ChromeOS Flexプリイン中古PCの販売が開始されていたお話 ー Win11非対応PCにとってChromeOS Flexはもう一度輝ける場所である

個人向けにもこういう試みが広がってもいいと思う・・・というか、広がるべき PC関連
個人向けにもこういう試みが広がってもいいと思う・・・というか、広がるべき

ライセンス的に中古PCにプリインストールした状態で販売しても問題ないし、ライセンス料も(後述するMDMサービスの利用権をバンドルしないのであれば)無料のままという話は聞いたことがあったのですが、ついにChromeOS Flexをプリインストールする中古PCの販売が開始されています。

販売しているのはChromebook(Flexではない方の)を法人向けに展開しているサテライトオフィスさんで、中古市場ではほぼ姿を消してしまった第3世代(Ive Bridge)世代から、今年になって実質在庫処分とも言える投げ売り販売が始まっている第6,第7世代Core i3/i5/i7/Celeronを搭載するノートにChromeOS Flexをプリインストールしています。

ChromeOS Flexは2022年8月にGoogleが買収したNeverware社が開発したChroniumOS(ChromeOSからGoogle要素を抜いたオープンソース版)、Cloudreadyの後継となるOSで、ARMエミュレーションによるAndroidアプリのサポートが利用できない点を除けばChromebookにプリインストールされているChromeOSと変わらない使い心地を実現しています(正確にはゼロタッチ登録やデバイスの自動登録機能などもChromeOS Flexでは利用できないのですが、エンドユーザー側にはあまり関係ない話なのでカット)。

元々ChromeOS自体「GUIシェルにGoogle Chrome(Chromium)を使用したLinux」なので、Windowsだとクッソ重くて常用できないCPU/SoCでもわりと快適に使えてしまうのですが、中古PCの再生を目的にしているChromeOS Flexでは第1世代Core(Nehalem)から最新世代のIntel Core/AMD Ryzenまで、幅広いPCで動作します(Intel Macを含む。ただし、すべてのハードウェアが問題なく動くというわけではなく、場合によってはタッチパネルが利用できない、Wi-Fiが使えないなど、ドライバが用意されていない関係で一部利用できなくなる場合があります)。

前述の通りWindowsとは異なりOSのライセンス料は0円なので、多分Windows 11をインストールできないPCにChromeOS Flexをプリインストールして販売する業者さんが出てくるんだろうな・・・とは思っていたのですが、予想通りでしたね。

サテライトオフィスさんでは今のところ法人ユーザーのみの販売となりますが、Windows 10の無料サポート期間が終わる2025年10月までにChromeOS FlexをインストールしたPCを販売する業者さんは増えてくるんじゃないかなぁと思っています。そうじゃないと本当に廃棄処分するしかないゴミになっちゃうし。師匠「なぁにがサステナブルよぉ!」

販売されているPCは(ジャンク扱いの商品を除き)中古ショップでは既に姿を消したEシリーズ初期のモデル、ThinkPad E530(Haswell搭載)やThinkPad X240(同じくHaswell搭載)、Ive Bridge世代のCPUを搭載するHP ProBook 4540s(今のスタイリッシュなプロ本/エリーヨ本も好きなのですが、いかにも頑丈そうでビジネスノート然した、この頃のデザインも好きなんですよね・・・個人的には・・・)のほか、Skylake世代のCore i3/i5/i7を搭載するHP ProBook 450 G3など、様々な商品を取り扱っています。

どの子も共通しているのは「今でも現役で頑張れるのに、あと2年でMicrosoftからは捨てられる(一応有償での延長アップデートを個人ユーザーにも提供することを検討していますが・・・)かわいそうな子達」であるということです。

ChromeOS FlexならChromebookと同じく、強力なセキュリティ機能や自動OSアップグレード機能が利用でき、学校や企業などで端末を管理するためのMDM(Chromebook Enterprise/Education Upgrade、サテライトオフィスさんでは中古ChromeOS FlexプリインPCとセット購入することが可能です)も利用できるので、Windows 11になれない子達を再び輝かせるにはぴったりです

。ただし、すべてのモデルで永遠にOSのアップグレードが保証されているわけではないので注意が必要です。サテライトオフィスさんのページではOS保証期間もきちんと明記されているので、購入する際に確認することをお勧めします(おそらくOS更新自体は期間が過ぎても可能かと思われますが、ドライバの削除などにより、動作しないハードウェアが増える可能性があります)。

こういう試み、本当に面白いと思います。ChromeOSそのものはかのあゆの使い方には合いませんでしたが、WEBベースですべて完結できる方であれば、正直WindowsやmacOSではなく、ChromeOS Flex搭載中古ノートでも十分仕事できてしまうかもしれません。Windowsのライセンスが一切含まれていないので、i7モデルでも1.8万円〜で買えてしまうのは魅力的ですし、中古PC販売業者さんにとってもWindows 11非対応PCを2025年10月以降も継続販売できるなど、メリットが多いので、正直こういう試みはどんどん増えていったら面白いんじゃないかなぁと思っています。

関連リンク

ChromeOS Flex

サテライトオフィス ChromeOS Flexインストール済み中古PC紹介・販売ページ

コメント

タイトルとURLをコピーしました