※2024/8/9追記:この記事を投稿した時点ではWoA(Windows on ARM)が普及していなかったので特に問題は無かったのですが、2024年6月に発表された「Copilot+ PC」搭載機が現時点ではARM系SoCのSnapdragon X・X Elite搭載モデルしか存在せず、MicrosoftやPCメーカー側でIntel CPU(32bit・64bit)向けアプリとの互換性に問題があることをほぼ公表していないので、これから当該PCを購入する方にも参考になると思います。
近年リリースされているエロゲであれば起動は出来ると思いますが、古めのタイトルだと場合によっては動かない場合があります。また一般ソフトでも起動しないい・動作上の制限がある場合があります。ぶっちゃけMicrosoftが推している生成AI機能も微妙なので、個人的にはCopilot+ PC自体お勧めしません。なおクドわふに関してはx64版Windows 11では最新バージョンの24H2でも問題なく起動することを確認しています。
M1まくぶくえあでもクーニャとちゅっちゅしたいな!ということでVMware Fusion Playerで構築したARM版Windows 11 Insider Preview Canary Build環境とWine(Wineskin Winary)環境にインストールしてみたのですが・・・結果としてApple Silicon Macはクーニャとちゅっちゅする権利を一切有していないようです。
そうだよね!だってクーニャが使っているパヨヨンシンクパヨウだもんなwwwあはははは!あはははは!!今月中に修理する予定のGPD Win3もそうですが、Windows環境も買い戻したのは本当に正解だったと思います・・・(すいっちっちー版出てるしそっちでいいダルルォ?→クーニャと(そういう意味での)ちゅっちゅできないじゃん・・・)
1. インストールした環境
今回インストールした環境は以下の通りです。
ホスト環境
Apple MacBook Air(M1 2020)
OS:macOS 14 sonoma
SoC:Apple M1
RAM:8GB
SSD:512GB PCIe-NVMe SSD + 480GB SATA SSD(USB 3.0接続)
GPU:Apple 8Core GPU
仮想Windows環境
OS:Windows 11 Pro Insider Preview Canary Build 25997 ARM64(仮想HDDイメージ割り当て256GB、RAM割り当て4GB、1Core動作)
Wine環境
Wineskin Winery + WS11WineCX64bit23.6.0_D3DMetal-V11
2. ARM版Windows 11環境

ARM版Windows 10ではIntel CPU向け64bitアプリケーション(x64)のエミュレーションのみ対応していましたが、Windows 11では32bitアプリケーション(x86)のエミュレーションも追加されています。
クドわふたーで使用しているビジュアルアーツ社のゲームエンジン、RealLiveは32bitアプリケーションですが、x86エミュレーションが追加されたWindows 11なら問題なく動くだろうということで通常通りインストールしたのですが、全く起動してくれませんでした。

Windows 2000(SP3以降)から備わっている、互換レイヤー機能はWindows 11でも健在で、ARM版の場合x86/x64エミュレーションの設定も変更できるようになっているのでいろいろ弄ってみたのですが、うんともすんとも言いませんでした。
つまりApple Silicon搭載Macはもちろんのこと、おさふぇぷろX/9(Microsoft SQ3搭載モデル)やよぎーーー!(Lenovo YOGA) C630でもクーニャとちゅっちゅする権利は「ねぇ」ということです。そんな・・・
3. Winery Wineskin(Wine)
じゃあWindows互換環境のWineならいけるんじゃね?ということでこちらでも試してみました。
“基本的には”ソフトごとにWindowsをまるごと再現した「ボトル」環境が作成されるので、インストールするアプリが増えていくと、その分ストレージ容量も圧迫されてしまうデメリットはありますが、最近ではSteam Deck(というかSteam OS)やAppleの公式開発環境、「Game Porting Tool Kit」でも採用されていて、Windowsアプリとの互換性はかなり高くなっています。
実際同じRealLiveエンジンを使用するスタジオメビウスの「SNOW Plus Edition」は正常に起動できたので、多分大丈夫だろう・・・と思っていたのですが、「Cannot open oreans.vxd driver. Make sure that oreans.vxd is not open by another program」という、実Windows環境でも見たことがねぇエラーメッセージを吐いて強制終了してしまいました。
調べたところThemida社が開発しているセキュリティプログラムで、これが何らかの要因で引っかかってしまってWineボトル環境での起動がブロックされてしまっているようです。
ちなみにSNOW PEに付属しているRealLiveに差し替えれば起動は出来たのですが・・・現役時代が長かったこともあり、複数バージョンが存在しているので、シナリオを格納している「SEEN.TXT」ファイルの読み込みに失敗します。
つまりWineでもクーニャとちゅっちゅできない!やだあああああ!
3.(おまけ)rlvm
macOS/Linux向けに開発されている、RealLiveの互換エンジンです。ビジュアルアーツが後継エンジンのSigrus Engineに切り替えるタイミングで開発が終了してしまいましたが、RealLiveが初めて採用されたCLANNADは人生から先月発売されたすいっちっちー版Converted Editionのベースになったクドわふ全年齢対象版までサポートされています。
公式サイトで配布されているMac版RLVMをダウンロードし、クドわふ(オリジナル版)のSEEN.TXTを読み込ま・・・せようとしたところでアプリがクラッシュしました。
4. 結論

クーニャとちゅっちゅしたければWindows PC買えよ()
Intel x86-64版Windowsでも今後、32bitアプリのサポートが打ち切られる可能性がありますが、一応最新のWindows 11でも普通に起動できますし、何なら今年の3月にビジュアルアーツが完全にエロゲから撤退するまで、Windows 10での動作確認が行われた上でで販売されていた、ダウンロード販売版クドわふたー/リトルバスターズEXも内容的にはオリジナル版と全く変わっていません。
すべてのエロゲがこういう挙動になるというわけではありませんし、少なくとも最近のタイトルであればARM版Win11、Wine(Wineベースの市販ソフト、Crossover Macを含む)どちらでも問題なく動く“はず”です(少なくともハミダシクリエイティブや天使☆騒々 REBOOTはM1えあえあでも普通に動きます。ひよりん・・・)
ただ、やっぱりIntel CPUとARM系SoCのApple Silicon(M1/M2/M3)では設計の違いによりこういった互換性の問題はかならず出てくるので、確実にプレイしたいのであれば別途、Windows PCも揃えた方が安全だと思います。
パフォーマンスがえらく落ちるので3Dを駆使したようなタイトルのプレイは無理ですが、QEMUやUTMではIntel x86/x86-64のエミュレーションに対応しているので、そちらでIntel版Windowsを導入してしまってもいいのですが、今ならちょうどSkylake/KabyLake世代のWindowsノートのたたき売りが始まっていて安い物だと3,000円で購入出来るので、2D系エロゲ専用機として購入するのであれば十分その役目を果たしてくれると思います。
関連リンク
クドわふたー(オリジナル版):Key(※パッケージ版、DL版ともに販売終了済み)
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