500円アアアッアアアアア!椨 Q507にちょろめOS Flexをつっこんでワンコインちょろめ本として復活してもらったお話 ー 古いPCなら何でもかんでも現役復帰させられるわけじゃないぞ!気をつけろ!

ChromeOS/ChromeBook
実は純正ACアダプター(980円)の方が高いという逆転現象が発生してしまった子(ぉ

先月末あたりにMLコンピューターさんで500円という、純正ACアダプター以下の値段で投げられていたアアアアッアアアアアアッアアアアアアアアアーーーー!!ロウズ椨(ARROWS Tab) Q507/PBにちょろめOS Flexを導入し、超格安ちょろめ本タブレットとして復活させました。

もともとはオープンソース版「Chromium OS」をベースに独自の法人サポートも提供していたCloudFree社の派生ディストリビューション「CloudReady」がベースである・・・ということについてはググレカスの日本法人の中の人もすでに忘れ去っている(らしい)という話を聞いたのでいろいろと時代の流れを感じていますが、もともと超低スペックCPUでも軽快に動作するのを売りにしていたOSなので「基本クラウドベース」「本家ちょろめOSとは異なりアンヨヨイヨアプリは動かない」という点を理解した上で使うのであればどんどん変な方針に向かっているWindows 11よりもお勧めできる・・・のですが、大手メディアでも「Windows 11非対応PCを現役復帰させられる!」という紹介の仕方をしている記事をよく見かけるようになったので、「どんなPCでも問題なく現役復帰させられる訳ではないよ」という注意点もちゃんと紹介しておこうと思います。

Linux以上にドライバー周りに癖がある・・・のをちゃんと紹介してないところ、多くね?

ちょろめOS(とそのオープンソース版であるChromium OS)の実態は「DebianベースのLinux OS + Linux版ちょろめ」で、元になっているDebian自体もドライバー周りに関しては充実しているので2010年以降に発売した、Windows 7後期~Windows 8.x、Windows 10初期世代のパヨヨン(Intel Mac)であれば基本Wi-Fiドライバーや有線LAN、ディスプレイドライバーも標準で組み込まれているのですが、逆に言うと汎用的なドライバーしか組み込まれていないのでメーカーがドライバーに独自カスタマイズを行っていたり、癖のあるハードウェアを採用していると一部機能・・・下手すると重要な機能が利用できず、古いPCを復活させるどころか常用できないただの文鎮になってしまう可能性すらあります(その場合も他のPC-*nix系OSを再インストールすればいいだけではあるのですが・・・)

後述しますが、今回ちょろめOS Flexを導入したアアアッアアアアアーーー!椨 Q507/PBでも一部ハードウェアが利用できないなどの制限が発生していますし、先にインストールを試した初代おさふぇごーの場合だとタッチパネル、オーディオなどの主要機能は問題なく標準ドライバーで利用できたものの、初代おさふぇごーで採用されていた無線LANアダプターに独自カスタマイズが施されていた関係でドライバーが組み込まれておらず、外付け無線LANアダプターや有線イーサネットアダプターを接続しないと初期セットアップすら行えない状態になってしまったので結局こちらについてはUbuntu Desktop 24.04 LTSを改めて導入する予定です。

一応少し前だと開発者モードに入ってからLinux用の非公式ドライバーを適用する手順も用意されていたのですが、そもそもこの手順自体あまりパヨヨンなどの操作に慣れていないユーザーがやるべき作業ではありませんし、大手メディアの紹介記事でもあまりこの点を触れずに「Windows 11非対応PCを復活させるならおすすめ!」と紹介するのはちょっとどうなのかな・・・と考えてしまいました。

ちなみにググレカス自身が動作を保証している端末のリストは以下のページで公開しています。

認定モデルリスト - ChromeOS Flex ヘルプ
最終更新日: 2025 年 7 月 30 日一貫した高品質なエクスペリエンスを確実に提供するため、Google では ChromeOS Flex を使用できるモデルを個別に認定し、そのリストを管理しています。 モデルのステータス 認定済み

「認定済み」となっている物に関してはWi-Fi、タッチパネル、有線イーサネットなどもOS標準ドライバーで問題なく動作することを確認出来ている端末となります。一応サポート期間も設定されていますが、基本的にこれは「ググレカスが認定デバイスとして保証している期間」であって期間終了後もハードウェア動作保証はなくなるものの、OS・セキュリティアップデートを受け取ること自体は可能です。基本的に海外で販売されているモデルが対象になっていますが、富士通のらいふぶっきゅん Aシリーズやデェナポォン株式会社が販売するノート(海外ではSatellite、Portage名称で展開しています)など、名称は異なるものの実は国内でもよく見かけるモデルについてもいくつか認定済みになっていたりします。

正直インストール時にドライバーが用意されていなくても後からどうにか出来るWindowsやLinux、FreeBSDなどのPC-*nix系OSとは異なり、動くハードウェアがかなり限定されているのですが・・・一応USBからのライブブートも対応しているので、不安であれば実際にHDD・SSDにインストールされている既存のOS環境とお別れする前にまず動作確認してみることをお勧めします。

で、アアアッアアアアアアアーーー! Q507/PBでの動作はどんな感じ?

今回ワンコインちょろめ本化したアアアッアアアアアーーーー!椨Q507/PBは海外でも「Fujitsu Stylistic」としてほぼ同じ仕様のモデルが販売されていますが、ググレカスの公式動作認定済みデバイス一覧には入っていません。

・・・というよりすでに国内でもQ50xシリーズに関しては実際にちょろめOS Flex、または独自にアンヨヨイヨアプリ(Google Play Store)の動作環境も利用できるようにしたChromium OS派生ディストリビューションを導入された方の個人ブログ記事が公開されているので、いくつかのデバイスが動作しなくなるのは事前に確認していたのですが、ちょろめOS Flexのバージョンも大幅に更新されてドライバー周りのサポート状況も変わっている可能性もあったので、実際に導入してその目で確か見てみるめてみることにしました。

通常通り、別PC経由でちょろめOS FlexのインストールUSBメディアを作成してからアアアッアアアアーーー!椨 Q507/PBにセットしてUSBメモリから起動し、いきなりインストールしたところ、内蔵Wi-Fi、Bluetooth、タッチパネルに関しては問題なく動作することを確認。

Googleアカウントを紐付けてのセットアップも正常に行えましたが、事前確認していたとおり、現行バージョンのちょろめOS flex v138環境においても「回転センサー」と「内蔵オーディオチップ」のみドライバーすら用意されていないようで、認識されていないことを確認しました。

ただディスプレイの向きについては設定から手動で向きを変更することが可能ですし、オーディオ出力に関してもBluetooth経由であればワイヤレスイヤホンをペアリングすることで解決するのでこの点に関しては全く気になりませんでした。

500円ちょろめ本椨の爆誕だ!500円なら全然あり!

Windows 10環境でもMay 2019 Update以降のビルドだと若干常用が厳しくなってくるIntel Atom x5 Z8550搭載機ですし、正直今の中古相場価格だとCPUがGemini Lake(Intel Celeron N4000/N4100)にアップデートされた後継モデルのQ508/Q509シリーズ含め今更買う気になりませんが(そもそも“本物の”ちょろめ本も同等スペックの機種なら通常中古でも1万未満で購入可能ですし・・・)、ちょろめOS Flex環境であれば若干つっかかかる場面は見られるものの、寝ながらYouTubeを観覧したりする端末としては十分常用できるレベルで動いてくれているので、500円でこれなら意外とアリなんじゃないかな・・・と思っていたりします。

関連リンク

ChromeOS Flex: Google のクラウドベースのオペレーティング システム - ChromeOS
ChromeOS Flex にアップグレードしてください。ChromeOS Flex は Google のクラウドベースの管理が容易で安全なオペレーティング システムで、PC と Mac の両方に対応しています。

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