ローコストカラー?だからなんだ。Mac好きになったきっかけとなったMacintosh LCIIの思い出話でもしたい

ローコストカラー?だからなんだ PC関連
ローコストカラー?だからなんだ

かのあゆが本格的にPCやPDA、スマートフォンといったガジェットにはまり始めたのは現在過ごしている地元に引っ越してすぐ転校先の小学校にWindows 95をプリインストールした「青札バリュースター」ことPC-9821V200が導入されたことがきっかけです。既にこの頃漢字ROMなどのローカライズを考慮しなくてもいい(むしろそれが足かせにすらなってしまった)Windows 95の登場で国内独自規格のPC-98シリーズは終焉に向かっていた時期でしたが、長年の実績と「NEC」というブランドからPC-98シリーズを導入する小・中学校は多かったような記憶があります。

この頃はまだデジタル化がそこまで進んでいなかったので(当時の技術・家庭の教科書に掲載されていたPC操作・プログラミング学習ページで紹介されているのはWindowsはおろか、MS-DOSですらなくプログラミング言語のBASIC、そんな時代でした)、中学校に進学したらHDDが搭載されていないPC-9801FAにダウングレードされてしまいましたが、その結果2000年代後半あたりまでは真面目にPC-98ノートにWindows 2000を導入してメインPCとして愛用するくらいPC-98シリーズが好きになってしまいましたが・・・

かのあゆが通っていた中学校は当時英語を担当していたELT担任の先生は(アメリカ人で後に香港ディズニーのトップも担当していた凄いお方、今でも尊敬しています)当時日本では珍しかった英字キーボード・英語OS搭載ベェオと当時U.S Robotics社が販売していたPDA、Palm Pilotを所有していて良く見せてもらったり、卒業時Mac版Adobe Photoshop(英語版)の分厚いマニュアルをいただいたりしましたし、教頭先生からは最初のメインPCとなるPC-9801DA、最初のWindows 95マシンとなるPC-9821Cs2(とPC-98版Windows 95 アップグレード版CD)を無償で譲ってもらったり、いろいろとガジェット好きになるには恵まれた環境だったと思います。

この頃ちょうど故・スティーブ・ジョブズ氏が暫定CEOにカムバックし、トランスルーセントブームを巻き起こした伝説の初代iMacを発表したタイミングだったこともあり、当然Macintoshにも興味を持っていました。

円高が進んだ結果、この頃に逆戻りしてしまった感もありますが、コンシューマ向けのエントリーモデルに位置づけられていたiMacですら当時15万と、中学生だったかのあゆにはあまりにも高嶺の花だったので、当時ネットで公開されていたiMacやiBookのペーパークラフトを組んで我慢していたのですが、そんなかのあゆがMacを思い切り好きになるきっかけになったのが前述の英語担当ELTの先生が私物として所有し、誰でも使える状態でパソコン室に置いていたMacintosh LCIIです。

「LC」とはLow Cost Colorの略で、その名の通り、90年台前半に256色以上発色できるMacが高価だった時代に、比較的購入しやすい価格設定でカラー表示に対応したエントリーモデルです。この頃既にスティーブ・ジョブズはAppleから追い出されてNeXT Computer社を立ち上げていたので、ジョン・スカリーCEO時代に生まれたこということになります。意外かと思われるかもしれませんが、Macってほとんどスティーブ関わってないんですよね・・・(スティーブ時代のモデルは初代128Kと98年に暫定CEOに復帰してから2011年10月になくなるまでのみ)

当時のフラッグシップモデル、QuadraやMacintosh IIシリーズと比較すると当然価格を抑えるため、CPUやRAM容量はスペックが落とされていて、1992年に発売したLC IIの場合CPUこそ初代LCの68020から68030にアップグレードされていたものの、RAM容量が最大10MB(GBではなく、MBです)に制限されていたり、システムバスが16bitのままだった関係でインストールされていた英語版Mac OS 7.6(日本語ランゲージパック組み込みなし)だとかなり重荷だったのですが、それでもサードパーティ製WEBブラウザのiCabでWEBブラウジングを楽しんだり、(当然ガクガクでしたが)当時普及していたMacromedia(Adobe) Flash対応ページをちゃんと表示できたりいろいろと頑張っていましたし、なによりかのあゆにMacの楽しさを教えてくれたという意味では偉大な存在でした。

このときLCIIに触っていなかったら昨年WindowsからMacにメインPCを乗り換えることも無かったでしょうし、そもそもApple Silicon搭載モデルに移行することも無かったかもしれません。そういう意味でも本当にあのとき出会えて良かったと思っています。

せこいあちょこおいちー!の壁紙

なんでこんな記事を書いているのかというと、先月リリースされたmacOS 15 せこいあちょこおいちー!にClassic Mac OSのアイコンデザインをフューチャーした新しい壁紙が追加されたからです。

このアイコンセットをデザインしたのは女性デザイナーのスーザン・ケア氏。現在のmacOSでも一部継承されていますし、初代Macintosh 128Kの発表・発売から40年経過した2024年現在でも秀逸なデザインだと思います。

さすがにもうWEBブラウジングは出来ない

ちなみにかのあゆのM1えあえあですが、PowerMac(Power PC搭載Mac)エミュレーターのSheepShaverを導入しているのでその昔懐かしい「Classic」Mac OSの最終バージョン、Mac OS 9も共存しています。さすがに今となっては古いソフトを動かすくらいしか出来なくなってしまいましたが・・・

関連リンク

林檎
Macintosh LCシリーズ:Wikipedia

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