Windows 11 2024 Update（24H2）がついに始動。Insider Preview Build 26052配信開始 – で、Hudson Vallleyは？

MicrosoftよりWindows 11 Insider Preview Build 26052がリリースされています。

今回のビルドはDev、Canary チャンネル両方に配信されていますが、Build 26xxx系統が今年後半にリリースされるWindows 11 2024 Update（Version 24H2）になる事が確定したため、Canaryチャンネルで配信されるものは今後より新しいビルドナンバーのものに切り替わる予定です（おそらくこちらがコードネーム“Hudson Valley”、次期OS、Windows 12になるかもしれないビルドになるはずです）。

Windows 12に関しては早ければ今年中にリリースされると噂されていましたが、Windows 11の機能アップデートである24H2が発表されたため、どういうスケジュールで開発されているのか読めなくなってきました。

さらにいえば、Insider Previewで一般配信されているビルドとは別にMicrosoft社内で毎日のようにリリースされている内部ビルドも存在するので、Canaryチャンネルに登録していても正直Windows 12がどのような姿になるかを正確に予想することはできません（Windows 11の時もInsider Preview配信ビルドは発表ギリギリまで「Windows 10 真・2021 Update(Version 21H2）」として配信されていましたが、内部ビルドでは新しいUIが早い段階で実装されていました)。

この辺はベータ版OSの情報を追っているBetaWikiを定期的にチェックすると色々面白いので、興味がある方はどうぞ。

BetaWiki

昨年10月にリリースされたWindows 11 2023 Update（23H2）でMicrosoft Copilotを実装するなど、AI関連の機能を強化していますが、来年後半に正式リリースされる24H2でもその流れは継続することになります。

今回リリースされたBuild 26052ではUNIX系OSに搭載されている「Sudo」コマンドが試験的に実装されています。このコマンドを使用することで、管理者権限（Administrator）を有していない一般ユーザーアカウントでも一時的にシステム関連のファイルを変更するための操作を行えるようになります（当然切り替えるにはパスワードが必要）。

そもそも個人で利用している場合、管理者権限を有しているアカウントを使っているはずなので特にお世話になることはないでしょうが、企業などではわざわざアカウントを切り替えなくても管理者がシステム設定を変更できるようになるので重宝するのではないでしょうか。

そのほかWindows標準アーカイバーで「.7z」「.tar」ファイルの圧縮が可能になっています。

2023 Updateでも「.rar」形式とともに展開をサポートするようになりましたが、これで7-ZIPなどのサードパーティ製アプリを導入しなくてもOS標準機能で十分対応できるようになりました。

.tar形式はWindows環境だとあまり扱う機会はありませんが、今はWindows Subsystem for Linux（WSL）でLinux環境を動かせるようになったこともあって「ついでに」サポートしたのではないかと予想しています。なお行っているのはファイルのアーカイブだけで、圧縮は行なっていません（圧縮までやってくれているのは「.tar.gz」形式）

予告通り「Windows Mixed Reality」はこのビルドからサポートされなくなり、Windows 95時代から長らくOS標準ワープロソフトとして活躍した「ワードパッド」も完全削除されています（以前のビルドだと保持されていたのですが、今回からインプレースアップグレードした場合でも削除されます）。