おしゃみや銀河ちゃんのグローバルモデル購入をもはやあまりお勧めしない理由をまとめてみた

おしゃみ14Tに至ってはついに「AliExpressで販売されているグローバル版より国内正規キャリア版の方が異様に安い」という逆転現象が発生してしまった おしゃみ13T
おしゃみ14Tに至ってはついに「AliExpressで販売されているグローバル版より国内正規キャリア版の方が異様に安い」という逆転現象が発生してしまった

個人的にもあまりAliExpressですまほんやタブレットをチェックしなくなってきてしまいましたが、基本的に日本国内でも正規販売されているおしゃみや銀河ちゃん(Samsung)などのフラッグシップ、一部ミッドハイ・ミッドレンジすまほん・タブレットに関してはもはやあえてリスクを負ってまでグローバル版を購入するメリットはありません。

この記事ではその理由について紹介します。ただし条件によってはサポート面や技適などの条件を無視しても本当にお得なこともあるので、必ずしもAliExpressやETORENなどの海外サイトやイオシスさん、モバデコ秋葉店さんなどのグローバルモデル取扱店でグローバルモデルをもう購入するな!と押しつける気もありませんし、そもそも日本で未だ参入していないびぼびぼ(vivo)やりあるみい(Realme)、日本では実質すまほん・椨・PCの販売をやめてしまったウェイウェイ(Huawei)、日本では投入されていないおしゃみ・銀河ちゃんのミッドレンジ・ミッドハイモデルはやっぱり魅力的です・・・ですよね???

普通にグローバルと同時発売で普通に国内版の方が安いから

おしゃみはもちろんのこと、日本国内ではガラケー時代から端末を展開していたSamsungですらかつてはグローバル版の発売から国内投入まで2〜3か月程度待たされる時間が発生していました。

これはSamsungやSonyといった大手メーカーでもかつてはオープンマーケット版端末を積極的には取り扱っておらず、キャリアから販売する場合おサイフケータイ、ワンセグ・フルセグチューナーなどの独自カスタマイズを行った上、日本で各種データ通信を行うために必要な技適の取得、キャリアの通信検証やいらねーキャリアアプリの動作確認等を行う必要があったため、どうしてもグローバル版と比較すると発売まで時間がかかってしまっていました。

ただいつ頃かはもうはっきりと覚えていないのですが、銀河ちゃんSシリーズあたりはグローバル版でも最初から日本向けにおサイフケータイをサポートするFelica Type-Fチップを搭載することを想定したうえで開発を行うようになり、ついにはメーカー自身がキャリアアプリが一切搭載されていない、ソフトウェア面ではグローバル準拠、ハードウェア面ではおサイフケータイをサポートするキャリア版準拠という理想的な形で国内向けオープンマーケット版の販売を開始した上、銀河ちゃんS25シリーズ・Z折り畳めるマン7・Z縦に折り畳めるマン7やおしゃみ15うるとら・おしゃみ15、ぽきーーーーー!ふぉん F4 プヨに至ってはついにグローバル版と国内版が同時発売という快挙まで達成しています。

数年前までは国内販売まで時間がかかったため、最速で使い出したい!というガジェクラにとって技適や保証などのデメリットを受け入れてでもグローバル版を購入する意味合いはかなり大きかったのですが、今となっては「最速で使いたい!」という意味においてはあえてグローバル版を選択する理由は消失したと言ってしまっても良いでしょう。

価格に関してもショップが独自ルートから並行輸入した端末に関しては発売当初は定価より若干お高め、AliExpressなどの海外販売サイトでは定期的に発売記念ワールドプレミアセールと称して“かつては”激安価格で販売していましたが、今となってはSamsungやおしゃみの国内向けモデルの方が円安・物価高が進んでいる中メーカー努力で最初から購入しやすい価格に設定されていることが多くなったので、こちらに関しても今となってはあまりメリットはありません。

ソフトウェアアップデート面でももはや差異なし。むしろグローバル版だと破損時に保証を受けられないリスクが

先日投稿したカスタムROM、root化を最近になってあまり行わなくなった理由を紹介した記事でも取り上げましたが、今では「大手メーカー」と言われているところですがあまりにもやる気がなさ過ぎた初期のアンヨヨイヨ端末と比較するとソフトウェアアップデートに関しては(ここ数年Amazonなどでも国内向けに製品展開を行っているマイナー傾注か端末メーカーを除いて)かなり改善されていて、基本キャリア端末でもグローバル版に準拠する形でOS・セキュリティアップデートを長期的に展開しているため、この点に関しても「グローバル版」ならではのメリットはほぼ消失したと言い切ってしまっても良いでしょう。

そもそもおしゃみや銀河ちゃん、おぺりぺりのグローバルモデルは販売されている地域によってソフトウェアアップデートの配信頻度が異なるので、必ずしも「グローバル版だから国内版よりアップデートが早く配信される」というわけではありません(リージョンによっては国内版よりもアップデート頻度が少なすぎた例も実際に銀河ちゃんSシリーズで何度か見てきたことがあります)。

さらにいうと銀河ちゃんは銀河ちゃんらんど(Galaxy Harajuku)や一部のキャリアショップでの即日修理も可能になっており、おしゃみも日本国内にリペアセンターを設置するなど、不慮の事故による破損や起動不良などのトラブルが発生した際のサポート体制も整備されていますが・・・・我々日本人ユーザーを対象にしているのはあくまで正規販売されている端末が対象で、グローバル版端末に関してはたとえ同一モデルが国内販売されていたとしても原則修理対応は行ってくれません。

一応購入時イオシスさんやモバレコさんの場合はショップ保証が数ヶ月間ある場合がほとんどですし、AliExpressなどでもやろうと思えばショップ経由でメーカー保証を使った修理・交換対応は(ちゃんとしたセラーであれば)やってくれるとは思いますが、時間や手間を踏まえるとやはりこの辺については国内正規ルートで購入した端末の方が安心です・・・特に「電話」としても活躍するメイン端末ならなおさら・・・

技適・・・は無視するにしても国内キャリアで通信できない場合も

「マイナー系中華メーカー製すまほん・椨を一般ユーザーにはまだお勧めできない理由」という記事でも触れていますが、グローバル市場で販売されている端末は当然販売元の地域でサービスを提供しているキャリア回線で運用することを前提にして開発されているため、ドコモやソフトバンク、au、楽天モバイルといった国内キャリアの動作なんて最初から知ったことがありません。

Qualcomm Snapdragon搭載端末はそれでも基本通信バンドが対応していればLTE回線を使用して音声通話を行うVoLTEも含め問題なく利用できる場合がほとんど・・・だったのですが、MediaTek製SoCやUNISOC製SoCを搭載している端末に関してはかなり癖が強く、例えば無印「T」シリーズとしては唯一国内投入が見送られたおしゃみ12Tの場合、通信バンド自体は国内大手キャリアのものをほぼすべてサポートしていたのですが、実際にはドコモSIMを差した場合VoLTEが有効化できず、「データ通信は出来るけど電話としては糞の役にも立たない」状態になってしまっていました(楽天モバイルはいけた“らしい”という話は聞いたことがありますが、かのあゆ自身は未検証)。

無論同じMediaTek製SoCを搭載する「T」シリーズでも国内版おしゃみ11T、13T、14Tに関してはVoLTE含め国内キャリア回線で問題なく運用できます。サブ機として使うのであれば別にデータ通信しか行えなくても特に問題ありませんが、「電話」としても使うのであれば(特にMediaTek、UNISOC製SoC搭載モデルに関しては)ちょっとグローバル版を積極的に選択するのはいろいろと厳しくなってきたかな・・・というのが正直な感想だったりします。

あまり積極的に選択するメリットはなくなったが、それでもグローバル版のほうがおとくならば無論迷わず買えばいいさ!

基本「国内で正規販売されているモデル」に関しては海外端末を取り扱うショップ、AliExpress等の海外通販サイトでサポートや国内キャリアの通信保証も全くないグローバル版を選択するメリットは正直無くなってきてきていると思います。

おしゃみや銀河ちゃんの最新モデルが発表からすぐ日本でも正規ルートから購入出来るようになった上、メーカー努力で価格も並行輸入するよりお得という逆転現象が発生してくれたおかげなので、少し寂しさを覚えつつも本当いい時代になったなぁとつくづく実感しています。

ただし海外端末ならではの魅力は(各種デメリットもわかった上で購入するのであれば)やっぱり魅力的で、特に前述のびぼびぼ、わんぷらす、ウェイウェイなどの日本国内ではたぶん当面展開しなさそうな海外メーカーの場合そもそもグローバル版しか選択肢がありませんし、国内正規販売されているモデルでも例えばおしゃみ15・15超のように「グローバル版=国内版(つまり電磁表示が可能で日本でも合法的に使える!やったあああーーー!)」であるという端末の場合、特にAliExpressでは暴力的なセールを定期的に実施しているので国内でのメーカー保証が受けられないというのを受け入れられるのであればむしろ国内正規ルートで購入するよりもお買い得!ということも多々あったりするので、「グローバル版なんてもういいよ・・・」というわけでは決してありません。

あと現在かのあゆがメイン端末として愛用しているおしゃみ14Tは国内キャリア版だとストレージ容量が256GBモデルしか存在しないのでちょっと窮屈に感じてきているのですが、グローバル版なら512GBモデルも選択可能なのでこの辺もグローバル版ならではの魅力かな・・・と思っていたりします。ただしSoCがMediaTek Dimensity 8300-Ultraなのでグローバル版の場合通話できないレェカのケェメラがついたおしゃみry

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