
あまりにもモデルライフが短すぎた上、結果としては半年後に登場したM1えあえあの踏み台にされてしまったIntel版まくぶくえあえあ(13-Inch 2020)ですが、かのあゆの相棒に加わったのでメイン機として活躍しているM1えあえあといまさらとなってしまいますが比較したいと思います。
・・・正直どっちもうちの大好きなえあえあだよっていっちゃダメですか?(ぉ
筐体デザイン ― フンッ!どちらも同じだ・・・(当たり前)
まず筐体デザインですが、ぶっちゃけM1世代のMacは林檎シリコン移行第1弾だったこともあってえあえあのみならずまくぶくぷろ、まくみにも既存のIntelモデルの物をそのまま使い回したため、全く変わりません。というか並べても起動しなければどちらかどちらかなんで区別も付かないと思います。
デザイン自体はディスコンが噂されて中奇跡のモデルチェンジを果たした2018年モデルを踏襲しているのですが、2020年モデルではIntel・M1モデルともにキーボードがバタフライ式からシザー式に変更され、不評だった打鍵感が大幅に改善されています。
正直2022年に投入されたM2えあえあや2023年に投入されたM3まくぶくぷろ以降の、バビディに洗脳されたベジータみたいなM字ハゲノッチはいまだ好きになれないので、2008年の初代モデルの意匠を継承しつつ結果として統合されてしまったろりまっく(Macbook 12-Inch)のデザインを取り入れた2018〜2020年えあえあのデザインは今でも本当に大好きだったりします。こんなかわいいえあえあが二人もいるなんて最高だよぉ・・・
スペック的には・・・

2018〜2019年モデルのまくぶくえあえあでは第8世代超低電圧版Core i5-8210Yを搭載していました。林檎向けにカスタマイズされたSKUですが、中身はわんみ あ1(ONE-Netbook A1)やおさふぇごー2(Surface Go 2)、ろりれっつRZ8(Let’s Note RZ8)などのWindows搭載コンパクトモバイル・UMPCに採用されていたCore i5-8200Yとほぼ同じものです。
性能よりも省電力性に割り振ったCPUだったため、残念ながら第8世代Core i5を名乗りながら4コア8スレッド構成ではなく、2コア4スレッド構成ではあるものの、発熱対策をしっかり行っていれば十分なパフォーマンスを有している・・・のですが、2018/2019年モデルのえあえあでは無理にファンレス設計にしたため、負荷がかかる作業を行わせようとすると常用する気が失せるレベルで重くなってしまうことがありました・・・
ちなみに同じポカをやらかしているモデルとしてジャンクノートとしては割と定番になりつつあるNECのLavie Direct NM(個人向けモデル)/VersaPro Ultralight Type VH VH-4がいます。超低電圧版だからといって何でもかんでもファンレスにすればいいというわけではないんだよ・・・
結果としてIntel世代最終モデルとなってしまった2020年モデルでは第10世代でも地味に生き残り続けていた”Amber Lake”コアのY型番や、中身は2015年に登場した第6世代Core(“Skylakeおじさん”)の設計をだらだらと使い回している”Commet Lake”コアのU型番ではなく、10nmプロセスに移行した当時最新の“Ice Lake”コア世代のCPUを採用。
さすがにIce Lakeをファンレスでぶん回すのは無理があったのか、ようやく冷却用のファンが内蔵されるようになりました。ただCore i5/i7モデルに関してはこれでもかなり無理があったようで、同じ”Ice Lake”世代のCPUを採用するまくぶくぷろ(2020 Four Thunderbolt Port)やWindowsノートと比較するとこれでもパフォーマンスが低下する場面が多々見られたようです。
かのあゆが今回購入したのは下位構成のCore i3-1000NG4搭載モデルとなります。
例の通り林檎専用型番なのでベースになっているCore i3-1000G1と比較すると内蔵GPUがIntel UHD Graphics (10th Gen)から上位のIntel Iris Pro Graphicsにアップグレードされているものの、2コア4スレッド構成というのはそのままなのでDavinci Resolveを使った動画編集には向いていませんし、その用途は同じ筐体のM1えあえあに任せているのでIntelえあえあにやらせるつもりもありません()
ただこのブログ記事もIntelえあえあで執筆しているのですが、WEBブラウジングやメールチェック、GIMPでの画像加工といった作業であればM1えあえあとほぼ感覚は変わりませんし、何なら筐体も使用感が全く同じなので一瞬どちらを使っているのか真面目にわからなくなってきてしまいますwww
ただ完全ファンレスに戻ったM1えあえあと比較するとCPUに負荷がかかった際、放熱のためにファンがフル回転でぶん回るため、ファン音はちょっと気になるかもしれません・・・がWindowsノートもこんなもんですし正直どうでもry


比較するのであればi5-1030NG7/i7-1060NG7搭載モデルでないとフェアじゃないな・・・とは思ったのですが、せっかく2020年モデルのえあえあが出そろったのでベンチマークテストを実施してみました。
まずはCineBenchから。Ice Lake世代だとi5以降であればシングル・マルチともにかなり高いスコアを計測してくれるのですが、2コア4スレッド動作のi3-1000NG4だとまぁこんなもんでしょうかね。ただそれでもSkylake世代のCore i5-6210U搭載まくぶくぷろ(13-Inch Four Thunderbolt Port)に近いスコアを「i3で」叩き出してしまっているのは十分凄い話ではあるのですが・・・
半年後に登場したM1えあえあになるとシングル・マルチともにスコアが大幅に向上。無論この記事を執筆している時点で最新世代となるApple M5になるとさらにヤベーことになってくるのですが、正直発売から5年が経過した2025年11月現在でも全く不満を感じる場面はないので本当最高の相棒という感じです。ただこんな化け物を積んだ、同じ筐体を搭載した後継モデルがわずか半年後に出てしまったのはIntelえあえあ(2020年)にとってやっぱり不幸だったなぁとは・・・


SSDはどちらもPCI-NVMe接続のものが搭載されていますが、読み書き速度もApple M1のほうが高速になっています・・・なっていますが、普段使いであればIntelえあえあでも十分高速です。大容量データを取り扱うのであれば体感的な差もわかりやすそうではあるのですが・・・
今からあえて購入するのはお勧めできないが・・・虎湖世代のCPUを搭載する未来もちょっと見たかった
Intelえあえあが発表された2020年3月の時点では「macOSもARMアーキテクチャに移行する」という噂が国内外のガジェットサイトで報じられていたものの、先行してARM64版をリリースしたWindowsがこの時点ではIntel CPUエミュレーション機能の調整不足や、Microsoft自身が(この時点では)ARM版Windowsをそこまで育てようとしていなかったこともあっていろいろアレな状況だったのを実際に見ていましたし、林檎とIntelの関係も良好だったので「将来的にはそうなるかもしれないけど、今はまだやらないでしょ・・・」と思っていたのですが、結果として同年6月に開催されたWWDC 2020でMacの林檎シリコン以降が発表、11月には最初の世代となるApple M1搭載Macが市場投入されることになりました。それと同時にIntelえあえあはディスコンになってしまったのでM1えあえあは逆に2025年1月まで現行モデルとして販売された超長寿モデルとなりましたが、Intelえあえあは「モデルライフは半年」という超短命な子となってしまいました。
Intel CPU向けアプリの互換性やエミュレーション動作時のパフォーマンス低下など、懸念すべき点はあったものの、「Rosseta 2」がドチャクソ優秀だったおかげでスムーズに移行が進みましたし、パフォーマンスだけでなく、まくぶくえあえあ・まくぶくぷろの場合バッテリー稼働時間もすまほん並に延長されたため、林檎シリコンへの移行は大成功でしたが、もしかしたら出ていたかもしれない「虎湖(第11世代Core、コードネーム“Tiger Lake”)搭載まくぶくえあえあ・まくぶくぷろ」が存在している時間枠もちょっと見てみたかったなぁと思っています。林檎シリコン移行が発表されるまで本当に次のまくぶくは虎湖世代のCPUを搭載するんだろうなぁと予想していましたし・・・
ジャンク品で15,000円という激安価格で購入した今回のIntelえあえあ最終モデルですが、バッテリーもキーボードも良好ですし、予想通りかたりなちんからせこいあちょこおいちーーー!にアップグレード後、パーティション設定を間違ってしまったため再度ネットリカバリーを行ったところ、ファームウェアが更新されたおかげで通常通り最初からせこいあちょこおいちーーー!でクリーンインストールすることもできたので本当にジャンク理由がなんなのかよくわかりません。天板のへこみが理由かな?でもこれならDランクでもうちょっと高めでも売れそうですし・・・
残念ながら公式にサポートしているOSはせこいあちょこおいちーーー!までとなりますが、同じIce Lake世代のCPUを搭載するまくぶくぷろ(2020 13-Inch Four Thnderbolt Ports)はたほ!を公式サポートしているおかげで今冬リリースされる予定のOpenCore Legacy Patcher 3.0を導入すればIce Lake用のドライバーは普通に含まれているので前述のパフォーマンス低下に目をつぶれば2028年までは「Macとして」活躍できます。Intel時代の最後を看取るという意味でも、これほどかのあゆにとってふさわしい子はいないので本当早いうちにWEBで在庫を確認して早いうちに引き取ることが出来て良かったと思っています。
正直えあえあに限らず、「3年でMacとしては死ぬ」ことが確定してしまっていますし、同じ筐体のM1えあえあも中古相場が5万(ジャンクで良ければ3万台で買えちまうんだ!購入出来るようになってきました)に落ち着いてきていますし、林檎インテリジェンスも利用できるのでそちらをお勧めしますが、サブ機としてであれば「2020年型えあえあ」であることには変わりないので最高の相棒になってくれると思います。やっぱりかっこいいしね・・・
M1えあえあと全く同じ筐体なので予備含めいくつか所有している専用ケースが使い回せるのも地味にありがたry
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