新しいPCを買ったのでChromeをインストールしたいけどEdgeのお世話になりたくない?よろしい、ならばWingetだ

アプリインストーラーのアイコン Microsoft Windows 11
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PCを購入して真っ先にやることは「Google Chromeをダウンロードする」作業という方は多いのではないでしょうか。

現在WindowsにデフォルトでインストールされているMicrosoft EdgeもChromeのオープンソース版であるChroniumが元になっていますが、個人的にも特に使いたいとは思えません・・・というか、正直EdgeHTMLをやめたMicrosoft版Chromeなんて最初から興味も無いので、かのあゆのPC環境では一切使っていません。

ただし、Chromeをダウンロードするにはどうしても一度Edgeを起動する必要があります。

正直ChromeをダウンロードするためにEdgeの初回設定を行った上で、キャッシュなどのゴミファイルを作成するのは無駄なので、今回は「Edgeを起動することなくChromeをダウンロードする方法」を紹介したいと思います。

おそらく知っている人は知っているでしょうし、他所でも散々紹介されている物ではありますが、少しでも誰かのためになれば幸いです。

コマンドラインでアプリをダウンロードできる「Winget」

LinuxやFreeBSDといったPC-UNIX系OS(BSD系OSから派生しているmacOSも含む)では、CUI環境からアプリをダウンロード・インストールするためのコマンドが用意されています(有名なものでaptコマンド)

Windowsの場合、サードパーティから似たようなことが出来るアプリはリリースされていましたが、長らくOS標準機能としては用意されていませんでした。

まぁ普通の人はわざわざコマンドプロンプトからアプリなんてダウンロードしようとしないので当然と言えば当然なのですが・・・

2020年に開催された開発者向けイベント、Microsoft Build 2020にて「Windows Package Manager」が発表されました。現在ではWindows 10/11をクリーンインストールした後でストアアプリを一括更新した際に「アプリインストーラー」として勝手に導入される、アレに含まれています。

このアプリには前述のPC-UNIX系OSと同じく、CUI環境でWindows Storeアプリ、および一部のデスクトップアプリをダウンロード・インストールできる「winget」コマンドが含まれています。

つまりこれを使えばMicrosoft Edgeを一切起動しない状態でいきなりGoogle Chromeをインストールし、デフォルトブラウザに指定することが可能です。

なおインストール完了直後の「素の状態の」Windows 10/11にはプリインストールされていないため、Microsoftストアから一度すべてのアプリを更新しないと使用出来ないので、この点は注意が必要です。

使い方は簡単

おそらく今ではMS-DOSやUNIX系OSなどでよく見られる、コマンド操作主体のCUI環境は全く触ったことがないという方もいるでしょうし、初めは「操作を間違ったらOSが起動しなくなってしまうのではないか」「大事なデータが消えてしまうのではないか」と思われるかもしれませんが、wingetコマンドに関しては特に間違ってしまっても致命的なトラブルが発生することはないのでご安心ください。

かのあゆの場合はNEC PC-98版から触っていて慣れているMS-DOS系列の操作性に近いCMD.EXE(コマンドプロンプト)を使用していますが、PowerShellでもWindowsターミナルでも利用できるのでお好きな物をお使いください。なおいずれも管理者権限で起動する必要があります。

アンインストールもwingetから行えるが、特にコマンドラインから行う必要は無い

Google Chromeは現状Microsoftストアでは公開されていませんが、Wingetからのダウンロード・インストールには対応しています。

コマンドプロンプト、PowerShell、Windowsターミナルのいずれかを管理者権限で起動したら

winget install google.chrome

というコマンドを打ち込むだけでGoogle公式サーバーよりChromeの最新バージョンのインストーラーがダウンロードされ、自動的にインストールされます。あとはいつも通り、タスクバーから邪魔なMicrosoft Edgeのピン留めを外してGoogle Chromeをピン留めし、初回設定とデフォルトブラウザの切り替えを行えば完了です。ね?簡単でしょ?

前述の通り、Microsoftストア「外」で配布されているアプリに関してはすべてダウンロードできるわけではありませんが、メンテナンスソフトのGlary Utilities(現時点では最新バージョンの6.xではなく、旧バージョンの5.x系のみ対応)、WinRAR、Steamなどのメジャーアプリは概ね対応しています。

またGIMP、Adobe ReaderのようにMicrosoftストアでも配布されている場合、インストール前にストアアプリ版、デスクトップアプリ版のどちらをインストールするか選択するよう案内されるので、好みのものを選択すると良いでしょう(Microsoftストア版の場合、アプリ申請手続きがある関係で一般的に最新バージョンの公開は遅くなります)。

ちなみにWinget自体はこのほかインストールされているアプリをインポートして新しい環境に移行できる機能も用意されているのですが、ここでは説明を省きます。興味がある方は下記リンクからいろいろ調べてみることをお勧めします。

winget ツールを使用したアプリケーションのインストールと管理:Microsoft Docs

Windows パッケージ マネージャー:Microsoft Docs

まとめ

「わざわざコマンドラインからChromeをダウンロードする必要は無いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、現状Microsoftストアでは公開されていないこともあり、これ以外の方法だと一度デフォルトでインストールされているMicrosoft Edgeからダウンロードする手段しか選択肢はありません。

別PC、あるいはスマホやタブレットからオフラインインストーラーをダウンロードすることも可能ですが、PCが一台しかないという方も多いでしょうし、わざわざスマホやタブレットからインストーラーを転送する無意味なことをしたいと思う方もそうそういないでしょう。

おそらく個人ブログの方でしか出来なさそうなネタではありますが、Windowsのコマンドラインツールは今回紹介したWinget以外にもいろいろ便利なものが用意されているので、今後いろいろ紹介していければ・・・と考えています。

おまけ

やったあ!これでEgdeなんて一切起動しなくて済む!

EdgeからChromeをダウンロードしようとすると「Chromeなんてどうでもいいよ、Edge使お?(意訳)」と、かつてのIE独占時代よりさらに酷い押しつけ行為をかましてくることからわかるとおり、Microsoftとしてはあくまで「Edgeだけを見ろ!」と考えているため、実はデフォルトブラウザの設定を変更しても設定アプリなどで見られる「edge-redirect:」から始まるリンクを踏んでしまうと強制的にMicrosoft Edgeが起動してしまうのですが、「MSEdgeRedirect」を使用すればそれらのリンク先もChromeで開けるようになります。こちらもWingetでインストールできるので、「ChromeとMSEdgeRedirectをいきなりインストールするためのバッチファイル」を置いておきます。よければどうぞ(ダウンロードしたバッチファイルを右クリックして「管理者権限で実行」を選択してください)

Microsoft Edgeを一切使いたくない人のためのChrome + MSEdgeRedirect一括インストールバッチ:MEGA

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