ザ・ビートルズ「最後」の新曲、「ナウ・アンド・ゼン」のシングル発売に伴い、「ザ・ビートルズ 1962~1966(赤盤)」「ザ・ビートルズ 1967~1970(青盤)」の2023年エディションが11月10日に全世界で発売されることになりました。
元々はビートルズ解散後にジョージ(マーティン先生ではなくハリスン)が編集した・・・といわれていたのですが、実はビートルズメンバーが嫌っていたアラン・クレインが編集していたことを知ったのはこの記事を書くためにウィキペディアで情報を確認してからでした。そう思うとオリジナルアルバムの意味合いもまた変わってきてしまうのですが・・・(元々勝手に編集したブートに対抗してリリースされたという経緯も含め)
CDでは1987年(初CD化)、2009年、2015年と3回ほどリマスターされていますが、今回は初期の楽曲も含めすべて完全ステレオ化されているほか、ドルビー・アトモスで再ミックスされているのでオリジナルとはまた別の編集盤と考えた方が良いかもしれません。
収録楽曲はオリジナルに収録されていたものに加え、赤盤では「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」「税金奴タックスマン(今の日本のことにも当てはまるので何という皮肉・・・)」、青盤には「ディア・プルーデンス」「アイ・ミー・マイン」と今回発表される「ナウ・アンド・ゼン」などが追加されています。
今までスーパー・デラックス・エディションや2015年版「ザ・ビートルズ 1」でリマスター・リミックスされた楽曲はそちらが収録されていますが、いまだ新ミックスがリリースされていない「ラバー・ソウル」以前に収録されていた楽曲は新たにリマスターされ直しています・・・これ、そういうことと捉えてもいいのでしょうか。来年にはジョンの「マインド・ゲームス」も新規ミックス盤が出ますし・・・
ナウ・アンド・ゼン自体は今はやりのAIを使用したことが話題になりましたし、ジョンやジョージがもういない状況での「新曲」なのでいろいろネガティブな意見も見かけましたが、このあたりは90年代初めのアンソロジープロジェクトでも言われてきたことですし、「AIでジョンを生き返らせたよ!」ということではなく「元音源に収録されているジョンのボーカルトラックをAIで抽出した」だけにすぎないのでかのあゆ個人としては特に気にしていません。
アンソロジープロジェクトで発表された「リアル・ラブ」「フリー・アズ・ア・バード」も元はジョンがソロアルバムとしてデモテイクまで収録していたもので、今回の「ナウ・アンド・ゼン」も同じ経緯で生まれた曲になります。収録時期的にはあの悲劇が起きる直前・・・ダコタ・ハウス時代に書かれていた曲ということだったので本来であれば「ダブル・ファンタジー」、またはジョンが元気だったら発表されていたであろう新アルバムに収録されていたかもしれません。だから漏れはそういう「可能性」を絶ったマーク・チャップマンを一生許さない。
ジョンの未発表アウトテイクはまだあるとは思うのですが、おそらくポールもリンゴもかなり高齢になってきているため本当にビートルズの新曲としては「最後」になってしまうかもしれません。ストーンズが先日新アルバムを出したり、エリックがクロスロード・ギターフェスで元気な姿を見せたり(サンタナとのパフォーマンスで何をするのかわからず戸惑っている上に無駄にイキっているサンタナバンドの若造に挑発されているのを見たときはショックでしたが・・・多分映像化されるときはカットされるんだろうなぁ・・・)していますが、今年初めにはジェフ・ベック先生が亡くなってしまいましたし、レジェントといわれる方々はそろそろそういう歳になってきているので・・・寂しい限りですが・・・
そういうことを考えると悟空の声優をずっと続けている野沢雅子さんはストーンズやポール、リンゴ並みにすごいということです。ダイマ期待してます。オラわくわくしてるから元気でいてください・・・
ザ・ビートルズ 1962~1966(2023年バージョン)
・CD1
1 ラヴ・ミー・ドゥ (2023ミックス)
2 プリーズ・プリーズ・ミー (2023ミックス)
3 アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア (2023ミックス)
4 ツイスト・アンド・シャウト (2023ミックス)
5 フロム・ミー・トゥ・ユー (2023ミックス)
6 シー・ラヴズ・ユー (2023ミックス)
7 抱きしめたい (2023ミックス)
8 ジス・ボーイ (2023ミックス)*
9 オール・マイ・ラヴィング (2023ミックス)
10 ロール・オーバー・ベートーヴェン (2023ミックス)
11 ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー (2023ミックス)
12 キャント・バイ・ミー・ラヴ (2023ミックス)
13 ユー・キャント・ドゥ・ザット (2023ミックス)*
14 ア・ハード・デイズ・ナイト (2023ミックス)
15 アンド・アイ・ラヴ・ハー (2023ミックス)
16 エイト・デイズ・ア・ウィーク (2023ミックス)
17 アイ・フィール・ファイン (2023ミックス)
18 涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド) (2023ミックス)
19 イエスタデイ (2023ミックス)
・CD2
1 ヘルプ (2023ミックス)
2 悲しみはぶっとばせ (2023ミックス)
3 恋を抱きしめよう (2023ミックス)
4 デイ・トリッパー (2023ミックス)
5 ドライヴ・マイ・カー (2023ミックス)
6 ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド) (2023ミックス)
7 ひとりぼっちのあいつ (2023ミックス)
8 ミッシェル (2023ミックス)
9 イン・マイ・ライフ (2023ミックス)
10 恋をするなら (2023ミックス)
11 ガール (2023ミックス)
12 ペイパーバック・ライター (2022ミックス)
13 エリナー・リグビー (2022ミックス)
14 イエロー・サブマリン (2022ミックス)
15 タックスマン (2023ミックス)
16 ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ (2022ミックス)
17 アイム・オンリー・スリーピング (2022ミックス)
18 ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア (2022ミックス)
19 トゥモロー・ネバー・ノウズ (2022ミックス)
ザ・ビートルズ 1967~1970(2023年バージョン)
・CD1
1 ストロベリー・フィールズ・フォーエバー (2015ステレオ・ミックス)
2 ペニー・レイン (2017ミックス)
3 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (2017ミックス)
4 ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ (2017ミックス)
5 ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ (2017ミックス)
6 ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー (2017ミックス)*
7 ア・デイ・イン・ザ・ライフ (2017ミックス)
8 愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)(2015ステレオ・ミックス)
9 アイ・アム・ザ・ウォルラス (2023ミックス)
10 ハロー・グッドバイ (2015ステレオ・ミックス)
11 フール・オン・ザ・ヒル (2023ミックス)
12 マジカル・ミステリー・ツアー (2023ミックス)
13 レディ・マドンナ (2015ステレオ・ミックス)
14 ヘイ・ジュード (2015ステレオ・ミックス)
15 レボリューション (2023ミックス)
・CD2
1 バック・イン・ザ・U.S.S.R. (2018ミックス)
2 ディア・プルーデンス (2018ミックス)*
3 ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス (2018ミックス)
4 オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ (2018ミックス)
5 グラス・オニオン (2018ミックス)
6 ブラックバード (2018ミックス)
7 ヘイ・ブルドッグ (2023ミックス)
8 ゲット・バック (2015ステレオ・ミックス)
9 ドント・レット・ミー・ダウン (2021ミックス)
10 ジョンとヨーコのバラード (2015ステレオ・ミックス)
11 オールド・ブラウン・シュー (2023ミックス)
12 ヒア・カムズ・ザ・サン (2019ミックス)
13 カム・トゥゲザー (2019ミックス)
14 サムシング (2019ミックス)
15 オクトパス・ガーデン (2019ミックス)
16 オー!ダーリン (2019ミックス)
17 アイ・ウォント・ユー (2019ミックス)*
18 レット・イット・ビー (2021ミックス)
19 アクロス・ザ・ユニバース (2021ミックス)
20 アイ・ミー・マイン (2021ミックス)
21 ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード (2021ミックス)
22 ナウ・アンド・ゼン *
関連リンク
ザ・ビートルズ 日本公式サイト:ユニバーサル・ミュージック・ジャパン
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