
Windows 11 2025 Update(Version 25H2)がリリースされましたが、残念ながら教育機関向けSKUであるWindows 11 SEについては公式に「失敗作」という扱いになってしまったため、OSコアが同じだろうがなんだろうが2024 Update(Version 24H2)が最終バージョンとなっており、来年10月には同バージョンのサポート終了をもって「Windows 11 SE」というエディションそのものも終焉を迎える予定です。
そんなへんてこなSKUがのっかっている実在していること自体が奇跡なおさふぇせ(Surface Laptop SE)という子を来年10月まではWindows 11 SEのまま運用するつもりでいますが、この子が今後教育機関でどうなってしまうか、Microsoftの「サステナビリティ」がいかにDG細胞に侵されたウルベなみにおかしくなっているかまとめておきます。
Windows 11 SEにアップグレードパスはない
もともと育てるつもりだったのでまぁそういうことだとはおもうのですが、グループポリシーの設定やWindows ServerのActive Directoryで管理されているドメインに参加できる「Pro」をベースに軽量化を行い、小・中学生には必要ないアプリのインストールを徹底的にできないようにしたうえでCeleron N4xxxのような、通常のWindowsを動かすにはもはや厳しくなっているようなスペックでも快適に動作するようチューニングを行ったのがWindows 11 SEというOSです。
教育機関「専用」SKUとして産み落とされたがゆえに機能的にはダウングレードとなってしまう一般家庭向けSKUの「Home」はもちろんのこと、フル機能が利用できる「Pro」「Pro Education」「Education」SKUへのアップグレードパスすら用意されていませんが、おさふぇせを導入した学校には当然4年しか経過していない、全然使えるPCを継続するためのアップグレードパスを用意しているのかといえば…用意していません。
ではおさふぇせの扱いはどうなっているのかというと、「Windows 11 Pro/Pro Educationなどのサポートが継続するデバイスへの乗り換えをお勧めします」と案内しています…つまり「Surface Laptop SEまだまだ使えるけどその子ゴミだから新しいモデルに買い替えてねー!」と言っているわけです。
ではおさふぇせはWindows 11 SEしかサポートしていないのか→嘘でぇぇぇす!
おさふぇせはWindows 11 SEをプリインストールして出荷され、教育機関で“でのみ”利用することを想定しているデバイスのため、現在でもググレカス検索でトップに出てくる学生向けチラシPDFでも“おさふぇせがサポートしているOSはWindows 11 SEのみです”と言っていますが、これは嘘です。
途中で見殺しにされようがものとしてはWindows 11そのものなので、一般ユーザー向けの「Home」「Pro」や教育機関向けの「Pro Education」「Education」も普通に動作します。ただし上位モデルでもCeleron N4120./8GB RAM/128GB eMMCという構成なので、Windows 11 SEから有償でライセンスを購入して新規でマスターイメージを作成したうえで展開してもパフォーマンス的にはWindows 11 SE以下になるのでお勧めはしませんが…
それでも本来であれば自分の都合で廃止したにもかかわらず、ハードウェア的にはまだまだ現役で行けるうえに、長く使うことを想定しておさふぇシリーズとしては初めて修理しやすい設計にしたにもかかわらず、「俺の都合で粗大ごみにしたけど新しいPC買ってねーwww」とかどこがサステナビリティなんですかねぇ・・・()
その一方、「ハードウェア」としてのおさふぇらっぷとっぷせのサポート期間(ドライバー、BIOS=ファームウェアのアップデート提供機関)は2028年1月11日まで提供される予定です…
は?(激怒)
おふぇせ実際本当いい子なのにひどいよ・・・
おふぇせを救うのは!俺たちだ!
OS的には(いつも通り)梯子おろしされてしまったうえ、OS自体が入れ替わるので実際に実行する教育機関がどれだけいるかは不明ですが、Microsoftの都合で予定しなかったコストを自費で負担するのは今の日本にとっても、おさふぇせにとっても悲劇だと思います。
ただし、Windows環境にこだわるのでなければUbuntuなどのLinuxや、Chrome OS Flexに入れ替えることでWindows 11 SEのサポート終了後も新規ハードウェアを導入することなく継続利用できます。
…むろんかのあゆみたいな好き物がどれだけいるかわかりませんが、個人ユーザーであえてWindows 11 SEの純正イメージでリカバリーしたうえで運用している変態ガジェクラさんも同様ですし、おさふぇせ自体がドレアなのでかのあゆはそうするつもりです。
特にChrome OS FlexはGoogle認定ハードウェアとしても2028年まではサポートされています。アンヨヨイヨアプリが動かないなど、一部制限はあるものの日本国内でも高いシェアを誇るちょろめ本(Chromebook )と同じ強力なセキュリティ機能はもちろんのこと、Intune for Educationのような教育機関向けデバイス管理サービスも利用できるので、教育機関でもおさふぇせを延命するのであれば魅力的な選択肢になると思います。
「これ以上俺みたいな奴…作らせないでくれよ…」
海外ではおさふぇせ以外にもDellやデェナポォンなどが搭載デバイスを投入していたようですが、日本では少なくともWindows 11 SEをプリインストールしていたのはMicrosoft自身が生み出したおさふぇせのみとなります。
実際発表されたとき時のアナウンスからいろいろアレだったので「これ2年後には消えてるな…」と思っていましたし、実際その通りになってしまいましたが、長期的に運用できることを想定して運用した教育機関はそれなりにいるはずなので(少なくともかのあゆの手元に実際におさふぇせがいる以上は)、曲がりなりにも「公式サポートしているのはWindows11 SEのみです」とアナウンスしていてわずか4年でSKU事態を終わらせるのであれば無償とは言わなくてもおさふぇせをWindows 11 Education/Pro Educationに安価なライセンス料でアップグレードするためのライセンスを提供すべきか、現行おさふぇシリーズを安価な価格でディスカウントするぐらいの誠意を見せてもいいと思います。コペェロットなんかやる前にまずその辺の責任とれーーーー!
本当今のMicrosoftはいろいろ迷走しているとは思いますが…二度とおさふぇせとWindows 11 SEみたいなつらい思いした子を生み出さないことを願いたいと思います…Windows RTやWindows 10 Mobileの時も思いましたが、今回はいろいろ事情が違いすぎて正直腹立ってます…
あと今のMicrosoftはミューター()
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