エロゲブランド、ひよこソフトのプロデューサーのセクハラ疑惑が明るみとなった関係で、最新作となる「死と彼女と廻る世界 ―THE END OF END―」が発売中止となったというニュースがスポニチに掲載されています(紙面・WEB版)
おそらくこの件で実質ブランド自体も消滅ということになるかと思われます。このような形で作品が世に出ることがなくなってしまうことは他のスタッフさんや作品に参加されていた声優さんにとっても不本意だと思われますが・・・
この問題自体は昨年Xで話題になっていましたし、メーカーの公式アカウントから開発中止がアナウンスされたのも1月末の話だったので、今更という感はあったのですが、一応「一般メディア」で出たことでいろいろと心配する声も見られました。
「スポニチ」に掲載されたこと自体は問題ではない
当初この話題を見かけたときは「朝日新聞とか毎日新聞にひよこソフトの問題が掲載されたのか・・・それはまずいな・・・」と思ってしまったのですが、実際に掲載されていたのはスポーツ新聞の「スポニチ」だったということで、逆に安心しました。
スポニチ(スポーツニッポン)はその名の通り、スポーツ新聞です。元々アダルト記事も掲載されているので、これに取り上げられること自体は特に問題ないのではないかと考えています。
むしろ競合誌のサンケイスポーツだとエロゲ紹介コーナーが存在していましたし、Keyの「リトバスEX」が紹介されたこともあります(今でもあるのかな?)。
一般紙やワイドショーの場合、ロリっぽい絵柄の作品が中心ということもあってえらくバイアスが掛かった、偏見だらけの報道内容になってしまう場合が多いのですが(過去に起きた悲惨な事件でも実際にそういう偏見報道が報じられたことがありました)、今回サンケイスポーツが報じている記事は事実のみ纏められているので、この点に関しては特に心配する必要はありません。ただし・・・
Yahoo!ニュースに転載されたことの方が問題
スポニチのみならず、ガジェット関係で言えばPC WatchやITmediaといったサイトの記事はLINEヤフー株式会社のポータルサイト、Yahoo!JAPANでもそのまま掲載されているのですが、このサイトに設けられているコメント欄が正直5ch以下の民度となっているので、ここに転載されてしまったことによる影響の方がむしろ心配です。
韓国メーカー製品(具体的には銀河ちゃん)、アニメ(一般作品含む)、エロゲなどのオタクカルチャー、政治関連の話題は特に変に偏ったコメントが多く、正直見ていて気分を害してくるので最近はYahoo!JAPANそのものにアクセスすることすらなくなってしまったのですが、いくら本家Yahoo!とは既に別物とは言え、いまでも知名度は高いサイトということもあって、ここのコメントを見た一般の方が「やっぱりこういうゲームを作っているところってスタッフもそういう人間なんだ・・・」「こういうゲームは作ってる人間もプレイヤーも犯罪者だから規制しろ!」と思ってしまう可能性もあり得ない話ではありません。
そもそもニュースサイトにコメント欄なんて必要ありませんし、携帯電話番号による認証を必須にしようが、匿名であることには変わりないので酷いコメントをする香具師も消えることはないのですが、LINEヤフーとしては「どれだけ人が傷つこうがサイトのアクセス数が稼げればそれで良い」というスタンスを貫いているようなので、おそらくこの傾向が解消することは当面ないかと思われます。だからこんな自称ポータルサイトではなくて、ソース元のサイトで最新情報やニュースを確認しようね!
今回の件でエロゲ業界が終わるとは思わない
近年エロゲ業界が縮小に向かっているのは事実で、SpriteやLose、ビジュアルアーツ(Key)といったメーカーはエロゲの開発から完全撤退してしまっています。
それでも2年前の劇場版「クドわふたー」(作品としては正直失敗作でしたが・・・)、昨年のアニメ版「ハミダシクリエイティブ」のクラウドファンディングでは1億に近い値段を集めていますし、枕の「サクラノ刻」やゆずソフトの「天使☆騒々 REBOOT」といった名作もヒットしているので、個人的にはエロゲ業界が今回の件で終わるとは思っていません。
ただYahoo!JAPANにスポニチの記事が掲載されたことにより、負のイメージを持ってしまう一般人も出てきてしまうとは思いますし、そもそも報じられている問題が事実であれば許される問題ではありませんが・・・
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