ソフトウェアのライセンス周りで定期的に「永遠にサポートされている」と勘違いするユーザーを見かけるので、記事として文章化しておこうと思うのですが、Microsoft OfficeやWindows、macOS等に付与されている「永続ライセンス」は「永久版」ではありません。
もちろんサブスクリプションではなく買い切り型のライセンスなので、セキュリティなどのリスクを別にすれば、ソフトウェアメーカーのサポート終了後もある程度利用を継続することは可能です。
ただ、当然「将来提供されるOSの更新リリースで永遠に動作する」保証は一切ありません。
違法コピー対策のためにライセンス認証が実装されている製品の場合、サポート終了後にメーカー側がサーバーの電子証明書を更新する義理もないため、そのまま認証が出来なくなるケースが出てくる可能性もあります・・・
というか、実際にそのような対応をとったのがmacOS版Office 2019だったりします(Windows版はこの記事の執筆時点ではまだオンラインでのライセンス認証が可能で、オフライン認証であれば未だWindows XPやOffice XPですら“一応”通せたりします)。
「買い切り版なのにいきなり使えなくなるなんて酷い!」「“永久版じゃねーのかよ”」とクレームを付けるユーザーを、XやMicrosoftが公式サイトで展開している“一般ユーザーが回答してくれる”Q&Aサイトなどで定期的に見かけます。
前述の通りあくまで「永続ライセンス版」であって「生涯にわたって動作が保証されている永久版」ではないので、アーキテクチャ変更(x86→x64 or ARM64など)やOSの大型アップデート、ハードウェア自体の仕様変更で今まで使えた物がいきなり動かなくなることはPCソフトウェアではよくありますし、さらに言ってしまうと過去のソフトを現行OSに導入すると、重要なシステムファイルを古いもので上書きしてしまうリスクもあります。
また、サポート終了後はセキュリティ上の脆弱性も永遠に放置されるため、特にMicrosoft製品の場合、安価なアップグレード版が廃止されてしまったこともあって出費的にはかなり痛くなってしまいますが、ネットに接続している環境で安定した動作を望むのであれば「サポートが継続されている」バージョンのソフトウェアに移行した方が安全です。
・・・なお、海外だと「フェアユーズ」という法律も存在しているのでいろいろとややこしいのですが、サポート終了=著作権放棄ではありません。
日本国内ではWEBページのアーカイブサイトとしての知名度が高い「Internet Archive」でも、サポート期間を終えたWindows XPやWindows 7などのインストールイメージが違法配布されていたりします。
前述の通りこれらの製品はセキュリティアップデートや各種ドキュメント、テクニカルサポートの提供こそ終了しているものの、ライセンス認証は今でも継続していて明らかに著作権を放棄したわけでも、ましてや“アバンダンウェア”になったわけでもないので、このような割れソフトウェアを見かけても絶対にダウンロードしてはいけません。絶対に、絶対にだ!!!