「龍が如く7 外伝」に収録されているSEGA Racing Classic 2の詳細

11月9日より「龍が如く7外伝 名を消した男」が発売開始となりました。XBOX Gaming Passの対象に含まれているので、同サブスクリプションに加入しているユーザーであれば発売当日からプレイ可能です。

Forza Motorsport(2023)は残念ながらあやあやえあえあでもプレイすることは出来ませんでしたが、これだけでも毎月1,100円(税込み)というのは破格だと思うのですが、いかがでしょうか。

龍が如くシリーズは過去のセガ名作アーケード・コンシューマータイトルがミニゲームとして収録されているのも魅力の一つなのですが、以前お伝えしたとおり「公式」としては初移植となる、デイトナUSA2が収録されています。

タイトルは残念ながら日本ではロケテのみで終わってしまった初代「デイトナUSA」の業務用HD版と同じですが、中身はModel3エミュレーターで動かしているオリジナルそのものなのでModel3の非公式エミュレーター、Model3Emulator(SuperModel3)でサポートされている、ワイドスクリーン化や高解像度化は一切行われていません。

「Battle On The Edge」と「Power Edition」の2バージョンが存在していますが、今回SEGA Racing Classic 2として収録されたのは後者です。

せっかくなら現存数が少ない(ほとんどの筐体がPower Editionにアップグレードされてしまった)Battle On The Edgeも収録してほしかったところではあるのですが・・・

ドリームキャスト版「デイトナUSA 2001」のリリース以降オリジナルタイトルが使用出来ない理由の一つだったハズブローとの版権問題はすでに解決していますが、本編が「いわゆるアウトローな方々」を題材にしていたため、あえてDaytona International Speedwayの名称は出さなかった・・・というより、使用出来なかったため、「SEGA Racing Classic 2」と名乗っているのでしょう。

また基盤設定でリージョンを日本語にした場合、デフォルト設定ではBGMが光吉さんVerになっているのですが、龍が如く7 外伝に収録されているSEGA Racing Classic 2ではデニスさんVer固定になっています。

理由としてはただ一つ、アドバダイスデモで流れる「Battle On The Edge」でいきなり光吉さんが「でぇいとぉぬぅぅぅうああああーーー!」とシャウトするからでしょう。後述する理由により、SEGA RACING CLASSIC 2で光吉さんVerのBGMを聞くことは出来ませんが、そもそもデニスさんVerもロックでかっこいいので特に問題にはなりません(当時ニューヨークでレコーディングしたことも話題になりましたね・・・)。

公式サイトでもあまりプロモーションを行わなかったのですが、これはすでに龍が如く・・・というかセガを去ってしまっている名越さんの代表作(個人的には龍が~よりはデイトナの人であってほしかった・・・)“だった”からなのか、それとも別の理由なのか不明です・・・

Model 3のエミュレーターとしては「SEGA Model 3 Emulator(SuperModel3)」がありますが、龍が如く7 外伝に収録されているSEGA RACING CLASSIC 2、ファイティング・バイパーズ2では独自のエミュレーターを使用しているようです。

おそらくアーケードゲームの移植には定評があるM2が開発に関わっているものと思われますが、後述する「諸事情により差し替えられてしまった箇所」があることを踏まえても、本当に素晴らしい完成度だと思います。

かのあゆがプレイしていて気づいたオリジナルとの差異はペースカーがダッジ・バイパーではなくなってしまっている点ですが、元々先に稼働していた「スカッドレース」のリソースを流用する形で登場させていて、クライスラーからの正規ライセンスは全く受けていなかったので、この辺はもう仕方がありません。ただ差し替え後の車両がやっつけっぽいのは残念に感じてしまいましたが・・・

他のデイトナ2プレイヤーの方々による検証により、オリジナルに存在するバグもそのまま残っていることも確認されていて、(エミュレーション動作であれば当然と言えば当然ではあるのですが)“ほぼ”完璧に近い移植ではあるのですが、なぜかBGMチェンジの裏技が意図的に塞がれているため、SEGA RACING CLASSIC 2では光吉さんのヴォーカルを楽しむことが出来ません。

本来であれば、「GENTLEMEN START YOUR ENGINES」でスタートボタンを押しっぱなしにすることで、BGMのミックスを変更できる(つまりデニスVerに設定されている場合は光吉Verに、光吉Verに設定されている場合はデニスVerに)のですが、龍が如く7 外伝に収録されているSEGA RACING CLASSICではそもそもスタートメニューがポーズにフックされているだけでなく、押しっぱなしにしてもBGMはデニスVerのまま固定されています。前述の「Battle On The Edge」を除けば光吉さんVerも特にライセンス周りの問題などは起きないはずではあるのですが・・・

このほか「ファイティング・バイパーズ 2」も収録されています。こちらはアーケード版の稼働からだいぶ経った後にドリームキャストに移植されていて(ドリームキャストのモデルライフ末期頃リリース)、完成度も高かったのですが、Model3基板で稼働していたアーケード版とは細かい挙動の差もあったので、こちらも待ち望んでいたという方は多いのではないでしょうか。正直今でも日本語をべらべらしゃべるようになったハニーには違和感を覚えますが・・・

なおXBOX Gaming Passで配信されているPC版では、実績がないので本編的にもスルーして問題はなさそうなのですが、もしFV2をプレイしてみたいのであれば最初は「マーラー」を使用することをお勧めします。

初代「FV」のアーケード版では特定条件を満たすことで使用出来た隠しキャラで、ラスボス「B・M」のデチューン版(設定的にもB・Mの息子)なので、正直業務用の時点でデフォルトキャラにすべきではなかったのでは…と思うほど強いです。

ファイターズメガミックスの時点でコスチュームがB・Mと差別化されていたのですが、FV2ではボイスも新たに取り直されていて、普通にかっこいいのでおすすめです。なお親父の方はFV1の使い回し…アゥッ!

セガマニアのろりっこ、エミたんは今だったら薄い本が出そうなのですが、当時はあまり話題にならなかったような記憶があります。そもそも、当時CCレモンの宣伝用イラストなどでも活躍されていた、今井トゥーン氏の公式イラストがあまり萌える路線ではなかったというのも問題だったとは思うのですが…

ちなみにろぎーーー!ふぉんにドリキャス版を入れているので「龍が如く7 外伝」に収録されているものと並べてみたんですが、ちゃんとアドバダイスデモ同期するんですよね。

初代FVはセガハード撤退後も早い段階でオリジナル版は移植に恵まれていたのですが、FV2は公式な移植版がドリキャス版しか存在せず、基板を買うかドリキャス版を買うかのどちらかしか選択肢がなかったので「おまけ」扱いとは言え、現行ハードやゲーミングUMPCで遊べる手段が用意されたのは喜ばしい限りです。

龍が如く8には「バーチャ3tb」「ゲットバス」の収録も決定しています。どちらもドリキャスのローンチタイトルでしたね。アーケードオリジナルの移植は今回が初なのでこちらも楽しみにしています。

このころのアーケードゲームの方が、楽しかったよね…

関連リンク

龍が如く7外伝 名を消した男:セガ

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