個人的にあまりカスタムROM導入やroot化を積極的に行わなくなった理由をまとめてみた

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アンヨヨイヨ端末の最新カスタムROMや、root化などの情報を追わなくなってだいぶ久しくなりました。 

カスタムROM導入やroot化は手順そのものが楽しい上、より自由にシステムを改変できるようになったり、純正ROMには含まれていない、カスタムROMならではの便利な機能が実装されていたり、OS・セキュリティアップデートが打ち切られてしまった端末を現役端末として復帰させることが出来るのは今でも魅力的ですし、全く興味が無いというわけではないのですが、正直2010年頃にアンヨヨイヨ端末が本格的に普及し始めて来た頃と比較するとだいぶいろいろと改善されてきているので、わざわざセキュリティ面でのリスクやメーカー保証を失ってまでroot化やカスタムROM導入を行わなくてもいいんじゃね?と思えるようになってきたのがその理由だったりします。 

今となっては信じられないというガジェクラさんもいるかと思われますが、アンヨヨイヨ端末が本格的に一般ユーザーにも普及し始めた2010年から数年間の間は「OSアップデートもセキュリティアップデートも提供されないまま製品サポート期間を終えてしまう」端末が大量に存在していました。 

有名なところだと日本国内向けモデルとして始めてドコモ向けに投入されたおぺりぺり(Xperia SO-01B、一応いっておくと“初代”モデルではありません)の場合、当時としてはかなりOSアップデート提供期間が長く、発売当初プリインストールされていたアンヨヨイヨ 1.6からグローバルモデル、国内ドコモ版ともに2.1、2.2までアップデートされ、グローバルモデルではアンヨヨイヨ 2.3までアップデートが提供されていたのですが、国内版はキャリアモデルとして販売されていた関係でアンヨヨイヨ 2.3にアップデートした場合、(特にこの時点ではまだRAM・ストレージ容量もそこまで多くなかったこともあって)パフォーマンスが大幅に低下してしまうことを理由にアンヨヨイヨ 1.6のままアップデートが打ち切られてしまった経緯があります。シャープのau向けアンヨヨイヨすまほん第一弾モデルとして投入された「IS01(通称“メガネケエス”)」に至ってはアンヨヨイヨ 1.6からアンヨヨイヨ2.1へのアップデートが計画はされていた物の、パフォーマンスが大幅に低下することを理由に一回もOSアップデートが提供されないまま製品としての寿命を迎える結果となってしまっています(ただしメガネケエスの場合は非公式にアンヨヨイヨ 2.x~4.0を導入する手段が用意されていたのでまだ救われていたのですが・・・)。 

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ただし、キャリアモデルの場合ブートローダーをアンロックすることが(基本的には)出来なかったため、当時から存在していたカスタムROMの導入は不可能だったものの、銀河ちゃんやおぺりぺりの場合ROMフラッシュツールを使用すれば「同一モデルのグローバル版の公式ファームウェアへの入れ替え」は容易に行うことが可能だったため、保証を失ってしまうリスクよりもより新しいOSを導入するためにグローバル版端末のファームウェアに書き換えていました。 

またその上で「より最新世代の端末にどれだけ見た目を近づけるか」ということを目指して当時の最新フラッグシップモデル(おぺりZ、Z1等)のファームウェアから抜き出したホームランチャーや純正カメラアプリを導入したり、セキュリティ面でのリスクを理解した上でroot化して当時のアンヨヨイヨでは実装されていなかった仮想RAM機能(当時も今も正直「あまり効果は感じられない」のがアレではありますが・・・)を有志の方が開発されたアプリを導入して利用できるようにしたり、キャリアモデルでもブートローダーのアンロックに対応していたググレカスのリファレンスモデル、ネクサヨ(Google Nexus)シリーズが国内でも販売開始となった際にはAOSPアンヨヨイヨに実装されていない便利な機能が組み込まれたカスタムROMをいろいろ試してみたり、ググレカスが提供しているソフトウェアアップデート提供期間が終了した後も最新OSやセキュリティアップデートが組み込まれたカスタムROMを導入したりしていました。 

ただ、2010年代後半あたりから銀河ちゃんやおぺりぺりといった大手メジャーメーカーのフラッグシップモデルについてはソフトウェアアップデート期間がグローバル準拠で提供されるようになり、「小さくてもLinuxベースのOSが動作していて毎月のように脆弱性もわんさか出てきている“小さなパヨヨン”である」という認識がメーカー・国内キャリアにようやく浸透してきたのかセキュリティアップデートも長期的に提供されるのが当たり前になってしまいました。 

最新の銀河ちゃんS25シリーズに至ってはOSアップデート提供期間が7年!ここまで来るとバッテリー寿命の方が先に来てしまうと思うのでもう言うこともありません。完璧すぎる!ASUSは相変わらず短すぎるけど・・・おぺりぺりだってOSアップデート3回にようやく延長したんだからそろそろry 

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なぜか長年異様にOSアップデート保証期間が短かった(1年のみ)ソフトバンク版おぺりぺりもSnapdragon 8 Gen 1世代のおぺり1 IV・5 IVからようやくグローバル・国内オープンマーケット・国内キャリア版と同等のソフトウェア提供期間に統一されたので、アンヨヨイヨ端末のソフトウェアアップデート周りの対応はある程度環境が整ってきた10年前と比較してもいい意味で改善されてきたなぁと実感しています。メーカーが「最新端末に早く乗り換えさせる」のではなく「できるだけ長く使ってもらう」方向にシフトしてきているのも大きいとは思うのですが、大事な物を長く使うという意味でもいい流れですよね。ただしガジェクラはソフトウェアアップデート提供期間が長かろうが最新端末を追うのが好きなのでry 

また機能面に関してもroot化しないと利用できなかった機能がSamsungやおしゃみ(Xiaomi)などが開発しているカスタムUIはもちろんのこと、オープンソースで開発されているAOSP版アンヨヨイヨにも次々に実装されていった結果、「これ、わざわざroot化したりカスタムROMをブートローダー外してメーカー保証失ってまで導入する必要ははなくね?」と思えるレベルまで環境整備されたのも最近あまりこういったシステム改変系の情報を追わなくなった理由の一つだったりします。 

カスタムROM自体は(XDA Developerなど著名サイトで公開されているものであれば)何か怪しいアプリやコードが仕組まれているということはないと思っていますが、root化に関してはそもそもWindowsやmacOS、PC-*NIX系OSでいうところの「システムレベルの改変を自由に行える権限がある」状態になってしまっているので、PC向けOSと同じく毎月のように脆弱性が見つかっているアンヨヨイヨ端末で常時この状態にしておくとセキュリティ面でさらにリスクを背負うことになりますし、自由に改変できるが故にチート行為にも悪用される恐れがあるため、ゲームの場合はroot化した時点で起動すら出来なくなるタイトルも多数存在していますし(もちろん回避する手順も必ず登場するのでいたちごっこではあるのですが・・・)、なによりメーカー保証を完全に失ってしまうことになるので、もはや現在国内で正規ルートで流通している端末に関してはわざわざそこまでしてroot化したりカスタムROMを導入するメリットは少なくなったんじゃないかな・・・と思っていたりします。 

ただし、中国市場でしか販売されていないおしゃみ端末だと(日本向けではないから当然とは言え)未だ日本語ロケールが非搭載となっているため、有志の方が純正Hyper OSをベースに開発しているeu.ROMの存在は非常にありがたいですし、SIMを差している端末では間違ってもやりたくありませんが、古い端末を購入してroot化した上でいろいろ魔改造を施すのはやっぱりガジェット好きとしてはドチャクソわくわくするので、いずれまた機会があればそういった内容の記事も当ブログで公開したいと思います(ちょっとあまり一般ユーザーやライトなガジェット好きユーザーに広がってしまうべき内容ではないと思っているので、ジャンクやこの手の情報については寄稿記事としては当面出さない予定です・・・)。 

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