
現在は買い切りではなく、サブスクリプションで提供されている日本語入力システムの「ATOK Passport」ですが、2026年3月に大型更新とプラン内容の変更を行うことが発表されています。
具体的には以下の内容が発表されています。
- 契約プランが現在提供されている「ATOK Passport」「ATOK Passport[プレミアム]」から「ATOK Passport[プレミアム]」のみに一本化
- 生成AI関連の機能が実装
- Windows版で“ようやく“ARM64ネイティブサポート
そもそもWindows標準IMEの「MS-IME」やmacOS標準の「日本語入力(正式名称はない!もうことえりじゃねぇんだよwwwww)」もかなり頭が良くなっていますし、ググレカスの「ググレカス日本語入力」(PC-UNIX環境ではオープンソース版のMozc)もあるので、あえて有償ソフトであることを続けているATOKを使い続けている方はかのあゆのようにNEC PC-98全盛時代から愛着があったり、マルチプラットフォームでカスタマイズした辞書を共有したいという方がほとんどかと思われます。
もともと「プレミアム」プランにアップグレードしていたので特に影響はなかったりするのですが、「オンライン校正機能とか追加辞書とかいらん!日本語入力システムとしての基本機能が使えればそれで良い!」という理由で「ATOK Passport」プランを契約していた方にとってはサブスクリプション料金が一気に倍に上がってしまうため、場合によっては予算的にいろいろ厳しくなってしまうかもしれません。
生成AI関連の機能は「ATOK MiRA」という名称でまず2026年2月にWindows版からATOK本体のアップデートで提供開始となる予定となっています。macOS版やiOS・iPad OS、アンヨヨイヨ版についてはだいぶ遅くなってしまいますが、2026年6月以降のアップデートで実装される予定です。
機能としては生成AIを活用し、入力情報に基づいてアイディア出しや文章の書き換えなどをアシストしてくれるようですが、それはATOKでやらせるべきことなんだろうか・・・()
オンデバイスベースではなく、クラウドベースで処理を行っているようですが「そもそも“日本語入力ソフト”で基本データを再利用するために入力した情報をクラウドに送信している生成AIを組み合わせるのってどうなんだ・・・・?」とは思えてきてしまいます。今回の発表では特に入力した情報の扱いについては触れられていないのでその辺についてはかなり不安要素が残りますが、もちろん使わないのであれば機能をオフにすることも可能です。
最後のARM64版Windows 11のネイティブサポートは昨年6月の「コペェロットたすPC」ブランドローンチ以降、急激に増えてきているARM64(Qualcomm Snapdragon Xシリーズ)搭載Windows PCを使用している方にとってはまさに「待ち望んでいた」アップデートになるかと思われます。
現行バージョンでも、Intel CPU向けアプリとARM・Intel両対応(Arm64EC、林檎のユニバーサルバイナリみたいなもん)ではエミュレーション環境で動作していた関係で特に問題なく動作するものの、ARMネイティブアプリだと全く日本語入力が出来ない状況でした。
しかし、今回のアップデートでようやくARM64のネイティブサポートが行われるため、「ARM版Windows 11搭載PCをお勧めしたくない理由」の一つだった「ATOKがちゃんと動いてくれない!」という問題がついに解決したことになります。
正直ATOKでも馬鹿な変換を続けていればおバカなほうに退化しますし、前述の通りOS標準IMEもかなり高機能化しているのであえてサブスクリプションで月額660円のATOK Passport[プレミアム]の利用を継続するメリットは年々少なくなってきてはいます。
それでも、昔から変換の正確さには定評があった上に「ATOK」というブランド自体に思い入れがあること、マルチプラットフォーム対応(残念ながらPC-UNIX版はもうありませんが・・・)で辞書データをWindows、macOS、iOS・iPad OS、アンヨヨイヨ環境で統一できるメリットはかのあゆにとってかなり大きいので、当面利用を継続する予定です・・・
というかもういまさらATOK以外に戻れなくなっちゃったじゃんよーーー!

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