いか、場合によっては一回も(不具合修正も含む)アップデートが行われないままメーカーサポート期間を終える製品がほとんどです。

中には3回のOSアップデートを保証する中華端末メーカーも出てきてはいますが、スマホが「ネットに常時接続されている小さなパソコン」であることを踏まえると毎月のように見つかるOSの脆弱性が修正されないまま放置されている中華端末を家族や兄弟、友人に勧められるかといえばノーと答えますし、実際に勧めたこともありません。

なおアンヨヨイヨ12以降であれば「Google Playシステムアップデート」も利用できるのですが…最近配信スケジュールが変わったのかメジャーメーカーの端末でもなぜか最新のアップデートが配信されないケースが増えているので「中華端末でも安心」とは言い切れなくなってきています。

Google Play Protect認証を通過していないメーカーが存在する

アンヨヨイヨOSの「コア」部分はオープンソースで公開されていますし改変も自由に行えますが、「Chrome」「Google Play Store」「Gmail」といったGoogle関連アプリ、GAppsを端末にプリインストールして販売するにはGoogleとのライセンス契約が必要となります。

カスタムROMを導入したことがある方はわかるかと思われますが、カスタムROM開発元や第三者が配布しているGAppsを導入しても通常通りGoogle Play Storeや各種Google通常アプリは問題なく動作しますが、Googleによるセキュリティやアプリの保証は一切行われていない状態になっています。

一部中華端末メーカーの製品ではこのGoogle Play Protect認証が通過していない状態で販売されています。

基本的にAmazonでも国内向けに商品展開を行っている中華端末メーカーであればGoogle Play Protect認証を通過していない状態でも何か怪しい通信を行うことはないかと思われますが、Google側からは「純正ではないGoogleアプリがプリインストールされている」状態として認識されていますし、(前述のGoogle Play システムアップデートを含む)システムアップデートやアプリのアップデート配信も保証されていません。

なお自分の端末がGoogle Play Protect認証を通過しているかどうか確認するにはGoogle Play Storeを起動して設定画面を開き、一番下にある「デバイス情報」の項目から確認できます。

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Play プロテクト認定済みのデバイス: Google が所有権を持つアプリが Google からのライセンスに基づいてインストールされている Android 互換性テストに合格している Google Play ストア アプリなどの Goo...

まとめ

前述の通り、「安いけどディスプレイがどちゃクソ汚いしタッチ精度も最悪」「よくわからんぁゃしいアプリや海賊版と思われる動画がプリロードされている」「存在自体があれなどっかで見たことある筐体やアイコンデザインを採用している」といった香ばしい製品はあまり見られなくなってきていますし(それはそれでおもろいしわくわくするんですけどねwwwだから買ってたしwwww)メーカーさんも本当に頑張っていると思うので応援していますが、これらの情報を一切記載しないでガジェットに詳しくない一般ユーザーに勧めるガジェットサイトや紹介動画を見ると「ちょっと違うかな…」と思っています。

ただ確実に良くなってきているのでもう少しすれば「メジャーメーカーよりも安いし品質もしっかりしてるし携帯電話としても任せられるからおすすめだよ!買おーよ!」と家族や友人含め一般ユーザーに勧められると思っていますし、その日が来るのは割と近いんじゃないかなと信じています。

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