林檎シリコン搭載Macは本当に8GBで足りるのか − 漏れは足りるけど、君はどう?

えあみ。 PC関連
えあみ。

「まくぶくの下位構成で未だRAM 8GBというのは足りないのではないか」というユーザーの意見とそれに対する林檎の中の人の回答(ほとんどのユーザーは8GBでも特に問題なく使えるよお!)が話題になっていたので個人的に思ったことを纏めたいと思います。これちょっと前も話題になっていましたね。

搭載されているRAM容量をすべて使えるわけではない

林檎シリコンになってから公式サイトでも「ユニファイドメモリを採用している」ことをうたいだすようになりましたが。別に林檎シリコンが初採用したわけではなく、もうだいぶ前からWindows搭載PCでも同じようなことをやっています。

CPUに内蔵されている内蔵GPU(iGPU)はその仕組み上、画面表示するためのメモリを実装していないため、メインRAMの一部を「共用ビデオメモリ領域」として割り当てています。

割り当てられる共用ビデオメモリ領域の容量は実装されているRAM容量によって可変します。例えばIntel製CPUの場合、RAM容量が8GB搭載されている場合、1.6GBビデオメモリとして割り当てているので、実際にOS側で使える容量は約6.4GB程度ということになります。

林檎シリコンMacでは具体的な資料が見当たらなかったので確認出来なかったのですが、同じ仕組みを採用しているので、とりあえず「搭載されているRAM領域をすべて使えるわけではない」ということだけ覚えておけば十分です。

8GBで足りるか→普通に使うなら実際のところ、十分

余裕があるかといえば微妙

その点も踏まえ、現在販売されているMacの最廉価構成である「8GB RAM」でも本当に十分なのかと話なのですが、少なくとも現時点での最新バージョンとなるmacOS 14.x そのまの時点においては、かのあゆの使い方では特に不満を感じていません。

普段一緒に数台持ち歩いているWindowsノート(シンクヴォン/おさふぇらっぷとっぷ2、おさふぇごー、ろぎい・えらいっ)と同じく、基本的にかのあゆがM1えあえあでやっている作業は

Microsoft Word for Macで個人ブログ・ウインタブさんに寄稿している記事の下書きを作成

GIMPで画像加工

Google ChromeでWEBサイト巡回(動画配信サービスの利用も含む)

林檎音楽で音楽をストリーミング再生

Mozilla Thunderbirdでメールのチェック

WineでWindows向けエロゲゲームを楽しむ

と言った内容で、M1えあえあ(RAM 8GB/8Core GPUモデル)だと今でもSoCの性能が高いのでさらに「DaVinci Resolve、またはiMovieで動画編集」「DiffusionBeeでAIイラスト生成」といった作業も趣味の範囲で行っていますが、今のところストレスを感じることは一切ありません。

WEBブラウザで複数タブを同時に開くという方もいるかもしれませんし、実際24個タブを開くとメモリ不足に陥るようですが、一般的な使い方で24個もタブを開くなんてことはまずないような気がします。

少なくともMacでMicrosoft Office/365 Appsを使って仕事をしたり、簡単な画像・動画編集を行う分には下位構成の8GBでも不満を感じることはないと思っています。

本格的な作業を行うならやっぱり16GB以上あったほうがいい

M3えあえあではRAM容量を最大24GBまで選択できる

ただし、Logic Proで音楽編集を行うプロミュージシャン、Final Cut Proで本格的な動画編集を行うクリエイターの方、AIでかわいいろりイラストを生成したい(人様のイラストを勝手に学習しているという問題も含め、現時点では本来おおっぴらに出すような者ではないと思っていますが・・・)という方であれば最初から予算が許す限り、RAMが多い構成を選択することをお勧めします。

こういう使い方をするユーザーさんだと複数アプリを同時に立ち上げる機会も多いので、おそらく8GBだとまず足りません。というか、この辺はMacに限らずOSがWindowsだろうがLinuxだろうが同じなので、本格的にハミダシクリエイティブ作業を行うのであれば搭載されているRAM容量は多いに越したことはありません。

Parallels DesktopやVMware Fusion Playerを使ってARM版Windows 11をインストールする方もRAMは8GBではなく、16GB以上搭載したほうが幸せになれると思います。8GBだとゲストOSに割り当てられるRAM容量はWindows 11のシステム要件ギリギリの4GBのみなので、検証で使うのであればともかく、MacをWindows PCとしても活用したい場合あまりにも足りなすぎます(それなら最初からWindows搭載機選べばいいだろ・・・というつっこみはなしで。かのあゆの場合結局どちらも持ち歩いていますが・・・)

8GBでも十分すぎるけど、先を考えるなら最初から16GBモデルを選んでおいた方が良いかも

現状林檎の中の人も「ほとんどのユーザーは十分足りる」という判断で一番安価に購入出来るモデルのRAM容量を8GBに設定していると思われますし、そもそもコレにいちゃもんを付けている人は最初から購入時にRAM 16GB以上の構成を選択すればいいだけの話です。そもそもWindowsでもエントリーモデルは8GBなので別にMacに限った話でもありませんし、正直なぜこの話題が定期的に出てくるのか理解に苦しむというのが正直な感想です。

ただ、まくぶくに限らず、近年販売されているノートPCは概ねオンボードメモリを搭載していて、あとから増設することが出来ません。

M1搭載機は今でもパフォーマンスが高いのでおそらく後2~3年は快適に利用できると思いますが、今年の6月に開催される予定のWWDC 2024ではついに林檎もAI関連の機能強化に力を入れるという情報も出てきていて、それに伴い要求RAM容量も変更される可能性もあるので、不安であればライトな使い方しかしていない場合でも最初からRAM容量が16GBのモデルを購入しておいた方が余計な心配をしなくて済みそうです。

廉価モデルのRAM容量を増やせば当然価格も上がってしまいますし、いろいろ検証したうえで最小構成のRAM容量を設定しているので、特に個人ユーザーが何かいうことでも無いような気がします。

関連リンク

アップル幹部、MacBookベースモデルのRAMは「8GBで十分」と擁護:GetNavi Web

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