MDM環境が使用出来ない状況におけるマスター作成時のタスクバーレイアウトのカスタマイズについて(Windows 11 22H2)

Windows 11のマスター作成ですが、スタートメニューのコピーはプロビジョニングパッケージの作成で設定をコピーすることができたのですが、タスクバーのレイアウトはMicrosoftが案内している「XMLファイルを作成してポリシーに設定する」方法やOEM用の「設定コピー用のレジストリを有効化してC:\Windows\OEMフォルダに配置する」方法でも、監査を経て一般化した後にデフォルトに戻ってしまい、どうしようか悩んでいました。しかし、実は簡単な方法で解決できてしまうかもしれません。

スタートメニューのレイアウトは設定ファイルがXML形式からJSON形式に移行したため、PowerShellの「Import-Startlayout」コマンドではコピーされなくなってしまいました。しかし、タスクバーのレイアウトだけは、Windows 10と同じXMLフォーマットでのエクスポートに対応しているようです。

Windows 10用のDefaultStartLayout.xmlをそのまま流用して、PowerShellから以下のコマンドを実行することで、C:\Users\Default\AppData\Microsoft\Windows\Shellフォルダにコピーされ、マスター作成で指定されたタスクバーレイアウトが適用されることが確認できました。ちなみに、Windows 11ではスタートメニューレイアウトの箇所は無視されます。

Export-StartLayout -LayoutPath:C:¥DefaultStartLayout.xml -MountPath:C:¥

Windows 11は頻繁に仕様が変更されており、Sysprepベースでのマスター作成も古いやり方になりつつため、来月のアップデートでこの手順が使用できなくなる可能性もあるかもしれません。

ただ一応現時点ではIntuneなどのMDM環境が使用できない場合、とりあえずこの方法でタスクバーのカスタマイズが可能です。(Windows 11 2022 Updateで確認済み)

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