ｱｲﾝﾎﾎ・ｱｲﾊﾟﾖとエロゲのお話

ｱｲﾝﾎﾎが公式ストア「App Store」経由で自由にアプリを追加できるようになったのは2008年にリリースされたiPhone OS 2.0からになりますが、その頃より「アダルトコンテンツは絶対に許可しない」というスタンスを貫き通しています。

一方ｱﾝﾖﾖｲﾖの場合、Googleが提供している公式ストア「Google Play Store（旧称：Androidマーケット）」でアダルトコンテンツの配信を禁止していますが、外部ソースからのアプリインストールを許可しているので、独自ストアからWindows向けにリリースされたエロゲをそのまま（ちゅっちゅシーンも含め）移植したものを販売しています（DMM GAMES ストアなど）

おそらく林檎が今後、App Storeでアダルトコンテンツの販売を許可する可能性は限りなく0に近い状況ですが、ｱｲﾝﾎﾎやｱｲﾊﾟﾖでもエロゲをそのまま楽しめる方法は一応存在するので、紹介したいと思います。

なおmacの場合はWineやParalles Desktop（あるいはUTM等の仮想環境） + Windows 10/11、（Intel CPU搭載モデルのみ）BootCampなど、Windows向けエロゲを動かすための手段は腐るほど存在するため除外しています。

「ハミダシクリエイティブ」「ハミダシクリエイティブ凸」などのまどそふと作品など、一部のタイトルはWEBブラウザで動作する「ブラウザ版」が用意されている場合があります。

ハミクリ/ハミクリ凸の場合、独占販売を行っているFANZA GAMES（旧DMM アダルト）でWindows版にブラウザ版も利用できるようにあるので、特に追加購入する必要はありません。ただし、パッケージ版を購入した場合はその限りではありません（タイトルによってはブラウザ版で利用するためのアクセス用コードが付属する場合もあります）。

美少女ゲーム ブラウザ版（β）ガイド：FANZA GAMES

Windows（そもそもネイティブで動くのであまりブラウザでプレイするメリットがあるか不明ですが･･･）、macOSだけでなく、Linux、ｱﾝﾖﾖｲﾖ、iOS向けWEBブラウザをサポートしていて、ネット回線がある環境であればどこでもプレイ出来ます。

仕組みとしてはXBOX Game Pass PC/Ultimateで利用できるXBOX Cloud GamingやGeForce Nowなどと同じく、クラウド上にあるサーバーで処理されたデータをブラウザに送信するというものなので、操作性はPC版と全く変わりません。

ただし、通信環境によっては遅延が発生する場合があり、送受信するデータ容量もそれなりに大きいので、可能であれば固定回線 + Wi-Fi環境でプレイすることをお勧めします。

画質設定を調整すればデータ通信量を抑えることも可能ですが、その場合当然かわいいひよりんが劣化することになるので、個人的にはモバイル回線でのプレイは推奨しません。

FANZA GAMESのほか、「ONE ～輝く季節へ～（昨年発売したリニューアル版ではない）」、「水夏」といった懐かしの名作をブラウザ上で楽しめるサブスクリプションサービス、「OOParts」もあります。

また前述の「ハミダシクリエイティブ」「ハミダシクリエイティブ凸」でも採用されているゲームエンジン、Artemis EngineはWindows、macOS、ｱﾝﾖﾖｲﾖや近年エロゲ全年齢移植プラットフォームと化したPlaystation 4、ニンテンドーすいっちっちーといった家庭用ゲーム機だけでなく、HTML5 + WebGLで動作するWEBアプリとしても動くように開発されていて、実際に「ハミクリ（Imel株式会社からリリースされているCS版も含む）」「ハミクリ凸」のブラウザ体験版はWEBアプリ版Artemis Engineで動作しています。

クラウド配信とは異なり、通信環境によって遅延が発生したり、画像が乱れてしまうと言うことはありませんし、ネイティブアプリと同じようにホーム画面にショートカットを配置することも可能です。

こちらもiOS/iPad OSで問題なく動作します（無論ｱﾝﾖﾖｲﾖもサポートされています。ただハミクリはDMM GAMESストアでネイティブアプリ版が配信されているので･･･）。

ハミダシクリエイティブ WEB体験版：まどそふと

ハミダシクリエイティブ凸 WEB体験版：まどそふと

ただし、体験版ならともかく、ファイルサイズが5GB超えてしまうことも多い製品版をWEBアプリとして配信しているケースは今のところ見られませんでした。またクラウド配信、WEBアプリいずれの場合も端末がインターネットに接続されている必要があるため、オフライン環境では一切プレイ出来ません。

本来であればオフライン環境でも遊べるのが一番なのですが、前述の通り林檎は以前よりアダルトコンテンツの配信に厳しい姿勢を見せているので、現状では「ｱｲﾝﾎﾎ･ｱｲﾊﾟﾖでネイティブに動作するエロゲ」がリリースされるのは難しそうです。

EUでは独占禁止に関する規制に対応する形で先日リリースされたiOS 17.3/iPad OS 17.3から外部からのアプリインストールもサポートされるようになり、日本でも似たような規制を検討しているようなので（個人的には林檎がずっと守ってきた、セキュアな環境が壊れてしまう可能性があるのでちょっとやめてほしいと思っています）、場合によってはいずれｱｲﾝﾎﾎ、ｱｲﾊﾟﾖ向けエロゲがApp Stor外から販売される可能性も０ではありませんが・・・（ちなみにDMM GAMES STOREでは最近かのあゆも始めた「ガールズクリエイション」などのブラウザゲームの18禁版も配信しているのですが、現在のiOS/iPad OSの仕様により、ｱｲﾝﾎﾎ、ｱｲﾊﾟﾖは全年齢版含めサポート対象外となっています･･･かのあゆがプレイしているガークリは全年齢版の方です。一応･･･）。