今の「新しいOutlook」は怖くて使いたくない − 無断で個人データを収集するマルウェアに退化。「Schedule+」時代から続いた信頼の歴史の終焉

なぜか日本の大手ITメディアサイトではあまり報じられていませんし、正直メールソフトとしてはクソ過ぎる仕様なので期待していたのも一気に萎えてしまったのですが、今後デスクトップ版Outlookを置き換え、Windows標準PIMソフトとしても採用される予定の新しいOutlookにはIMAPのログイン情報、メール本文をMicrosoftに送信し、無断で中身を解析できるという、プライバシーもクソもない仕様になっています。

新しいOutlook自体は去年の夏あたりからベータテストを開始していて、Windows NT 3.51の「Schedule+」以来久々にOS標準アプリとして組み込まれることが決まったときは期待していたのですが、その期待が一気にぶっ飛んでしまいました。こんな危険なメールクライアント、つかいたくないよぉ!

困ったことにWindows 11 2023 Updateにアップグレードするとこの新しいOutlookもインストールされてしまいますが、Mozilla Thunderbird等、別のメールクライアントを使っているのであればあえて今これを使う必要もないので、遠慮なくアンインスコしてしまいましょう。なおMicrosoft Office/Microsoft 365に含まれているOutlookでは今のところ個人情報をMicrosoftに送信していることは報告されていませんが、Mac版、アンヨヨイヨ/iOS・iPad OS版(=モバイル版はそもそも本来Outlookとは無関係のアプリだったものをMicrosoftが買収したもの)もやはりこのような処理を行っているようなので、とりあえずMicrosoftから何らかの形でこの件に関する発表が行われるか、無効化するための手段が考案されるまでOutlookは使わない方が安心です。

…とは言っても個人ユーザーでわざわざクソ重いOutlookを好んで使っている方はそう多くないとは思うのですが、企業ではそれなりにユーザー数が多いので、早めに対応してほしいところではあるのですが…

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