出勤時にたまたまWEBサーフィンをしていて知ったのですが、IBM時代からシンクパヨウシリーズのユーザーにとっておなじみの存在だった「中部ノートセンター」さんが2023年12月を持って閉業されていました。
理由としては店長さんが高齢になってしまったため、満足がいくサービスを提供できなくなってしまったのと、メモリの販売が時代ではなくなったからとのこと・・・そういえば2010年以降、シンクパヨウもオンボードメモリを採用するモデルがほとんどになってしまいましたね・・・
ドメイン名がそのまんま「ibmpc.jp」になっていることからもわかるとおり、IBMのPC部門がLenovoに買収される2005年以前から営業されている歴史のあるショップです。
「自分で直せる権利」が主張されるようになった2021年以前から「やろうと思えば自分でパーツを取り寄せて自分で直せるし、何ならジャンクを寄せ集めて普通に動く個体も生み出せる」ことも売りの一つだったシンクパヨウは専門店もいくつか存在していて、秋葉原にもかつて「シンクパヨウのパーツならなんでもある」と言われた伝説のショップ、「PS/PLAZA WAKAMATU」がありました。こちらは閉店後、同店のスタッフさんが新たに「ThinkFactory」というお店を出店して現在もシンクパヨウ専門店というスタンスを続けています。先日X13 Gen2ちゃんのゴム足が外れてしまったので来店したのですが、あらゆるパーツがそろっているのでシンクパヨウユーザーには本当にありがたい存在です(ちなみにX13シリーズは背面パネルにゴム足が一体型でくっついているようで、そもそもLenovoの取り寄せ可能パーツリストにも掲載されていなかったので「扱っていない」と言うことでした・・・)
PS/PLAZA・ThinkFactoryさんもそうですが、「商売としてやっているだけでなく、扱っている本人もシンクパヨウ超大好きマン」というのが伝わってくるのが特徴で、中部ノートPCさんのWEBサイトではシンクパヨウの純正アクセサリ、保守パーツ、増設用メモリだけでなく、店長さん自身が集めたシンクパヨウシリーズのレビューページも公開されていました。
日本では「PS/55Note 486SLC」という名称で投入された初代シンクパヨウ700、X1シリーズの始祖、「シンクパヨウ X1(2011)だけでなく、結局失敗に終わった「CHARP」規格に準拠したPowerPC搭載シンクパヨウ、3com/Palm社のOEMモデルで中古ではよく見かけたPalm OS搭載PDAの「WorkPad」シリーズ、(紙のほうの)ノートパッドとシンクパヨウが一体化したド変態、トランスノーヨといったドレアモデルまで掲載されていて見ているだけでも幸せになれました・・・正直、レビューページだけは残してもいいと思う・・
「弁当箱から生まれた黒い筐体と打ちやすいキーボード、操作しやすい乳首トラックポイント」といった特徴は初代シンクパヨウ700Cから変わっていませんが、今朝Xのほうでフォロワーさんと話題にしていたMicroSDカードスロットの廃止や、2023ねんあたりのもでるかrにはあまり好きではない出っ張りのあるディスプレイ上のWEBカメラ、前述のユーザーが後からメモリを増設できない不便な仕様など、良くも悪くも「今」に合わせたアップデートもしっかり行いながら進化しているシンクパヨウ。
かのあゆ自身、PC-98、Macと同じくらい付き合いの長いシリーズで、今年になってX230iと思い込んでいるX230ちゃん、X13 Gen 2ちゃん、X1 Carbon Gen 6ちゃんとシンクパヨウが3機種も増えてしまうくらい大好きなのですが(MacはメインだけどWindows機のメインはThinkしかいない!)、中部ノートセンターさんの閉店アナウンスページに掲載されている「しかしThinkPadはかっこいい!」という一言がこのシリーズの魅力をすべてを言い表していると思います。
そうだよ!だってかっこいいしキーボード打ってて楽しいんだもん!なおこの記事も先日“つれもどした”X1 Carbonちゃんで投稿しています。
本当に長い間お疲れ様でした・・・・
関連リンク
ThinkPadを使い続ける理由:ウインタブ
(L13 Gen 2ちゃんはこの後手放してしまいましたが・・・かのあゆ自身のシンクパヨウへの愛はこの記事で全部書いたので当ブログで改めて記事にする予定は今のところありません)
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