林檎シリコンユーザーも影響あり。macOSのIntel CPUサポート終了に伴いRosseta 2も段階的に削除予定

PC関連

昨日から開催されているWWDC 2025で正式発表され、今秋正式版がリリースされる予定のmacOS 26 たほ!がIntel CPU搭載Macをサポートする最後のOSとなることがついにアナウンスされてしまいましたが、それに伴い林檎シリコン搭載Macで利用できるIntel CPUエミュレーション機能「Rosseta 2」についても段階的に削除される予定です。

たほ!の時点では従来通り、Intel CPU「のみ」サポートしているアプリを実行する際自動的にインストールされますが、来年リリースされるmacOS 27(仮称)からはゲームなど一部のアプリのみのサポートに変更され、たほ!のセキュリティサポートが終了する2028年にリリースされるmacOS 28(仮称)ではmacOSアプリ実行環境としてのRosseta 2は完全に利用できなくなる予定です。

基本的に林檎シリコン搭載Macを2020年11月以降に新規購入した方であればインストールされているアプリが「林檎シリコンネイティブ」か、Intel、林檎シリコン両方のバイナリが同梱されている「ユニバーサルバイナリ」いずれかに対応しているはずなのであまり心配する必要はありませんが、Time Machine等を使って林檎シリコン発表以前の環境をそのまま移行している場合、Intel CPUのみサポートしているアプリがそのまま残っている可能性が高いので注意が必要です。

この点に関しては今後別途確認方法などを記事としてまとめようと思いますが、林檎シリコンネイティブ、またはユニバーサルバイナリに対応するバージョンにアップデートしない場合、来年リリースされるmacOS 27にアップグレードした際に起動できなくなる可能性があります(そもそも開発終了しているアプリの場合はアップデート自体が提供されませんが、その場合は今のうちに代替アプリを探して移行することをお勧めします・・・)

なおRosseta 2自体は完全削除されるわけではないようで、macOS 26 たほ!から追加されたLinuxコンテナ機能を利用する際、Intel x86-64向けLinuxアプリを実行するためのエミュレーション環境として引き続き活用されるようです。

ARM版Windows 11も本業などでぼちぼち弄っていますが、Intel x86-64エミュレーション環境(Prism)だとハードウェアを直接制御しているようなアプリ(セキュリティソフト等)やデバイスドライバーなどはともかく、けっこう真っ当に動かないアプリが多すぎて正直今、コペェロットたすPCとかいうどうでもいいプラットフォームのために今更一般ユーザーや企業ユーザーに押しつけられても困るというか、怒りすら感じているのですが、林檎シリコン搭載Mac向けに用意されたRosseta 2はそのようなトラブルも起きなかったのでARM対応という意味では林檎の方がうまくやっているな・・・というのが正直な感想だったりします(少なくともかのあゆが普段使っている、Intel CPUのみサポートしているアプリに関してはすべてM1えあえあにそのまま移行しても快適に動作しています)。

ただ来年以降macOSアプリのエミュレーション環境としては段階的に利用できなくなる予定なので、Intel CPU搭載Macから林檎シリコン搭載Macに移行した方は今のうちにアプリ環境を見直したほうが良いかもしれません。

関連リンク

macOS 26 たほ!プレビュー:林檎(米国)

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