カプコンは家庭用ゲーム機向けとしては初の移植となる「パニッシャー」を含むCPS1・2〜NAOMI基板時代のMARVELコラボシリーズを1本にまとめた「MARVEL vs CAPCOM Fighting Collection:Arcade Classics」を2024年中にリリースすることを発表しています。対応プラットフォームはWindows(Steam)、PS4・5、Nintendoすいっちっちーです。
「X-MEN COTA」は2D格ゲーの移植に強いと言われていたセガサターン版ですら、ほぼハードのローンチと同時期に発売された上、CPS2作品の完全移植を実現した4M拡張RAMカートリッジが登場する前ということもあって、アニメパターンが大幅に削減されていて「完全移植」とはいえませんでしたし、そもそもオリジナルのアーケード基板やセガサターン実機を今から揃えるのは厳しくなってきていて、MARVELコラボ作品は版権の問題で海外では一時期XB360・PS3移植版がリリースされていたものの、国内では現行ハードに対応する移植版が存在していなかったので、「待っていました!」という方も多いのではないでしょうか。
アーケード版をエミュレーターでそのまま動かしているので、サターン・ドリキャス・(出来がアレだった)PS版で追加された追加要素はありませんが、一部作品ではエミュレーターでチートモードを有効にしない限り使用出来なかったボスキャラを使用出来るようになっています。
めちゃくちゃ強かったX-MEN COTAのマグニートー様がついにこの手で動かせるように!海外でのみリリースされていたMS-DOS・PS版では対戦モードのみ使用出来たようですが、サターン版ではジャガーノートと(アーケード版から存在していた)豪鬼しか使用出来なかったんですよね・・・
ただ、さすがに「X-MEN VS SF」のG秋葉様の元ネタとして知られるアポカリプス、「MVS」のオンスロート、「MVC2」のアビスは使用出来ないようですが・・・
いわゆる「ポケモンショック」問題発生以前に稼働した作品に存在する画面点滅を軽減するオプションが用意され、前述の通り一部作品では本来アーケード版では使用出来なかったボスキャラが使用出来るようになっていますが、基本的にはアーケード版そのものですし、すいっちっちーですらCPS1・2はもちろんのこと、NAOMI基板のエミュレーションも余裕でこなせる性能を備えているので移植度については何も心配する必要は無いでしょう。
「MSH」で初導入されたエリアルレイブ(海外版は“エアコンボ”)は今の3Dベースの格ゲーにはない爽快感もありますし、西村和道さんボイスの豪鬼や最近また声変わりしてCV若本からドムになってしまわれたムッハァーベガ様はかっこいいですし、アイアンマンで「プルォトォン!キャヌォォン!」行為するのは爽快感があって気持ちいいのでリアルタイムでプレイしていなかった方も是非!
ただ、残念ながら予想通りと言うべきか、MARVELから否定されたうえに「とんねるずの木梨憲武さんが考案して声を当てているキャラ」であるがゆえに権利関係がごちゃごちゃになってしまった憲磨呂は国内ROM版MVSにも収録されていません(基板設定で1コイン200円設定に変更した場合、国内版でも使用出来ない設定だったようですし、一部背景を変更していることを除いてROM自体に大きな改変はしていないはずなので、実はひっそりと台詞周りがローカライズされていた海外版も含め、存在はしているはずです・・・)。
癖の強いキャラではあったものの、とんねるずコラボ云々抜きで使っていて楽しかったですしMARVELが当時「こんな奴にうちのキャラが倒されるのか!」と否定的だったことや権利関連の問題からこうなるのは予想していたものの、黒歴史になってしまうのはいろいろと残念です・・・使いたければ基板か、サターン版を買おうね!
関連リンク
MARVEL VS CAPCOM FIGHTING COLLECTION ARCARDE CLASSICS:CAPCOM
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