Microsoft、Windows登場から40年近く存在する「コントロールパネル」の廃止を改めてアナウンス ー ただしいますぐ消えるということはなさそう

間違いなくいずれはなくなると思うが、1~2年は残り続けると思う

既に一部国内ガジェットサイトサイトでも報じられていますが、Microsoftが旧来のコントロールパネルではなく、設定アプリから各種設定を行うよう案内するページを公開しています。

コントロールパネルは1985年にリリースされたWindows 1.0から搭載されている設定アプリで、現在の物は1995年にリリースされたWindows 95からこの記事を執筆している時点で最新バージョンとなるWindows 11 バージョン24H2に至るまで、実に30年近く採用されています。当時のMac OS(System Software)からパクった要素なんだよ!というのは秘密。

Windows 11 24H2の設定アプリ。デバイス名が白河あ(ryなのは気にするな!
Windows 11 バージョン24H2の設定アプリ

2012年にリリースされたWindows 8ではこれとは別に、よりモダンなUIに一新した「設定」アプリが追加され、設定できる項目を徐々に移行していましたが、完全に廃止してしまうとWindows 7以前に開発されたアプリとの互換性を失ってしまうことから「コントロールパネル」も引き続き搭載されています。

ただし、既にアプリのアンインストールやオプションコンポーネントの追加、バッテリー設定など、ほとんどの項目が「設定」アプリからも行えるようになっていることから、今回Microsoftが公開されたページにて「今後廃止する予定だからできる限り設定アプリから各種設定を行うようにしてね!」と改めて案内しています。

じつはこれ、だいぶ前から発表されていた記憶があるのですが、今回公開されたサポートページ内の文面では「互換性のためにまだ残っているけど、いずれ削除される予定だからできるかぎりコントロールパネルは使わないでね!」とは記載されているのものの、具体的にいつ削除されるかは書いていないんですよね・・・(削除される予定の機能リストにもまだ追加されていません)。

2029年までは互換性のためにInternet Explorer 11のコンポーネントがWindows本体に残り続ける予定となっていますが、そもそもIE関連の設定を行うための「インターネットオプション」はコントロールパネルのアプレットとして登録されていますし、(Microsoft内部ビルドとは異なる点に留意すべきではあるものの)現時点でリリースされている、おそらく来年リリースされるWindows 11 バージョン25H2(仮称)になるであろうDev、Canaryビルドでは引き続きコントロールパネルが搭載されているので、完全削除されるとしたらInternet Explorerのコンポーネントが完全削除される2029年以降になるのではないかな・・・と個人的には予想しています。

PCメーカーの設定ツールもストアアプリなどで行えるようになってきていますが、シンクパヨウあたりだとまだコントロールパネルに設定アプレットを登録していますし・・・

というか現在本業の方でもWindowsの設定を弄るお仕事をしていますが、「設定」アプリって未だそこまで使いやすいとは思えませんし、やろうと思えば直接設定アプレットを呼び出せるコントロールパネルのほうが(Windows 9x時代からだいぶ使っていたこともあって)いろいろやりやすいので、こういうところまで改悪してほしくないんですよね・・・

とはいっても企業では基本的に最新ビルドではなく、安定しているビルドを採用しているため、来年まで企業向けサポートが提供される22H2を導入しているところが多い印象ですし、25H2以降のバージョンを採用するのはだいぶ先なので今のところ「仕事で」影響を受けることはなさそうですが・・・(更新プログラムを当てるだけでOSの挙動が毎月コロコロ変わっているので、22H2~24H2でもいきなりコンパネが使えなくなった!なんてことになる可能性もあることにはありますが・・・)

なお、今となってはその恩恵を受けるユーザーがどれだけいるかわかりませんし、現時点では木偶人形Canaryビルド(Build 27686)にのみ実装されているので搭載されない可能性もありますが、FAT32でフォーマットできる容量の上限が32GBから2TBまで引き上げられています。

FAT32自体はフォーマットできる容量に制限はなく、サードパーティ製ディスク管理ソフトやLinux、macOSからであれば今でも32GBを超えるドライブをフォーマット可能なのですが、Windows NT系列のOSは初めてサポートされたWindows 2000から長らくこのような訳のわからない制限が設定されていました。まぁ当時は2TBのドライブが普通に買える値段で一般ユーザーにも普及するなんて夢にも思っていなかったでしょうし、仕方ない部分ではありますが・・・

ただし、正式に実装されたとしても現状エクスプローラーなどで利用できるフォーマットツールや「ディスクの管理」では今まで通り32GBまでしかフォーマットできず、コマンドラインツールを利用する必要がありますし(FORMATコマンド、Diskpartコマンドでもいけるかは未確認)、「作成できるファイルサイズは4GBまで」という条件も変わらない上に、今となってはMS-DOSやWindows 9x・NT 3.1~XPまでとの互換性を考慮する必要もないので、普通にexFATかNTFSでフォーマットした方が無難でしょう。ブートUSBを作成する際ありがたいけど今更過ぎるんだよなぁ・・・これ・・・

関連リンク

System configuration tools in Windows:Microsoft

コメント

タイトルとURLをコピーしました