
基本的に現在では初回セットアップ(OOBE)を完了させるにはネット接続とMicrosoftアカウントへの紐付けがHome、Pro問わず強制される仕様に改悪され、ネット環境に接続された段階で自動的に最新ビルドへの更新が行われるためローカルアカウント環境でオフラインセットアップを行うための手順(Rufusでシステム要件、Microsoftアカウントサインイン強制を回避する改変を行ったUSBメディアを作成、または「Bypassnro」レジストリキーを初回設定時に追加)を行ってオフラインセットアップを行わない限り、ほとんどのユーザーには影響がない話になりますが、2024年10月以来致命的なバグが多数存在するビルド(26100.1742)のまま更新されていなかったMicrosoft公式サイトのWindows 11 2024 Update(Version 24H2)のインストールイメージがWindows Media Creation Tools、Windows 11更新アシスタントでダウンロードされるセットアップファイルについては新しいイメージに更新されているとのことです。
実際にMedia Creation Tools経由で2025年6月更新イメージをダウンロード・isoイメージ作成を行い、コマンドラインツールの「DISM.EXE」を使用してビルド情報を確認したところ、2025年6月に配信された月例アップデート「KB5060842」を適用したBuild 26100.4349に更新されていることを確認いたしました。
また企業向けに展開されているボリュームライセンス版OSをダウンロード出来る「Microsoft 365 管理センター」でも2025年6月更新に更新されたWindows 11 2024 Update(24H2)のOSイメージを入手可能です。Windows 11 2024 Updateクリーンインストール後、オンライン環境で更新が必要だった一部標準アプリ(メモ帳、Winget、Microsoft Paintなど)をオフライン環境で更新するためのインボックスアプリ収録isoイメージも最新の物に置き換わっています。

ただし、ややこしいのですが、Windows 11ダウンロードページから直接ダウンロード出来るisoイメージは更新されておらず、相変わらずバグだらけのBuild 26100.1742のままとなっているので、クリーンインストールする場合でもMedia Creation Toolsで最新イメージをダウンロードした上でオプションからisoイメージを作成することをお勧めします。
ほんとうに「これ完成ビルド?」と思えるほどBuild 26100.1742は酷すぎる出来なので・・・まぁコペェロットたすとかどうでもいいもののためにRTMにすら達していない段階でリリース時期早めた時点でry
なお、2025年6月更新イメージではスクリプトとしての「Bypassnro.cmd」が正式に削除されているため、Rufusなどのサードパーティ製ツールを使用せずにオフライン・ローカルアカウント環境で作成するには以下の記事で紹介している手順を実行する必要があります(3.の応答ファイルを使った手順を除く)。
また、CPUシステム要件チェックが削除され、本来インストールできないはずの第3~7世代Core搭載機にも通常通りクリーンインストールを行えたという報告もXなどで投稿されていますが、システム要件自体は変更されておらず、インストールできたとしても今後更新プログラムが受け取れなくなる可能性があることに変わりはない点は注意が必要です。
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