iOS/iPad OS版「Adobe Premiere」がリリースされたのでどんな感じか確かみてみた

iOS

iOS/iPad OS版Adobe Premiereがリリースされたので早速試しに昨日撮影した動画をアイパヨろり(6th Gen)“だけ”で編集してみました。

概要を述べよ

「Pro」という名称が付いていないことからもわかるとおり、PC向け(Windows/macOS)Adobe Premiere Proそのものではありませんが、今後統合されることが発表されたモバイル向け簡易版「Premiere Rush」と比較すると無料の範囲でも出来ることはかなり増えています・・・発表時の紹介記事でも取り上げましたが、今回のモバイル版「Premiere」もコア機能は「無料」で使うことができちまうんだ!えるんですよね。神かよ!?

実際に使ってみてどうよ

iPad OS版「DaVinci Resolve」とは異なり、UIは本家「Premiere Pro」ベースではなく、どちらかというと小さなすまほんの画面でも快適に動画編集が出来るように最適化されていた「Premiere Rush」を踏襲した見た目になっています。

今回あくまで無料の範囲で使用しているのと、出社前に軽く動作確認しただけなのでAdobe Creative Suiteなどのサブスクリプション契約がある状態でどこまで利用できる機能が増えるかは不明ですが、無料の範囲でもAdobe Stockが提供しているライセンスフリーのBGMや背景削除といった生成AIを活用した編集機能が利用可能です。

無料で作成できるAdobe IDでログインした状態だと生成AI関連の機能を利用するために必要なクレジットは毎月10クレジット付与されます。

トランジション効果は「クリップアニメーション」という項目に用意されていて、無料版だと「フェード」「スライド」「回転」の3つが利用可能です。ただ今のところすべてのクリップを指定して一括設定することが出来ないようで、いちいちクリップごとに設定しないといけないのでちょっと面倒なのは残念・・・

無料版でもファイルへの書き足しは最大4K/60fpsまでサポートしています。ただし解像度、フレームレートを上げると当然エンコードされる動画ファイルの容量も大きくなりますし、YouTubeやニコニコ動画、TikTokなどの動画配信サイトにアップロードするのであれば正直FHD(1,080p)/30fpsでも十分だと思います。

Adobe Premiere Proのサブスクを契約していればそちらで続きを編集することも可能です。ただし現状ローカルの場合「写真」のライブラリに保存してから「ファイルとして保存」で外付けSSD/USBメモリなどの外部ストレージやYouTubeなどの動画配信サイトにアップロードする仕様になっているので、この点もバージョンアップで改善してほしいところではあります。

ちなみに上記動画は実際にiOS/iPad OS版Adobe Premiereで編集した動画になります。

エンコード設定は解像度FHD/フレームレート60 fpsで、Apple A15 Bionicを搭載するアイパヨろり(6th Gen)の場合約5分程度でエンコードが終了しました。Apple M1(以降)よりさすがに遅いとは言え、下手なWindows搭載モバイルノートより全然早いので正直あいぱよろりでも十分対応出来そうです。

まとめ ― 不満点はあるがあの「Premiere」が無料というだけで凄い。以上!

初期リリースということもあり、「無料でなおかつPC版と同じく90%以上の機能を使えちまうんだ!る」DaVinci Resolveや有償(サブスク)で提供されているiPad OS版Final Cut Proなどの競合ソフトと比較すると見劣りする部分もありますし、正直トランジションの一括設定とローカルへの保存先指定についてはアップデートで早めに対応してほしいと感じていますが、「あの」Adobe Premiereが基本無料で使えてしまうというだけでも素晴らしい時代になったと思います。

一応アインホホにも対応はしていますし、今の時代だとスマホでパパッと動画編集しちゃう子も増えているようなのでアレですが、個人的にがっつり使うのであればやはりアイパヨのほうが快適なんじゃないかなぁと思っていたりします。

正直現行モデルだと一番安価な無印アイパヨ(第11世代)に搭載されているApple A16 Bionicでも十分動画編集をこなせる性能を有しているので、「動画編集やってみたいけどDaVinci Resolveだとちょっと本格過ぎてわかりづらい・・・」という人にもお勧めです。なにより無料でも豊富なライセンスフリーBGMや画像などの素材や(クレジット数が少ないとは言え)生成AIを活用した編集機能も利用できるのはかなり魅力的だと思いました。レビューで取り上げた不満点もアップデートで改善されるかと思われますし、今後アンヨヨイヨ版もリリースされる予定なので「とりあえず無料で使える、エンコードした動画に透かしが入らなくて編集機能も充実していて初心者でもわかりやすいUI」のワガママハイスペックな動画編集ソフトを探しているのであれば試してみる価値はあると思います。

なお以前も記事にしましたが、モバイル向け簡易版の「Premiere Rush」については今回のモバイル版「Premiere」のリリースに伴い、統合される予定となっています。

俺も使ってみたいから早くリンクよこせ!さぁ早く!

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