
ニンテンドーすいっちっちーオンラインの加入特典として無料ダウンロード出来る「ニンテンドークラシック スーパーファミコン」でなぜか前作「餓狼伝説2」とセットでタカラから1994年にリリースされたSNKの名作格闘ゲームの移植版「餓狼伝説 SPECIAL」のスーパーファミコン版が収録されたので、今更ながらレビューしたいと思います。ちなみに「ニンテンドークラシック」収録版餓狼伝説SPECIALは実は国内SFC版とは別物だったりします(後述します)。
オリジナル版「餓狼伝説SPECIAL」について

移植元となっている「餓狼伝説SPECIAL」は1993年にSNKからアーケード(業務用MVS)向けにリリースされた格闘ゲームです。
前作「餓狼伝説2」をベースに初代餓狼伝説に登場したギース・ハワード、タン・フー・ルー、「お便所ベイビー」というアレすぎる空耳で有名なダック・キングといった人気キャラを復活させたほか、アーケード版/NEOGEO版餓狼伝説2では使用不可だったビリー・カーン、アクセル・ホーク、RBS以降なぜかホモという設定が付与されてしまったローレンス・ブラッド、ウォルフガング・クラウザーもプレイヤーキャラとして使用可能となっています。
初代餓狼伝説~餓狼伝説2まではカプコンの「ストリートファイターII」から始まった格闘ゲームブーム初期にリリースされたこともあって実装されていなかった必殺技キャンセルによる連続技も可能となり、ゲームバランスも丁度いい感じに調整されていたことから初期餓狼シリーズ最高傑作として今でも稼働しているゲームセンターも多い超名作タイトルです。なお「お祭り」作品なので、ストーリーはありませぬ・・・(エンディングはある)。

隠しキャラとして同じくSNKの名作格闘ゲーム「龍虎の拳」から主人公、リョウ・サカザキがゲスト参戦。一応餓狼伝説と同じく「サウスタウン」を舞台にしている物の、年代設定が異なることもありまさに「ドリームマッチ」としてリリース当時話題となり、これが翌年リリースされたSNKの看板タイトル「The King Of Fighters」シリーズ一作目、「The King Of Fighters ’94」の開発に繋がるきっかけとなりました。
SFC版「餓狼伝説スペシャル」について – そこまでクソゲーでもない

餓狼伝説SPECIALそのものはリリース直後からSNK自身から販売されている家庭用ゲームハード、NEOGEO/NEOGEO CDをはじめ、シャープのPC「X68000」シリーズやセガの携帯ゲーム機「ゲームギア」、NECの家庭用ゲーム機「PCエンジン」などに移植されていますが、今回紹介するスーパーファミコン版は1994年7月16日に当時SNK作品のコンシューマー移植を担当していたタカラから発売されています(開発はモノリスが担当)。
タカラ版「餓狼伝説」は初代、2もリリースされています。そのうち「初代」はMVS基板・NEOGEOとスーパーファミコンのスペック差を考慮してもかなり劣化移植となってしまったものの、「餓狼伝説2」についてはマニュアルの誤表記などはあったものの、SFC移植作の中ではオリジナルを忠実に再現出来ていました・・・
が、続編の「餓狼伝説SPECIAL」ではBGMやキャラボイス面で前作「餓狼伝説2」のSFC移植版よりも大幅に劣化してしまったほか、対人戦でやってしまうと真面目に「リアルバウト」に繋がってしまうため実際にやった人はいないかと思われますが、「スタートボタンを押したまま特定のボタンを長押しするとワンボタンで必殺技・超必殺技を出すことが出来る上に本来あり得ない状況だろうが成立してしまう」というアレな仕様のせいで現在に至るまで「クソゲー」扱いされてしまうことになってしまいました。
BGM面に関してはもう擁護できないレベルで劣化具合が酷く、日本版はなぜかドルビーサラウンドにも対応していたのですが、それすら無意味なくらい聞くに堪えない酷いアレンジになってしまっています。特にビリー・カーンステージの名曲「ロンドンマーチ」はいわれても元の曲がわからないくらい酷いことになってしまっています(涙)
キャラボイス面に関しては正直ファイナルダウン時の音声がほとんどのキャラで「あーっあーっあーっ!」とどこからとってきたのかよくわからないものに差し替わっていたり、前作「餓狼伝説2」よりもさらにくぐもってしまったものの、NEOGEOとSFCのハードウェア仕様やROM容量の差異もあるのでこの辺に関してはリアルタイム(かのあゆが丁度小学生中学年くらいだった頃ですね・・・歳取ったなぁ・・・)でも全く気になりませんでしたし、ファイナルダウン時以外のボイスはほぼすべてオリジナルに準拠しているのでむしろ頑張った方なんじゃないかなぁと思っています。
ただし、前述の通り「ニンテンドークラシック スーパーファミコン」に収録されている餓狼伝説SPECIALは日本版そのものではなく、海外SNES版をベースにローカライズした「特別版」となっているため、ドルビーサラウンドは非対応となっているほか、クラウザーやビリーなど、一部キャラのボイスが日本版とは異なるものになっています(クラウザーは「レッグ・トマホーク」のボイスがオリジナルと同じくマイケル・ビアード氏の音声を使用している物の早回ししている関係でKOF 96でBJ LOVE氏が演じたときのものに近いものに、ビリーのやられボイスは・・・なんだこれ・・・)
※海外SNES版ではリョウがデフォルトで使用可能となっている代わりにビッグ・ベア、チン・シンザン、ローレンス・ブラッド、アクセル・ホークが削除されてしまっているので、もしかすると国内版と海外版のハイブリッドかもしれません。
まとめ

前述の通り今でも「クソゲー」寄りの評価となっているタイトルですが、家庭用NEOGEOがハード本体のみならず、ソフト自体もえらく高価だったこともあってかのあゆが小学生時代に友人宅でプレイしていたのはSFC版の方でしたし、今とは「完全移植」の定義も違うので久しぶりにプレイしてみるとそこまで悪い出来ではないんじゃないなぁと・・・
アーケード版では使用不可、NEOGEO版では対戦プレイのみ使用可能だったリョウはタイトル画面で竜虎乱舞コマンドを入力することでアーケードモード(CPU戦)でも使用可能なほか、後にKOFシリーズの家庭用ゲーム機移植版に収録された「サバイバーモード」のような勝ち抜き戦モード「ライセンスプレイ」などSFC版のみの要素もあり、BGMやワンボタン必殺技・超必殺技ハメに目をつむれば現在でも様々なハードに移植されているアーケード・NEOGEO版とはまた違った感覚でプレイ出来ると思います。
ただなぜこれを収録タイトルとして追加してきたのかはちょっとよくわからなかったりはするのですが・・・
余談ですが、いろいろネット上で話題になっている「ボンガロ」は(SNK作品の移植から手を引いた「3」を除き)今回紹介した「タカラ版」餓狼伝説が原作となっています。何のリストだよテメー−−−―っ!


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