
スマートウォッチなども手かげているFOSMETよりAIボイスレコーダー「FOSMET X Note Rec10 AI」をレビュー用にいただきました。
最近トレンドになりつつある生成AI機能による文字起こしや議事録・発表会の要約、マインドマップの作成を行える、超絶便利な製品です。
最近ただの個人サイトでしかなかった当ブログにレビュー依頼してくださるメーカーさんが増えてきていて本当に感謝しかありません・・・
※当ブログで実機レビューを行っているFOSMET X Note Rec10 AIボイスレコーダーはメーカーからレビュー用に提供していただいた製品となります。
これは何?
gpt-5.0、Google Gemini 2.5 ProなどのAIモデルをサポートするAIボイスレコーダー
議事録・発表会などの録音だけでなく、通話録音機能もサポート
内蔵ストレージは64GB。母艦となるスマートフォンとペアリングしていない状態でも単体で「普通の」ボイスレコーダーとして利用可能
Android、iOS両対応
良かった点
iOSだけでなく、Androidもサポート
高級感のあるデザイン。本体を保護するための専用ケースとMagsafeシールも付属
精度が高い文字起こし機能
記事を執筆する際に便利すぎる要約機能。これがあるとめちゃくちゃ生活が変わる・・・かも
1年間はフル機能が無料で利用可能。
iPhone 13 miniとの組み合わせだとちょうどいいサイズ感になる
微妙だった点
高級感はあるが割と傷つきやすい
バッテリーの持ちは十分だが充電ポートがPOCOピンなのは残念
スペック
スペック表
FOSMET X Note Rec10 AIボイスレコーダー スペック
| サポートOS | Android/iOS |
|---|---|
| 同期アプリ | DOWAY |
| ストレージ | 64GB |
| 対応フォーマット | .wav |
| 対応生成AIモデル | 「GPT-5」「GPT-4o」「GPT-4.1」「o3-mini」「GPT-5-mini」「Gemini 2.5 Pro」「Gemini 2.5 Flash」 |
| 対応機能 | 音声データからの文字起こし、要約、マインドマップ作成機能 |
| 重量 | 32 g |
概要
FOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダーはその名の通り最近トレンドになりつつある生成AI技術を活用したボイスレコーダーです。
録音したデータの保存領域として64GBのフラッシュメモリが内蔵されているので単体でも「普通の」ボイスレコーダーとして利用可能ですが、スマートフォンに後述する同期アプリ「DOWAY」をインストールしてBluetooth経由でペアリングすることで「GPT-4.0」などのAIモデルを利用して録音した音声データから文字起こし、要約、マインドマップ(!?)を作成することが可能です。
なお製品ページでは対応している生成AIモデルとして「gpt-4.0」「gpt-4.1」「O3-mini」の3つをサポートしていると記載されていますが、実はアップデートで利用できるモデルデータが追加されており、最近かのあゆがいろいろと活用しているGoogleの「Gemini 2.5 Pro」「Gemini 2.5 Flash」も利用可能になっています。すげーーーー!
1年以降のサブスクリプション料金について

ボイスレコーダーとしての基本機能は一度購入すれば永続的に利用可能です。
生成AI関連の機能はモデルデータのライセンス料などが発生する関係で1年間はフル機能を制限なく利用できますが、それ以降は毎月600分までであれば生成AI関連の機能を無料で利用可能、それ以上利用したい場合は有償のサブスクリプションプランを契約する必要があります。

なお提供されているサブスクリプションプランは以下の通りとなります(価格は2025年11月時点の物)。
Proプラン(年間5,000円、月額800円):一ヶ月につき1,250文字までの文字起こし + 高度な要約機能
MAXプラン(年間11,000円)、月額1,500円:文字起こし無制限+ 高度な要約機能 ※FOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダー購入後、1年間は無料で利用可能

無料プラン移行後もカスタム要約テンプレートやマインドマップ作成機能などを一通り利用可能となっているので、ライトな使い方をするのであれば文字起こし機能に関しては正直一ヶ月600分でも十分対応出来そうですし、がっつり使う場合でも無制限で文字起こし機能を利用できる「MAXプラン」でも年間11,000円と比較的安価な価格に抑えられているのは魅力的だと思いました。
また要約の転写時間については単体で使いたいときに必要な時間分を追加購入することも可能となっています。
筐体

付属品はマニュアル、USB-C OTGアダプター、充電ケーブル、専用ケース、Magsafeシール、カードとなります。

筐体デザインはこんな感じ。素材は高級感のあるアルミ素材が用いられており、かなり所有欲を満たしてくれます。さらにいうとびっくりするくらい薄いです。単体であれば財布にもすっぽり収納できてしまいますし、専用ケースを装着した状態でスマートフォンの背面に貼り付けて運用しても気にならないサイズ感です。これは本当に素晴らしい!

背面は専用の充電ポート(POCOピン)が配置されています。かなり薄型サイズとなっているので仕方ない部分かもしれませんが、一般的なUSB Type-Cコネクターではないので専用充電ケーブルを一緒に持ち出さないといけない点は少し残念に感じました。ただ普通の使い方であればそもそもバッテリーがかなり持つので自宅で一ヶ月に一回フル充電してしまえば特に困ることもないのですが・・・・

かのあゆの準メイン機で、今回実際にFOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダーをペアリングしたiPhone 13 miniとサイズ感を比較してみました。今となっては希少になってしまったコンパクトサイズのスマートフォン(iPhone 12・13 mini、Zenfone 8・9・10等)と組み合わせてもちょうどいいサイズ感なんですよね。ケースに装着しても気にならないどころか、持ち心地がかなり向上したので現在は雨の日を除いて常時専用ケースに入れてiPhone 13 miniに装着した状態で運用しています。
ただし、他の端末もポケットに一緒に入れていることもあり、ケースでカバーしきれない前面上部は割とすぐフレーム削れやディスプレイの小傷が発生してしまいましたが、これはこれで味が合ってよし!(ぉ
使用感

同期アプリはAndroid、iOSともに「DOWAY」アプリを使用します。前述の有償サブスクリプション・転写時間の追加購入もアプリ内で行えます。基本的に使用方法はシンプルで、アプリ内でFOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダーをペアリングすれば録音したデータが自動的に端末内のストレージにも同期されます。(現時点ではFOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダーを単体で利用した際の録音データは基本的に自動同期はされないので、手動で同期する必要があります)。
ただし、端末とFOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダーとのペアリングはその都度手動で行う必要があります。バッテリー稼働時間の兼ね合いもあってこの仕様になっているのではないかと思われますが、この辺は常時ペアリングした状態を保持しておいてほしいところ・・・。今後ファームウェアのアップデート・アプリのアップデートでの改善に期待したいところです。

録音したデータの要約・マインドマップ作成を行うにはまずすべての内容を文字として書き足す必要があります。文字起こし自体は3時間程度の音声ファイルの場合でも数分程度(!?)で完了しますが、その仕組み上一度FOSMETが運用しているクラウドサーバー「DOWAY PRIVATE CLOUD」に音声データをアップロードする必要があることは頭に入れておいた方が良さそうです。ただしDOWAY PRIVATE CLOUD自体は音声ファイルのアップロード・ダウンロード時に暗号化処理を行っているほか、プライバシーの安全に関しても十分確保されているとのことです。

実際にYouTubeにて公開されている「第8世代Core発表イベント」の様子を伝えている動画をFOSMET X Note 10 AIボイスレコーダーで記録して文字起こしした物が上の画像となります。
一応この前にかのあゆが父と二人で飲みに行った際の会話を3時間ほど延々と記録した物も書き起こし・要約作成してもらっているのですが、プライベートすぎる内容故レビュー用で使う素材としてはあまりふさわしくないのでここでは公開を控えさせていただきます()
純粋なボイスレコーダーとしてもノイズキャンセリングに対応するマイクを2基内蔵しているので、クリアな音質で音声データを記録できます。
騒音が激しい場所だと正確性は下がる物の、比較的はっきりと会話内容が記録された音声ファイルからの文字起こしであれば正確に文章化することが可能です。

一度文字起こしを行えば、そのデータを元に生成AIを活用して内容の要約やマインドマップの作成をまとめて行うことが可能です。要約テンプレートは利用シーンに応じて「オートパイロット」「推論オートパイロット」「議事録」など複数用意されているほか、自分でカスタマイズすることもできます。また、現在はベータ版として提供されていますが、会話している相手を自動的に識別できる「話者識別機能」も搭載されています。

要約・マインドマップの作成で使用する生成AIモデルは、2025年11月時点では「GPT-5」「GPT-4o」「GPT-4.1」「o3-mini」「GPT-5-mini」「Gemini 2.5 Pro」「Gemini 2.5 Flash」から選択可能です。利用にあたって、OpenAIやGoogleといったAIモデル提供元との個別サブスクリプション契約は不要です。
AIモデルによって出力傾向が異なるため、用途に合わせて適切なモデルを選択するとよいでしょう。なお、生成AI関連サービス全般に共通する点として、FOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダーは「オンデバイス(ローカル)」ではなくクラウド上で処理を行う仕組みになっています。そのため、アップロードした音声データがOpenAIやGoogleなどのモデル提供元に再利用される可能性があります。個人情報や企業機密に関わる内容を含む録音データで要約・マインドマップ機能を使用する場合は注意が必要です。

上記の発表イベントの音声データを元に、「Gemini 2.5-Pro」モデルと「推論オートパイロット」テンプレートを組み合わせて出力した要約は、以下のような内容になります。情報がコンパクトに整理されており、発表内容を後からブログ記事としてまとめる際に、要点を再確認する用途に活用できそうです。というかもっと早く欲しかったかも・・・

かのあゆの場合あまり使う機会が無いのですが、要約と一緒にマインドマップも作成してくれます。出力されたデータはPDF、Office OpenXML=Word形式(.docx)、プレーンテキストなどの形式でエクスポートできます。
まとめ
FOSMET X Note Rec 10 AIボイスレコーダーは、FOSMET公式オンラインストアとAmazon.co.jpにて通常価格15,980円で販売中です。現在、メーカーより特別にクーポンコードをご提供いただいており、当ブログの読者であればAmazonから購入する際、クーポンコードを入力することにより 10%OFFとなります。
(クーポンコードは2025/11/21~2026/2/22まで有効。本レビューを公開した11/13時点ではまだ利用できませんが、11/20までAmazon・FOSMET公式オンラインサイトともに12,980円で購入できるセールを実施しています)
個人的に「一般的な」ボイスレコーダーを使う機会はこれまでほとんどなく、正直あまり縁のないジャンルの製品でしたが、今回レビュー依頼のお話をいただいた際に、生成AIを活用して発表イベントや議事録などを自動で要約できる点に魅力を感じ(当ブログのような個人サイトにお声がけいただけたこともうれしくて)、わくわくしながらレビューをお引き受けしました。
ローカル処理ではないため、機密情報を含む音声データの扱いには注意が必要ですが(そもそもそうした場では「通常の」ボイスレコーダー自体が持ち込み禁止である場合が多いかと思われますが・・・)、発表イベントなどでOneNoteなどのデジタルメモアプリを使って記録していても、聞き逃しや記録漏れで後から必要な情報を確認できないことが多かった自分にとっては、まさに「もっと早く出会いたかった」と思える製品でした。
iPhone 13 miniとの組み合わせも非常に良好で、ケースに装着したままでも持ち歩きが苦にならない軽量設計も魅力です。レビュー後も引き続き日常的に愛用していく予定です。
競合製品はいくつか存在するようですが、FOSMET X Note Rec 10 AIレコーダーは1年間フル機能を無料で利用できる上、それ以降も無料プランの範囲で要約・マインドマップ機能を十分活用できる点がとても魅力的に感じました。ブログ制作などにも活かせそうですし、コンセプトを含めて本当に面白い製品だと思います。



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