
個人的には「一時的なものですぐ落ち着く」と予想していたのですが、AI需要による大手テック企業のストレージ・メモリ買い占めがまさかの長期化。結果として一般ユーザー向け製品の価格が全体的に高騰し、日本国内でもマウスコンピューターやLenovoなどのPCメーカーが製品の大幅値上げを発表するなど、モロに影響が出始めています。
中古PCでも「買い取った状態のまま」再販している分には影響が少ないと思われますが、新品SSDに換装して販売している製品は当然値上がりの対象になります。そして何より、中身がほぼPCである「ゲーミングUMPC」や、ガジェットマニア以外の一般層にも普及している「コンシューマーゲーム機」も、今後はこの影響を避けられない状況です。
■ 中華ゲーミングUMPCはもはやマニアにも勧めづらい。大手も・・・
まず、Valveの「スチムーデック(Steam Deck)」やASUSの「ろぎい・えらい/ろぎい・XBOX・えらい(ROG ALLY/ROG XBOX Ally)」など、大手メーカーの参入により、ドニッチな立ち位置から一般ユーザーにも認知されるようになったゲーミングUMPC界隈。 先駆者である「わんみ(ONE-NETBOOK)」やGPD、「あやあや(AYANEO)」といった中華メーカー製ゲーミングUMPCは、メモリ等が高騰し始めた2025年12月以前から物価高の影響を受けていました。(ちなみに、2018年に世界初のゲーミングUMPC『GPD Win』を出したのは中華メーカーのGPD社です)
さらに製品自体の高性能化・プレミア化が進んだ結果、かつての「中華製品ならではのでたらめな安さ」というメリットは既に消滅。そこにValveやASUSといった大手が、同等性能で“暴力的に安い”製品をぶつけてきたわけです。「高性能化したとは言っても所詮内蔵GPUである」という性質を踏まえると、ガジェットマニア相手でも中華UMPCは積極的に勧めづらくなってしまいました。

もちろん「面白いことは何でもやる」という中華メーカーのスタンスは変わっていません。わんみは2 in 1スタイルの「わんみぷれいやー(ONEXPLAYER)」や外部水冷ユニット(!?)対応の「わんえっくすふらい えーぺっくす(ONEXFLY Apex)」など、とてつもなく面白い商品を次々に投入しています。あやあやの中の人(CEO)に至っては、ネオジオポケットとかいう日本でも普及せず最終的にパチスロの景品として投げ売りされたドマイナーハードまで愛するド変態ゲーマーなので、これからも日本で頑張ってほしいと応援しています。
ただ、外部GPU非搭載のWindowsモバイルノートとして見ても、「円安+半導体値上げ」のダブルパンチを食らった結果、3月国内発売予定の「わんえっくすふらい えーぺっくす」は最廉価モデルでも30万超えの超高級機に・・・。正直、誰に対してもお勧めしづらい存在になってしまいました。

では大手メーカーはどうかといえば、まだ比較的買いやすい価格帯を維持しているものの、やはりAI需要の供給不足をモロに受けています。昨年10月発売の「ろぎい・XBOX・えらい! X」は、発売当初の139,800円から169,800円へ値上げされました。Ryzen Z2 A搭載のスタンダードモデル「ろぎい・XBOX・えらい!」に関しては、いまだ89,800円という驚異的な価格を維持していますが、この状況が長引けば値上げされる可能性大です。気になるなら今すぐ買うんだ!どうなってもしらんぞーーーー!
・・・逆に言うと、中古の初代「ろぎい・えらい!」であれば、Ryzen Z1 Extreme搭載の上位モデルでも4〜5万円台で買える個体が増えてきています。かのあゆも所有していますが、正直初代えらいっ!でも十分満足できるので、こちらも有力な選択肢になると思います。
■ すいっちっちー2は“まだ”大丈夫そうだが・・・

中身がPCそのものに近くなった家庭用ゲーム機も、当然この異様すぎるAI需要の影響をモロに受けることになります。
もともとコンシューマー機はモデルライフが長く、「ゲーム専用機」ゆえに同性能のPCと比べればかなり安価に抑えられています。それでも物価高の影響で、PS5(光学ドライブ版)が57,978円から79,980円に、XBOX Series Xが49,980円から87,980円へと値上げされてしまいました。

最近ようやく「普通に」買えるようになった「ニンテンドーすいっちっちー2(Nintendo Switch 2)」に関しては、任天堂が「子供でも買いやすい価格で売る(かつ赤字にはしない)」スタンスを貫いていて、転売対策で日本国内に「日本語ロケール専用モデル」を用意したこともあり、初代より若干値上がりしたものの、49,980円という手に取りやすい価格を維持しています。
2026年2月5日の第3四半期決算説明会でも「当面値上げはしない」と力強く発言しているため、ある程度多めにメモリ・ストレージをストックしていると予想され、ここ数ヶ月は値上げの心配はないと思われます。
・・・が、正直この品薄状況がさらに悪化した場合、すいっちっちー2も影響を受ける可能性は極めて高いです。欲しいソフトがあろうがなかろうが、普通に買えるようになった「今」のうちに確保しておいた方がよさそうです。かのあゆも今月思い切って購入して真面目に良かったと思います・・・レイブレーサー出るしな!
■ AI需要なんてすぐおわ・・・てくれ・・・
PCパーツの価格高騰は昔から定期的に発生しますし、ある程度待てば落ち着くか、逆にアホみたいに値下がりすることもあるので慣れっこでした。「今のAI需要による半導体不足もすぐ落ち着くだろう」と楽観視していたのですが、予想以上に長期化してしまいました・・・。
ガジェクラ視点で見ても、SSDだけでなく(読み書きが遅いと敬遠されがちな)HDDまで軒並み値上げされています。今後販売される最新端末(PC・すまほん・椨・スマートウォッチ)にもモロに影響してくるので、かなり気が滅入ります。
ガジェットに興味が無い層にも普及しているコンシューマー機も、かつての「子供のお小遣い(+お年玉)で買える値段」から離れてしまう可能性が高いです。特にすいっちっちー2に関しては、家電量販店や公式ストアで「普通に」買えるようになった今が、お買い得に入手できる最後のチャンスになるかもしれません。
とはいえ、明日のことも含め未来のことは誰にもわからないので、無駄にパニックになる必要はありません。中身がどういう物かもわからず、ただ「AIAI(おさるさんかな?)」とだけ騒いでいる人もかなり多いので、いずれ今の買い占めフィーバーも収まるかと思います。ただ、その“いずれ”がいつになるのか予想できないのがアレですが・・・()

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