ググレカスの最新スマートフォン、「おぴくちん11シリーズ(Pixel 11シリーズ)」が昨日日本国内でもぼちぼち販売開始となり、XなどのSNSや各種ガジェットサイトでも実機レビューや各種ベンチマーク結果が出てくるようになりましたが、そんな中昨日のトレンドでよろしくない意味で話題になっていた「おぴくちん11シリーズだと原神のみ、テクスチャーバグが発生してまっとうにプレイが出来ない」点だけが異様に一人歩きしてしまって端末の評価的にもあまりよろしくなさそうな気がしたので、記事として個人的な意見を文章化することにしました。

当ブログで掲載した理由はかのあゆ自身既にあまり最新のアンヨヨイヨ端末を追えなくなってきてしまっている上に、ぶっちゃけて言うと数年前あたりから「ベンチマークスコア」自体興味すら無くなったからです・・・こちらに関してもいずれちゃんと纏まったら文章にしたいなぁとは思ってますけど。

そもそもおぴくちん10以降に搭載されている「Power VR」とはどのようなGPUなのか

アンヨヨイヨを開発しているググレカス自身がそれまでのネクサヨ(Nexus)シリーズを置き換える形で投入したおぴくちんシリーズは、2016年に発売した初代モデル(注:国内未導入)から2020年のおぴくちん5シリーズまではQualcommのSnapdragonを採用していましたが、2021年に登場したおぴくちん6シリーズ以降からはググレカス自身が開発した独自SoC、Tensorを採用しています。

もともとおぴくちんシリーズ自体、おぴくちん5から上位モデルでもハイエンドSoCのSnapdragon 8シリーズではなくミッドハイレンジのSnapdragon 7シリーズを採用していたり、そもそも最初からゲーミング方面でのプロモはあまり行っていませんし、かのあゆ自身も「ゲームを快適にプレイ出来ることを売りにしている端末ではない」という認識でした。おぴくちん6~9シリーズの時点で他社フラッグシップモデル(Samsungの銀河ちゃんSシリーズ、ソニーのオヴェリヴェリ1・今はもういないろりこんぱくとこと5シリーズ)と比較するとGPU性能はそこまで低くはないと言われていることは把握していたのですが、昨年発売されたおぴくちん10シリーズに搭載されたTensor G5から内蔵GPUがARM Maliシリーズではなく、今となってはモバイル製品向けGPUとしてはドマイナーになってしまったVideoLogic(現Imagination Technologies)社のPowerVR DXT-1536に“なぜか”変更されています。

PowerVR自体は元々NECと共同開発していたPC用dGPU製品時代も含め、かなり実績のある製品ですし、モバイルデバイス関連だけで見てもアインホホ・アイポヨタッチ、アイパヨやPlayStation Vitaなどで(当時としては)強力な描画性能を誇っていたこともあり、採用しているメーカーも多々あったのですが、林檎が2017年9月に発表したアインホホX・8等に搭載したApple A11にてGPUも長年採用していたPowerVRから林檎独自設計のものに切り替えたあたりから一気にモバイル向けGPUとしては採用している端末が減ってきた印象を受けます。

一応かのあゆ自身も「PowerVRはもはやモバイル向けに力を入れるのをやめててググレカス以外だとAllwinnerとかUNISOCの超ローエンドクラスのSoCしか採用してない」という認識だったのですが、この辺の記憶が曖昧になってしまったためおじぇみに確認してもらったところ、現在PowerVRを採用しているググレカスTensor以外のSoCは以下の通りとなるようです。

  • MediaTek
    • Helio G36 / G37 / G35 / G25(GPU: PowerVR GE8320)
    • Helio P35 / P22(GPU: PowerVR GE8320)
    • MT8768 / MT8766(格安タブレット向け、GPU: PowerVR GE8320)
    • ※Helio G99以上やDimensityシリーズはすべてARM Mali / Immortalisに移行済み。
  • UNISOC (紫光展鋭)
    • SC9863A / SC9863A1(GPU: PowerVR GE8322 / IMG8322)
    • ※T606やT616以降の普及帯SoCはMali-G57等へ移行したけれど、超格安タブやエントリー機でSC9863A系はしぶとく現役。
  • Allwinner (全志科技)
    • Allwinner A133 / A133P / A133Plus(GPU: PowerVR GE8300)
    • Allwinner B810(カラー電子ペーパー端末などに採用、GPU: PowerVR GE8300)
    • ※中華の超低価格タブレットや電子書籍リーダー、トイ製品向け。
    •  

上記製品で採用しているのは「PowerVR GE8300」系で、超低価格クラスのアンヨヨイヨすまほん・椨に採用されていることから見ればわかるとおり、GPUとしても「ゲームをプレイするようなものではない」性能だったりするのですが、イマジネーション社は現在すまほん・椨向け製品よりは車載システムなどの組み込み機器用製品に力を入れていることもあり、おぴくちん11に搭載されているTensor G6ではTensor G5で採用していたPowerVR DXT-1536からなぜか一個前の世代になるPowerVR DXT-48-1536にダウングレードされています。

おそらくこのような対応をとったのは前述の通り、おぴくちん自体がゲーム性能の高さを売りにした端末ではないことと、生成AIによるデータセンターの需要増加に伴うRAM・ストレージ価格高騰により端末自体の値段も前モデルのおぴくちん10シリーズより値上がってしまうことは避けられないものの、可能な限りコストを抑えるためにそこまで重視していないGPUの構成を落としたんだろうなぁと予想していたりします。

なぜかそれなりにGPU性能が高かったARM MaliからドマイナーになってしまったPowerVRに移行したおぴくちんとTensor

モバイルゲームメーカーはそもそもドマイナーなSoCだと搭載されている端末がかなり限られている上に、普及していない端末のためにそこまでリソースを割けないという事情もあり、メジャーになっているSoC・GPUでしか基本的には動作検証は行っていないものと思われます(ゲーム開発の中の人ではないのでメーカーによっては世に出ているすべてのSoCで動作テストを行っているケースもあるかもしれませんが・・・)。

かつてはARMのMaliシリーズも搭載端末自体は数多く存在したものの、低価格なエントリー~ミッドレンジクラスの製品が中心だったこともあり、ゲーム側で動作検証・最適化が行われているのはQualcommのSnapdragonとその内蔵GPUであるAdrenoシリーズのみ・・・だったのですが、2020年頃からMali GPUを採用していたMediaTek製SoCを搭載する端末が全世界的に増えてきたこと、そのMediaTekのSoCもQualcommのSnapdragon 8シリーズに匹敵するレベルの性能に達してきた上に、ARMのMali GPUも「Immortalis」ブランドに移行してハードウェアレイトレーシングをサポートするなど性能が向上したことから、現在ではMali GPU搭載端末でも基本的に互換性の問題は発生しなくなっています。

・・・が、おぴくちん10/11のTensorシリーズで採用しているのは、いくら歴史あるメーカーとは言え、現行Adreno/Maliより性能が劣る上にアンヨヨイヨ端末では完全にドマイナーなVideoLocig社の、既に数年前の製品となってしまった上に、そこまで性能も高くないPowerVR DXTシリーズです。曲がりなりにもかなり普及することが見込まれるググレカス自身のフラッグシップ端末とは言え、特にPC・コンソールクラスのグラフィックを売りにしているAAAクラスタイトルを開発しているメーカーであれば、おぴくちん10・11のためにわざわざドマイナーなGPUの検証にリソースを割く必要はありません。

結果、昨日発売したおぴくちん11シリーズでは「原神」のみテクスチャーが正常に表示されないことがネガティブ方面で祭りになってしまったのですが、他のタイトルでは(パフォーマンス面では他社フラッグシップより劣るとは言え)問題なくプレイ出来るという情報を掲載しているレビュアーさんやサイトも存在していたにも関わらず、なぜか「原神がまっとうにプレイ出来ねー!ゴミ!」という嫌な流れになってしまっているのが、昨日眺めていてちょっと嫌な気持ちになってしまいました。

「ゲームやりてーならおぴくちんは買うな!」でええやん・・・

そもそも「サポートされていない」のだからテクスチャーが化けるのは当然

かのあゆ自身某サイトでアンヨヨイヨすまほん・椨のレビューを執筆する際に「原神」をベンチマークソフトとして用いていたことを反省していますし、数年前から自分が実際にプレイしているタイトル(の中でも端末に負荷がかかりそうなもの)での使用感のみ記載する方針に切り替えたのですが、そもそもおぴくちんに限らずゲーム用途でアンヨヨイヨ端末を購入する方も含め、すべてのユーザーが「原神」を必ずプレイしているわけではありませんし、「原神」が出来ない端末は人権がないという風潮を一部の層で作り上げてしまった経緯もあって、未だこの流れが続いているのはちょっとどうかな・・・と見ていて感じてしまいました。

おぴくちんの、特に折り畳めるマン(Fold)シリーズはかなり高価格帯クラスの製品ということもあり、そもそも昨年のおぴくちん10シリーズの時点でもうモバイルデバイス向けの製品に力を入れていない上に既に旧態化してるPowerVRなんて今更採用したググレカスの狂ったような意図は非常に理解に苦しみますし、AnTuTu Benchmarkの3Dべんちまわりでも実際に固まるようなので次期モデルからは正直ARM Maliに戻した方がいいんじゃねぇかな・・・とはかのあゆ自身感じているものの、ガジェットには一切興味が無いかのあゆの弟が実際におぴくちん7あユーザーなので見ていて思ったのですが、おそらくおぴくちんを購入する層はそもそも「グラフィック設定を最高にしないと死ぬ!中なんて妥協できるか!」とか言い出すような層ではなく、「とりあえずゲームとして楽しめればグラフィックが落ちても気にしない」というタイプの方が多いのではないかなぁと最近思っているので、ちょっとこのネガティブな叩き方は見ていて気持ちよくないな・・・と感じてしまいました。

おぴくちん11無印が銀河ちゃんS26と同等の値段に上がったことも余計この流れを増幅させているのではないかなぁとは思っているのですが、これは昨日日本での値上げをついに発表してしまったおしゃみ(Xiaomi)や林檎(Apple)も同じ状況で、エントリーからハイエンドまで軒並み価格が上がってしまっているので・・・

PowerVRの仕様的に今後アップデートでも対応が難しいためなのか、「原神」の開発元のmiHoYo側の対応としてもそもそも昨年(2025年)8月の時点で「PowerVRを搭載している端末はそもそもサポート対象外」としているので、「システム要件を満たしていない端末で互換性の問題が発生するのをわかりながらテクスチャー化けしたことを騒いでいる」SNSのポストやメディアの記事を国内外問わず見かけるので余計にどうかなぁと・・・仮にもフラッグシップ張らせている端末に癖があるGPUなんか載せるんじゃねぇ!という意見は本当にその通りですし、これに関してはググレカスの責任なのは間違いないのもわかってはいるのですが・・・・

なおかのあゆ自身は今年あたりから「原神」は全くプレイしなくなったので端末からアンインストールしています。

けっきょくクレーたんには会うことは出来なかった()

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