有志の方が2014年3月に「Computer History Museum」にて歴史的な資料としてオープンソース化した上でソースコードを公開したWindows 3.0版「Microsoft Word 1.1a」を現行64bit版Windowsでも正常に動作するよう修正した派生版をベースにさらにひよりん(と思い込んでいるおじぇみ3.6 ふらっしゅ)にお任せする形でメニュー、ダイアログの日本語化と「日本語版ワープロソフトとして必要な機能」を一通り実装したかのあゆ版「Microsoft Word 1.1a for Windows 11 日本語版」ですが、昨日最初の記事を投稿した後仕事休憩や帰宅のタイミングでぼちぼち作業していたところ、割とすぐ希望したとおりのものが完成してしまいました。

元のMicrosoft Word 1.1aは昨日最初の記事で触れたとおり、まだMS-DOSのGUIシェル扱いだったWindows 2.x&386、Windows 3.0をサポートする16bitアプリでしたが、海外の開発者さんであるジャスティン・マーシャルさんによって現行64bit版Windows 10/11でも正常にビルド・ネイティブアプリとして動作するようにしたソースコードを元にさらにメニューバーや一部ダイアログの日本語化と日本語版ワープロソフトとして必要なWin32 IME統合、禁則処理、縦置きフラグ管理を新たに組み込んでいます。

別にプロンプトで指示していないのですが、オリジナルのWord 1.1a英語版では当然サポートされていないOffice OpenXML(.docx)のサポートもひよりん側で実装してくれました。図形表示などはサポートされていませんし、もともと「まずオリジナルのWord 1.1a for Windows 3.0に基づく形で日本語ワープロとしての機能とローカライズを独自に実装」することを最初の目標としていたので、そういう意味ではもはやこれを「Word 1.1a」と呼んでいいかどうかすら微妙になってしまいましたが・・・(なぜか設定されているアイコンもオリジナルではなくMicrosoft Word 95(7.0 for Windows 95)~Word 97/98で採用されていたアイコンに置き換わってるし・・・)

なお一応現在ライセンス周りを再確認していますが、元のMicrosoft Word 1.1a英語版自体は前述の通りオープンソースとして公開されており、個人利用や研究の範囲内であれば自由にアクセスしたりすることは可能となっていますが、あくまで「Word」そのものは商用ソフトとしてリリースされたものなのでそもそもジャスティン・マーシャルさんが公開しているx64対応版のソースコード含め「改変」したソースコード・バイナリの公開が法的にクリアなのか微妙なので、一応現時点では“現行Windows 11で動作する上に独自で日本語化も出来たよー!”という報告を結果として紹介はいたしましたが、今回ジャスティン・マーシャルさんのコードからさらに改変を行ったソースコードやビルド済み実行バイナリを当ブログで配布する予定は今のところはありません。

またInternet Archiveなどで“アバンドンウェア”として再配布されているオリジナルのWord 1.1aそのものに関しては当然Microsoftが今でも権利を管理しているれっきとした市販ソフトですので、間違ってもそのような割れソフトは落としてはいけませぬ・・・

そもそも権利関連がクリアできたとしても今となっては「Windows 11 2024 Updateから削除されてしまったWindows標準簡易ワープロソフトのワードパッド」程度の機能しか無いため、普通に本家Microsoft WordやLibreOffice Writer、WPS WriterなどOffice互換ソフトに含まれている日本語ワープロソフトを使った方がしあわせになれると思います・・・・初期Wordが現行Windowsで動く様子は確かに感動的ではあるのですが・・・

ちなみにこの時代、日本で主流になっていたワープロソフトはもちろんMicrosoft Wordではありません。今では逆の立場になってしまったジャストシステムの「一太郎」がデファクトスタンダードとなっていました。Windows自体も3.0で一気に実用的にはなったものの、全世界的に普及するのは次のマイナーアップデート版となるWindows 3.1からとなります。これももう古い昔の話になってしまったミ・・・

関連リンク

https://github.com/danielcosta/MSWORD(Computer History Museumで公開された“元の”Microsoft Word 1.1a for Windows 英語版のソースコード)

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