
「かのあゆ PE Builder」はUSBメモリへの書き込み機能を実装しようとした際にドライブをうまく検出することが出来ず、Gemini CLIたんがいろいろ頑張ってくれたものの、最終的にコードが壊れてしまったので一旦作り直すことにして、先にこちらも作ってみたかった「Windows 11 2024 Update(Version 24H2)から削除されてしまったワードパッドの後継簡易ワープロソフト」を作ってもらうことにしました。
オルルェがオマエを蘇らせるんだよォオオオオォーーーーー!!
最初はOSに標準で用意されている「リッチテキストコントロール(先日リリースした「かのあゆダイアリー」で使用しているのもこれ)にMS Office/MS365 AppsやWindows 7~Windows 11 2022 Update(Version 22H2)までに搭載されていたワードパッドと同じリボンUI(これもズバリ「リボンコントロール」として部品化されています)を実装する形で1から作ろうと思っていたのですが、そもそもWindows 95時代のワードパッドは元はVisual C++のMFCライブラリ用サンプルコードの一つだったこともあってか、現在はMITライセンスでオープンソース化されて改変も(ライセンス記載してくれたら)おっけー!となっているのでこれをベースにすることにしました。

ちなみにそのままでも今のVisual Studio 2022 CommunityでもMFCライブラリをインストールすればビルドできますし、Windows 11 2025 Update環境でも問題なく動作しますが、完成したのはマジでWindows 95に入っていた最初の英語版ワードパッドそのもの(Win98以降削除された起動時のスプラッシュスクリーンやWindows 10で削除されたMicrosoft Word 6.0形式の.docファイルサポートもそのまま)でした。めっちゃなつい・・・
前バージョンのWindows 3.1に含まれていた簡易ワープロソフト、Microsoft Writeの.wri形式をサポートするのはまだわかるのですが、リリース当時まだ現役だったMicrosoft Word 6.0形式までサポートされていたのは当時のMicrosoftとしてはかなり太っ腹だったなぁと。
無論Word 6.0やWindows 95と同時リリースされたWord 95(7.0)、日本ではまだ高いシェアを有していたジャストシステムの一太郎 6.3 for Windows(海外ではコーレルのWord Perfect for Windows)と比較するとワープロソフトとしての機能は簡易的ではあったのですが、文字装飾変更やフォントサイズ変更、OLEオブジェクトの挿入といった基本的な機能は一通りそろっていましたし、UIもグッと格好良くなったのでWindowsの操作に慣れるためにまずワードパッドを使い始めるところからはじめてたという方も多いのではないでしょうか
ということで・・・

ちなみにそのままビルドしても今のWindows 11 2025 Update環境で動いてくれますが、あくまでオープンソース化したのは「Windows 95/98/98SE/ドジっ子ろりMeたん、Windows NT 3.51/4.0/2000/XP/びすたんVista」に搭載されていたワードパッドなのでメニューバーは今となっては懐かしいデザインのままですが、とりあえずこれをベースにいくつか追加・修正した「かのあゆワードパッド v1.0」を公開します。
※本アプリはMITライセンスに基づき、Microsoftが公開しているWindows 95版Microsot WordPad for Windows 95 Version 1.0のソースコードにもどづいて改変を行っています。もともと当時のWindows 95/NT 3.51での動作を前提に開発されていたアプリのため、大がかりな修正は対応出来なかった箇所もあるのですが、中身も含めオリジナルよりある程度近代化しています。
- 何これ
MITライセンスでオープンソース公開されたWindows 95版WordPad Version 1.0そのものをベースに現行Windows 11 64bit版環境で動作するようにしたもの
オープンソースで公開されているWordPadは英語版なのでメニュー部に関しては日本語にローカライズを行っています
※ダイアログ部もローカライズするとビルド後、新規文章の作成に失敗して正常起動しなくなってしまうため、一旦対応を見送っています。
WordPadで使用しているワープロソフトなどで画像貼り付けや文字装飾等をサポートしたリッチな文章をサポートするための部品「リッチテキストコントロール」をオリジナルのv1.0から最新の物に変更
※それに伴いオリジナル版WordPadで対応していたMicrosoft Word 6.0形式の.docファイル、Microsoft Write形式(.wri)形式はサポートされなくなりました。
※オリジナルのWordPadではついに最後までサポートされなかったテーブル(表)の表示をサポートしています(本当はメニューから追加できるようにしたかったのですが、古いコードで現在のOSやライブラリの仕様を考慮していない関係で対応するのはきびしそうということなのでテーブルの追加は現状未対応となります)
ウィンドウ部のみ今のアプリっぽくダークテーマ(っぽい物)に変更
Microsoftが「Word買えや!」という方針になったため、「とりあえずリッチテキストフォーマットをサポートしている軽いワープロソフト」を探している方なら元のWordPadの完成度も高いので十分活用できると思います。ということでダウンロードは以下からどぞどぞです。
The MIT License
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